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"313000212_0": "「これで魚人は、すべて倒したかしら」",
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"313000212_1": "「とりあえずだけどな。聞く限りじゃ、もっといるんだろ」",
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"313000212_2": "「襲われていた人は?」",
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"313000212_3": "「大丈夫ですか……って、この人ッ!」",
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"313000212_4": "「まさか……えーッ!?」",
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"313000212_5": "「どこの誰かは知らないけど、\\n ありがとう、おかげで助かったよ……」",
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"313000212_6": "「ちょいとこの島に用があって来てみたら、\\n まさか、魚の化物に襲われるなんてね」",
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"313000212_7": "「あれ? おばちゃんがわたしたちのこと、知らないって……」",
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"313000212_8": "「未来、未来。ここは並行世界だから……」",
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"313000212_9": "「そっか。似てても別の人なんだよね」",
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"313000212_10": "「ところであんたたち、さっきの魚の化物と戦ってたみたいだけど、\\n 一体何者なんだい?」",
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"313000212_11": "「えっと、その、それは――」",
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"313000212_12": "「政府機関の者です。不思議な現象が起きていると聞いて、\\n 調査にきていました」",
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"313000212_13": "(さすがマリアデスッ!)",
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"313000212_14": "「政府の……。\\n とにかく助かったよ」",
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"313000212_15": "「……そうだ、もしよかったら、お礼をさせてくれないかい?」",
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"313000212_16": "「そんな、お礼だなんて……」",
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"313000212_17": "「それなら、何か力になれることはないかい? 地元の者として少し\\n でも手伝わせてほしいのさ。これでも地元では顔が利くんだよ」",
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"313000212_18": "「どうするの?」",
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"313000212_19": "「ご好意に甘えさせていただこう」",
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"313000212_20": "「我々だけだと情報収集ひとつでも手間がかかる。\\n 現地に詳しい人間の助けは値千金だ」",
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"313000212_21": "「ありがとうございます。それでは、よろしくお願いします」",
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"313000212_22": "「こちらこそ、頑張っておくれよ」",
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"313000212_23": "「あの島の近くに、こんな大きな島があったのね」",
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"313000212_24": "「うん、船ですぐ着いた」",
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"313000212_25": "「ああ、この前は気づかなかったな……。\\n 知っていれば食料調達などもできただろうに」",
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"313000212_26": "「あんな苦労することなかったんだよな……」",
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"313000212_27": "「ここは、隣の島デス?」",
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"313000212_28": "「ああ、他にも幾つか島はあるけど、\\n この島が一番大きくて、人が大勢住んでるんだよ」",
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"313000212_29": "「そして、ここがあたしの店だよ」",
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"313000212_30": "「部屋は空いているから、滞在中はここを自由に使っておくれ。\\n 自分の家だと思って、遠慮なくね」",
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"313000212_31": "「……ふらわーだ」",
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"313000212_32": "「やっぱり、お好み焼き屋なんだ。名前も同じで」",
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"313000212_33": "「名前が同じ?\\n ここ以外に、同じ名前の店があるのかい?」",
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"313000212_34": "「あ。いえ、そうではないんですけど」",
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"313000212_35": "「うわー、落ち着くー」",
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"313000212_36": "「うん、すごく見覚えある感じだし……」",
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"313000212_37": "「気に入ってくれて嬉しいよ」",
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"313000212_38": "「食事はあたしが腕によりをかけるからね。\\n 楽しみにしてておくれ」",
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"313000212_39": "「ここまでしていただいて……ありがとうございます」",
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"313000212_40": "「いいのいいの。自分たちのためにやってるだけなんだから」",
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"313000212_41": "「それじゃあ、あたしは厨房で夕食の仕込みをしてるからね。\\n 何かあったら、遠慮なく呼んでおくれ」",
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"313000212_42": "「野宿にならなくてよかったな」",
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"313000212_43": "「テントなどの準備もあるが……正直、屋根のあるところで\\n 寝られるのは助かる」",
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"313000212_44": "「同感だわ。数日ということもあるし、\\n 今回はお言葉に甘えさせてもらいましょう」",
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"313000212_45": "「わたしたちがこちらにいる間に、あの魚人をなんとかしなくてはな」",
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"313000212_46": "「捨て置おくなどという真似は、寝覚めが悪い」",
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"313000212_47": "「そうね。ただ、状況が状況だし、\\n 一旦S.O.N.G.に戻って相談するべきかもしれないわね」",
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"313000212_48": "「そうだな。ならばわたしとマリアで戻り、未確認の敵への\\n 対処について確認してこよう」",
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"313000212_49": "「訓練の方は雪音に任せることになるが――」",
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"313000212_50": "「ああ。ギアの方はの残りは2人だけだろ。\\n ならあたし1人で十分だ」",
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"313000212_51": "「わたしたちは魚人たちについて調べてみますッ!」",
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"313000212_52": "「あの怪しい箱の伝承とかもあるかもしれないので」",
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"313000212_53": "「そうね。それが聖遺物やそれに類するものなら、\\n その可能性もあるわね。魚人についてもね」",
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"313000212_54": "「決まりだな」",
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"313000212_55": "「夕食を取ったら一度、わたしと翼は帰るわ。\\n 明後日には戻れると思うから」"
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