xdutranslations/Missions/event031/332000921_translations_jpn.json
2020-05-15 23:42:43 +02:00

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JSON
Raw Blame History

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{
"332000921_0": "「それで、あの女の子、\\n いえ、アナベル人形を信じたんですね」",
"332000921_1": "「納得したデス……」",
"332000921_2": "「……うん」",
"332000921_3": "「でも、それならどうして、\\n あの部屋の奥に行方不明者がいないんでしょうか」",
"332000921_4": "「待っていたのは、呪いの人形の方だったな……」",
"332000921_5": "「やっぱり、騙されたデス?」",
"332000921_6": "「そんなことはないと思う。ただ――」",
"332000921_7": "「恐らくは、呪いの意識の方に気づかれたのでしょう」",
"332000921_8": "「どういうこと?」",
"332000921_9": "「人形本来の――言い換えればいい人形の意識は、\\n 呪いの人形の所業を知覚していました」",
"332000921_10": "「一方で、呪いの人形は当初こそ、自分の中から分離した\\n いい人形の意識を認識していなかったのかもしれません」",
"332000921_11": "「ですが――館に誘い込んだ人間を呪い殺す前に、\\n ことごとくその対象が消えてしまっている」",
"332000921_12": "「けれど再三、人間たちが――つまりみなさんのことですが、\\n 行方不明者を捜しに館にやって来る」",
"332000921_13": "「この矛盾はどう説明すればいいのか?」",
"332000921_14": "「行方不明者を取りあげたのは外部の人間ではなく、\\n 館内部の何者かによるものと推測できるはず」",
"332000921_15": "「そこから、己の中に潜在する別の意識を疑い、\\n 自覚し始めたのかもしれません」",
"332000921_16": "「アナベル人形自身の行動がバレたってことデス……?」",
"332000921_17": "「それで、わたしたちが救出に向かった部屋に先回りを――」",
"332000921_18": "「はい、館の組成の変化なども\\n 恐らくは呪いの人形の方の妨害と思われます」",
"332000921_19": "「待て。それでは、行方不明者たちは――」",
"332000921_20": "「今の部屋にいなかったのは、いい方の意識が単純に移動させた\\n ためかもしれませんが、既にその存在も知られてしまっています」",
"332000921_21": "「悪い人形の意識に見つかれば、今度こそ行方不明者たちの\\n 命が奪われてしまうかもしれません……」",
"332000921_22": "「大変ッ! 早く追いかけないとッ!」",
"332000921_23": "「早く、人形を倒してみんなを助けるデスよッ!」",
"332000921_24": "「わたしは……」",
"332000921_25": "「……未来さん」",
"332000921_26": "「わたしは……やっぱり、あの女の子も、アナベル人形も助けたい」",
"332000921_27": "「人形の、本当の心も……」",
"332000921_28": "「でも……」",
"332000921_29": "「ねえ。あの子とアナベル人形、\\n 両方とも助ける方法って、無いのかな」",
"332000921_30": "「りょ、両方助けるって……」",
"332000921_31": "「そんなこと……」",
"332000921_32": "「エルフナインちゃんは何かいい案は無い?」",
"332000921_33": "「……それは、難しいと思います」",
"332000921_34": "「奇跡的に意識が分離したとはいえ、\\n アナベル人形の本体はひとつ」",
"332000921_35": "「そして本体こそが触媒となり、哲学兵装化しています」",
"332000921_36": "「呪いの器となってしまった人形本体を破壊せずに、\\n 呪いだけを消し去るなんて、そんな方法は……」",
"332000921_37": "「そんな……あの子は人の傍にいたいだけなのに……」",
"332000921_38": "「……君の人形本来の意識も救いたい、そう思う気持ちは\\n 理解するが、人命には代えられない」",
"332000921_39": "「…………」",
"332000921_40": "「ここで倒さなければ、救えるはずの命を見捨てることになる。\\n それは到底容認できない」",
"332000921_41": "「……はい。でもそれなら、被害者たちを救った後で、\\n あの呪いだけを倒す方法を――」",
"332000921_42": "「そうして対処を遅らせた結果、新たな行方不明者が出たら\\n どうする」",
"332000921_43": "「あの少女も、いつまで無事でいられるかわからない」",
"332000921_44": "「……それは……」",
"332000921_45": "「この期に及んでは、行方不明者を呪いから解き放ち、新たな\\n 被害者を出さないために、本体を破壊する以外に道は無い」",
"332000921_46": "「選択の責は俺が負う。アナベル人形を破壊し、\\n 少女と行方不明者たちを救い出すんだ」",
"332000921_47": "「了解(デス)……」",
"332000921_48": "「……わかりました」",
"332000921_49": "「それで、アナベル人形はどっちに?」",
"332000921_50": "「部屋の奥の扉から、通路へ逃げたようです」",
"332000921_51": "「追いかけよう」",
"332000921_52": "「今度こそ、ケリをつけるデスッ!」",
"332000921_53": "(わたしは、あの子を――)"
}