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"313000911_0": "未来(みらい)へ進むために",
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"313000911_1": "「……追い詰めたぞ、我らから逃げられると思うなよ」",
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"313000911_2": "「ど、どうしようッ!」",
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"313000911_3": "「響ッ!\\n 宿題なんて少しずつやって終わらせればいいじゃないッ!」",
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"313000911_4": "「それが出来れば苦労はないんデスよ……」",
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"313000911_5": "「……」",
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"313000911_6": "「ああああッ! お前ら状況わかってんのかッ!\\n 周りを見ろッ! 魚人に囲まれてるんだぞッ!」",
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"313000911_7": "「さあ、おとなしくその玉手箱を渡してもらおう。\\n 『ナツヤスミノシュクダイ』が解き放たれてもいいのか?」",
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"313000911_8": "「やっぱりわたしには、\\n 夏休みの宿題を乗り越えることなんてできないのかも……」",
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"313000911_9": "「そんな難しいことか?\\n 真面目にこつこつやればいいだろッ!」",
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"313000911_10": "「それが出来ないから困ってるんだよ……」",
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"313000911_11": "「なにがわからないんだッ!」",
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"313000911_12": "「わからないところがどこかすら、わからないんだよッ!」",
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"313000911_13": "「な…<speed=0.5>…</speed>んだとッ!?」",
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"313000911_14": "「……実感のこもった言葉デス。\\n 宿題と長く向き合ってきた者の重みがあるデス」",
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"313000911_15": "「アホかッ!? いやアホだろッ!」",
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"313000911_16": "「無理、なんだよ……」",
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"313000911_17": "「響……お願い、もう少しだけ勇気を出してッ!」",
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"313000911_18": "「無理だよ……未来。宿題は……宿題だけは、\\n ――この拳じゃどうにもならないんだよッ!」",
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"313000911_19": "「ううん、そんなことない。怖がらないで?」",
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"313000911_20": "「わたしも一緒に、いてあげるから……」",
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"313000911_21": "「未来……?」",
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"313000911_22": "「わたしね、響の宿題手伝うの、好きだよ。\\n 昔からずっと――」",
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"313000911_23": "「一生懸命に机に向かう響を見ながら、一緒に悩んで答えを\\n 出して……それだって大切な夏の思い出なんだよ?」",
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"313000911_24": "「だから――今年も一緒に頑張ろう?\\n 2人で今年の夏も乗り越えよう?」",
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"313000911_25": "「未来……も、もしかしてノートを写させてくれたり――」",
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"313000911_26": "「それはダメ。それじゃ身につかないでしょ?」",
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"313000911_27": "「だよねー……」",
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"313000911_28": "「何を言っているのかよくわからないが、\\n 望みは絶たれたようだな……さあ、玉手箱を渡せッ!」",
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"313000911_29": "「おい、さすがにもう時間が無いぞ」",
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"313000911_30": "「響……聞いて? 宿題なんかに負けちゃダメ。\\n 自分でやってこそなんだよ?」",
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"313000911_31": "「自分で……?」",
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"313000911_32": "「そう……今までだってやれたじゃない。\\n だからきっと大丈夫」",
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"313000911_33": "「やれる……のかな?\\n 本当に、こんなわたしでも――」",
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"313000911_34": "「うん、絶対。だって、わたしの――わたしの大好きな響は、\\n 宿題なんかに負けたりなんてしないッ!」",
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"313000911_35": "「だから宿題を終わらせて……一緒に花火を見よう、響ッ!」",
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"313000911_36": "「――ッ!\\n 未来……ありがとう……」",
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"313000911_37": "「なッ……立ち上がるのかッ!\\n 恐怖を克服したというのかッ!?」",
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"313000911_38": "「わたし、ずっと悩んでたんだ……。\\n 宿題もだけど、それで毎回未来に迷惑をかけるのが」",
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"313000911_39": "「だけど――」",
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"313000911_40": "「わかってるなら、少しずつやれば――」",
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"313000911_41": "「クリス先輩、静かに。\\n ここは見守る空気デスよ」",
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"313000911_42": "「未来はやっぱりわたしの陽だまりだ。\\n 未来がわたしを信じて(手伝って)くれるなら――」",
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"313000911_43": "「まだやれる……頑張れるッ!\\n 宿題だって、解いてみせるッ!」",
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"313000911_44": "「響……うんッ!」",
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"313000911_45": "「――ッ!? え、これ、玉手箱が――ッ!?」",
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"313000911_46": "「くッ!? その意志に反応したというのかッ!?\\n これでは玉手箱が――ッ!」",
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"313000911_47": "「かくなる上は――力づくで止めさせてもらうッ!」",
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"313000911_48": "「デェェェェスッ!?\\n ピンチに巨大化ってどこの特撮怪人デスかッ!?」",
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"313000911_49": "「どうしよう……巨大ロボットが無いと戦えない……」",
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"313000911_50": "「みんなのギアの力を合わせて……変形合体デスッ!」",
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"313000911_51": "「それはまたの機会に残しとけッ!\\n 今は真面目にコイツをどうにかしないと――」",
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"313000911_52": "「大丈夫。アイツはわたしたちに任せて」",
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"313000911_53": "「うん、わたしたちが乗り越えないといけないものだから……」",
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"313000911_54": "「たった2人で我に挑むつもりか?\\n 真の姿となった我を相手に……」",
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"313000911_55": "「わたしはもう迷わない。立ち止まらない。\\n 未来と一緒に……明日(ミライ)ヘ進むんだッ!」",
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"313000911_56": "「こうして隣で未来がわたしの手を握ってくれていれば――、\\n 宿題だってなんだって、乗り越えてみせるッ!」",
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"313000911_57": "「そうだよ、響ッ! 響なら出来るッ!\\n わたしはいつだって、響と一緒だよッ!」",
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"313000911_58": "「うん、行こうッ! 未来ッ!\\n わたしたちの明日(ミライ)へッ!」",
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"313000911_59": "「いいだろう……ならば我はその望みを打ち砕くッ!\\n 我が同胞たちの悲願のためッ!」",
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"313000911_60": "「魚人たちが包囲を狭めてくるデスよッ!」",
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"313000911_61": "「ハッ! いいじゃねーか。\\n こういう方がわかりやすいッ!」",
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"313000911_62": "「そうですね」",
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"313000911_63": "「火付け役はこっちに任せとけ。\\n お前らはあのデカいのをッ!」",
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"313000911_64": "「任せといてッ!」",
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"313000911_65": "「響と一緒に勝ってみせるッ!」"
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