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"333000211_0": "影護 -カゲモリ-",
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"333000211_1": "(翼……、なぜこんなことを……)",
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"333000211_2": "(お前の目的は……、\\n やるべきこととはなんだ?)",
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"333000211_3": "(あの日――、\\n 弦に付いて行くと言ったあの日……)",
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"333000211_4": "(私は、お前を止めるべきだったのか……?\\n 私の判断は間違っていたのか……?)",
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"333000211_5": "(……弦、お前は、一体どこにいる?\\n お前は、翼に何をしたッ!)",
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"333000211_6": "(翼……)",
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"333000211_7": "「君たち――ッ!?\\n 響くんまで……」",
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"333000211_8": "「その怪我で無理をするな。\\n 問題についてはこちらで――」",
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"333000211_9": "「ベッドでなんか寝てられませんッ!」",
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"333000211_10": "「お願いします。シャロンちゃんについて、\\n 今わかってることだけでも教えてください……ッ!」",
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"333000211_11": "「あいつはどうなっちまったんだよッ!」",
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"333000211_12": "「わたしたちも立花と同じ気持ちです。\\n じっとしてはいられないのです」",
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"333000211_13": "「その心遣い感謝する。わかった。\\n 収集中の情報ではあるが、君たちにも共有しよう」",
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"333000211_14": "「ありがとうございます」",
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"333000211_15": "「君たちも知っての通り、\\n シャロンは連れ去られた」",
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"333000211_16": "「それが不思議なんです。シャロンちゃんは二課で\\n 保護されているのに、一体どうやってッ!?」",
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"333000211_17": "「二課内部に彼らの内通者がいた。\\n 医療スタッフの海城剛。偽名だったがな……」",
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"333000211_18": "「犯人は検査の名目でシャロンを外に連れ出したようだ。\\n そのまま行方をくらましている」",
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"333000211_19": "「二課にスパイがッ!?\\n そんなことが可能なのですか?」",
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"333000211_20": "「確かに性質上、この特異災害対策機動部二課は\\n 容易に部外者が潜入できるような組織ではない」",
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"333000211_21": "「当日消えた職員を洗いましたが、素性および経歴、\\n すべてが巧妙に偽装されていたようです」",
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"333000211_22": "「一介のテロリストがそこまで行えるとは思えない。\\n ある程度の規模の組織が関わっているのだろう……」",
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"333000211_23": "「非公式に政府筋などにもパイプがある組織か、\\n あるいは政府中枢に近い者が背後にいる組織か……」",
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"333000211_24": "「いるはずのないシンフォギア装者に、\\n 二課に匹敵する秘密組織か……厄介な相手だな……」",
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"333000211_25": "「どうしてシャロンちゃんを連れていったんだろう……?」",
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"333000211_26": "「今の所は、不明だ」",
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"333000211_27": "「だが、最近続いている聖遺物の強奪事件同様、\\n 聖遺物を身に宿しているために狙われたと見るべきだろう」",
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"333000211_28": "「聖遺物を集めて何をするつもりなのかはわからないが」",
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"333000211_29": "「こちらに、聖遺物を持たせるわけにはいかない。\\n そう言っていました」",
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"333000211_30": "(自ら所有することが目的ではなく、\\n 我々に持たせないことが目的なのか……?)",
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"333000211_31": "「……わかった。\\n ただ、今は何よりもシャロンの救出を優先したい」",
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"333000211_32": "「正直に言うと、時間の猶予もあまり無い状況だ」",
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"333000211_33": "「それはどういう意味ですか?」",
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"333000211_34": "「シャロンは融合症例を抑えるため、\\n 抑制薬を投与しているんだが……」",
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"333000211_35": "「前回投与した日から逆算すると、\\n あと2日で切れる計算だ」",
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"333000211_36": "「その薬が無いと、どうなっちまうんだ?」",
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"333000211_37": "「…………」",
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"333000211_38": "「融合症例が一気に悪化し……、死に至るだろう」",
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"333000211_39": "「そんな……ッ!」",
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"333000211_40": "「しかも、シャロンと共に\\n その抑制薬を持ち出された形跡はなかった」",
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"333000211_41": "「それって、マズイんじゃないか?」",
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"333000211_42": "「抑制薬とは、他で用意できるものなんですか?」",
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"333000211_43": "「無理だ。あれは我々が独自に精製しているもので、\\n 他では絶対に手に入れることができない」",
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"333000211_44": "「猶予は2日ですか?」",
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"333000211_45": "「どんなに遅くとも……」",
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"333000211_46": "「それなら、わたしたちが助け出しますッ!」",
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"333000211_47": "「いいのか?」",
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"333000211_48": "「もちろんです。相手は装者、\\n しかも、わたしたちが苦戦するほどの者たちです」",
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"333000211_49": "「シャロンちゃんのことなんですよ?\\n 頼まれなくたって助けに行きますッ!」",
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"333000211_50": "「しかも彼女の生死が掛かっているとなれば、\\n 捨て置くことなどできるわけがありません」",
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"333000211_51": "「あたしらにまかせとけって。\\n S.O.N.G.の許可は、このあと取ってくるよ」",
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"333000211_52": "「すまない。助かる」",
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"333000211_53": "「だけど、お前は一旦S.O.N.G.へ戻れ。\\n その怪我じゃ、あいつを救う前にお前がぶっ倒れるぞ」",
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"333000211_54": "「わたしは、大丈夫だよッ!」",
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"333000211_55": "「S.O.N.G.で診てもらうんだ、立花。\\n いざというとき倒れたら、シャロンを助けられないぞ」",
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"333000211_56": "「……わかりました」",
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"333000211_57": "「では、シャロンを攫った\\n 装者2名についても話しておこう」",
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"333000211_58": "「そんなの聞くまでもない。\\n あいつらはこの世界の、あたしと先輩だ」",
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"333000211_59": "「こっちの世界の、翼さんとクリスちゃん……」",
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"333000211_60": "「危惧していた可能性が現実となったな……。\\n 敵はシンフォギア装者……」",
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"333000211_61": "「そして、あの翼は……、\\n 10年前に家を出て行った私の不肖の娘だ……」",
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"333000211_62": "「…………」",
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"333000211_63": "「話し合えないのかな?\\n だって相手は翼さんとクリスちゃんなんだよね?」",
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"333000211_64": "「話し合いができればいいが、\\n 向こうは完全にやる気だったからな……」",
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"333000211_65": "「わたしとて、こちらの世界の自分に期待はしたいが、\\n 事実シャロンは、かどわかされているのだ……」",
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"333000211_66": "「それでもわたしは、\\n 信じたいんです……」",
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"333000211_67": "「とにかくお前は、S.O.N.G.に戻って治療してこい。\\n おっさんへの状況報告も頼んだからな」",
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"333000211_68": "「…………」",
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"333000211_69": "「再度交戦した場合は、可能な限り話をしてみよう」",
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"333000211_70": "「……お願いしますね」"
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