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"337000121_0": "「言われるがままについてきたわけですが……」",
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"337000121_1": "「まさか、こんなところに、\\n こんな施設があったなんて――」",
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"337000121_2": "「――たった今、医療班より報告があった」",
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"337000121_3": "「お前たちの学友にして竜姫、安藤創世の無事を確認。\\n 命に別状はないということだ」",
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"337000121_4": "「――ッ!?」",
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"337000121_5": "「良かった――、本当に良かった……」",
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"337000121_6": "「怪物に取り込まれて、あんなにたくさん血を吐いて――\\n だけど、生きて帰ってきてくれて……」",
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"337000121_7": "(過去の数値をそのままに当てはめるなら、\\n 魂魄が爆ぜるほどの負荷であってもおかしくはない)",
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"337000121_8": "(なれど、この程度の軽症で済むとは――)",
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"337000121_9": "(アジ・ダハーカの化石より造り出されたメックヴァラヌス……)",
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"337000121_10": "(アーキタイプを三等分し、纏う者の負荷を軽減した結果か、\\n それとも、あの装者によって命を救われたのか――)",
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"337000121_11": "「……ちゃん、――おじいちゃん?」",
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"337000121_12": "「――む……」",
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"337000121_13": "「おじいちゃんのおかげだよ。友達が助かったのは、\\n あの時すぐ、ヘリで駆けつけてくれたから――」",
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"337000121_14": "「それでも、掬えずに零れてしまった命もある。\\n 凪くんをはじめとする二課の職員たち――」",
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"337000121_15": "「巻き込まれてしまった仰陽館の……」",
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"337000121_16": "「…………」",
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"337000121_17": "「――あ、あの……、わたしたちはおじいさんの事を、\\n これまで通りにおじいさんと呼んでもいいのでしょうか?」",
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"337000121_18": "「私立仰陽館女学院理事長にして、\\n 特異災害対策機動部二課、終身名誉司令――」",
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"337000121_19": "「他にも肩書など吐いて捨てるほどにあるが、\\n 今はまだ、呼びたい呼称で呼ぶのが良かろう……」",
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"337000121_20": "「……」",
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"337000121_21": "「じゃあ、おじいちゃん――ッ!」",
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"337000121_22": "「あたし、もっと強くなりたいッ!\\n 強くなって、ボロボロにされた友達の仇を取りたいんだッ!」",
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"337000121_23": "「友達だけではありませんッ!\\n 凪司令代行をはじめとする、二課職員の方々の仇もッ!」",
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"337000121_24": "「だけど、今のあたしは弱くて……\\n あいつらがどこに消えたのかも全然わからなくて――」",
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"337000121_25": "「その望み、できる限りの協力をしよう」",
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"337000121_26": "「さて、今後のこちらの動きだが――」",
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"337000121_27": "「代行のおっさんから、受け取ったチップ――\\n 奪われた情報は取り戻せたが、おそらくはコピー済みだな」",
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"337000121_28": "「代行さん……」",
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"337000121_29": "「弔いよりも、悼むよりも、\\n わたしたちには、まず為さねばならぬ事がある」",
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"337000121_30": "「わかっています。優先すべきは、\\n わたしたちの世界への帰還、その方法を探す事ですよね?」",
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"337000121_31": "「ギャラルホルン――\\n その存在と所在は確認できたものの……」",
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"337000121_32": "「待ってくれッ、先輩ッ!\\n ――何かが近づいてくるッ!」",
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"337000121_33": "「追手――、戦わなきゃいけないのならッ!」",
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"337000121_34": "「無理はしてくれるなよ、立花」",
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"337000121_35": "「これくらい――、へいきッ、へっちゃらですッ!」"
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