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JSON
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{
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"402000121_0": "「……ついこの前遊んだゲームと\\n 混同してしまったデス」",
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"402000121_1": "「うん……わたしも……」",
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"402000121_2": "「もう、あなたたちは……。\\n こっちは真面目に訓練しているんだから」",
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"402000121_3": "「面目ないデス」",
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"402000121_4": "「ごめんなさい……」",
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"402000121_5": "「それで、マム、\\n さっきの戦いのデータだけど――」",
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"402000121_6": "「ええ。\\n きちんと取れていますよ」",
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"402000121_7": "「セレナは全般的に、受けに回る回数が多すぎますね」",
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"402000121_8": "「でも最後のラッシュはすごかったデスよ?」",
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"402000121_9": "「ええ。しかしあれは苦し紛れ。\\n ロウソクの炎が燃え尽きる前の、一瞬の輝きと同じです」",
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"402000121_10": "「体力が尽きる前に、なんとか状況を打開しようと\\n 無理をしただけでしょう」",
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"402000121_11": "「……はい」",
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"402000121_12": "「どうしてあなたの方が消耗していたかわかりますか?」",
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"402000121_13": "「わたしとマリア姉さんとじゃ、体力の差があって……」",
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"402000121_14": "「当然それもあるでしょう。\\n ですが、それだけではありません」",
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"402000121_15": "「え?」",
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"402000121_16": "「もっと単純なことです」",
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"402000121_17": "「単純な……?」",
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"402000121_18": "「動きの効率です。攻撃や防御、そして回避、戦いにおける\\n 全ての動きの効率に差があるのです」",
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"402000121_19": "「……わたしは、マリア姉さんに比べて、無駄な動きが多い……」",
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"402000121_20": "「その通りです」",
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"402000121_21": "「……。\\n やっぱり、わたしじゃまだまだ全然ダメなんですね……」",
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"402000121_22": "「セレナ、あなたはちゃんと成長しているわ。\\n こうして戦ったわたしにはわかる」",
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"402000121_23": "「最後のラッシュだって、もう少し続いていたら、\\n 防御が間に合わなくなっていたかもしれない」",
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"402000121_24": "「だから、焦らずに力をつけていけばいいのよ」",
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"402000121_25": "「姉さん……。\\n でもわたしは、もっとみんなの力になりたい……」",
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"402000121_26": "「フォローされるだけじゃなくて、\\n みんなの助けになりたい……」",
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"402000121_27": "「セレナの優しさは、わたしたちの力になってるよ」",
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"402000121_28": "「……うん」",
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"402000121_29": "(……やっぱり浮かない顔ね。\\n あまり思い詰めないといいんだけど……)",
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"402000121_30": "(セレナは聖遺物に対し、先天的な適性を持つ第一種適合者。\\n 当然、ギアとの適合率は第二種であるマリアたちよりも高い)",
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"402000121_31": "(戦いにおける経験の差があるとはいえ、\\n 同じ条件ならばむしろ優位でもおかしくない)",
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"402000121_32": "(しかし、セレナはマリアと自身を比べすぎて、己を過小評価して\\n しまっている。これでは力を十全に発揮するのも難しい)",
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"402000121_33": "(マリアとの動きの効率の差……、\\n それは戦いの経験の差であり、心の余裕の差でもある)",
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"402000121_34": "(特に後者が、今のセレナに負担をかけているように思える)",
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"402000121_35": "(自分を信じること……それさえできたなら、きっと……。\\n しかし、言葉でそれは伝わらない……)",
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"402000121_36": "「……そろそろ、訓練を再開しましょう」"
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