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2020-05-15 23:42:43 +02:00

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{
"336000641_0": "「何とかあの怪物どもを蹴散らすことができたが……」",
"336000641_1": "「ああ、怪物を操る外套の不審者は、\\n ついぞ姿を見せることなかったな……」",
"336000641_2": "「……実は……\\n 少しだけ、ホッとしています」",
"336000641_3": "「まあ……、あたしも、かな?」",
"336000641_4": "「わたしたち3人、思うところは同じのようだな」",
"336000641_5": "「正直、竜姫の3人がいない状況であの襲撃者が現れていたら、\\n あの子たちの誰かを疑わずにはいられなかった」",
"336000641_6": "「だが、襲撃者は現れなかった」",
"336000641_7": "「結論を出すのは早計過ぎる。\\n だが――、あの子たちは、疑うよりも信じたい人だ」",
"336000641_8": "「甘すぎですよ……、先輩。\\n 甘いのは、あたしとこのバカだけで充分だってのに」",
"336000641_9": "「良かった……\\n ありがとう、翼さん、クリスちゃん……」",
"336000641_10": "「良かったと、安堵するのも早計だぞ、立花。\\n 何もわからないままに藻掻くしかない状況は変わらずだからな」",
"336000641_11": "「噂をすれば――かな?」",
"336000641_12": "「ごめん……、貸しを作ってしまったよね。\\n でも、あの怪物を倒してくれてありがとう」",
"336000641_13": "「貸しとか借りとか、誰だよ最初に言い出したの……\\n そんなの気にしないわたしたちだよ」",
"336000641_14": "「でも、並行世界からのお客さんが、\\n わたしたちの世界を護ってくれたのは事実だ」",
"336000641_15": "「わたしたちの責任は、わたしたちが背負うべきです。\\n 今後このような事にならないよう、一生懸命頑張ります」",
"336000641_16": "「本当に気にしていないのだが……」",
"336000641_17": "「だから、せめてもの償い――させてもらえないかな?\\n たいしたものじゃないからッ」",
"336000641_18": "「償いだあ?」",
"336000641_19": "「あ、あの、本当にたいしたものじゃないですよ?」",
"336000641_20": "「内心で期待されてしまうと困っちゃいますので、\\n 心の準備というか、ハードルを下げていただけると助かります」",
"336000641_21": "「はあ、言ってみなよ」",
"336000641_22": "「こっちの世界でやってる、\\n アニメとか全然知らないわよね」",
"336000641_23": "「あと15分もすれば、おススメのひとつが始まるんだけど……\\n そういうの、<ruby=しらみつぶ>虱潰</ruby>しに教えてあげようと思ったわけ」",
"336000641_24": "「ありがとう……\\n うん、板場さんは、やっぱり板場さんだよね……」",
"336000641_25": "「あたしの見立て、審美眼をぜひ信じてもらいたいッ!」",
"336000641_26": "「もちろん信じてるよ。\\n 疑ったりなんかするものか……」",
"336000641_27": "「お菓子とジュースも買ってきたからさ。\\n 徹夜でヒーローアニメのマラソンしちゃおうよ」",
"336000641_28": "「用意周到の高地トレーニングッ!?」",
"336000641_29": "「お世話になった人にこの仕打ち……」",
"336000641_30": "「すみません……、本当にすみません……」",
"336000641_31": "「弓美さんは当然として……\\n 立花さんもアニメにかじりついていますわね……」",
"336000641_32": "「驚きなのは、\\n 思ってた以上に雪音さんがハマってる……」",
"336000641_33": "「なんか可愛い。親近感湧いちゃうなあ。\\n キネクリ先輩って呼んだら怒られちゃうかな」",
"336000641_34": "「わたしからは何とも……」",
"336000641_35": "「それより、ひとつ聞かせてはくれまいか」",
"336000641_36": "「君たちがメックヴァラヌスを纏う理由は、\\n 以前に聞かせてもらった。だが――」",
"336000641_37": "「なぜそこまで、メックヴァラヌスで――\\n 自分たちの力だけで、皆を護ることに固執しているのだ」",
"336000641_38": "「――えッ、ああ、それは……」",
"336000641_39": "「そ、それについては……」",
"336000641_40": "「……」",
"336000641_41": "「……」",
"336000641_42": "「……」",
"336000641_43": "「……いいわよ。教えてあげる。\\n ちょうど、エンディングも流れ終わったところだし」",
"336000641_44": "「それに――別に隠す必要も無いしね」",
"336000641_45": "「……」",
"336000641_46": "「離島での校外授業で、わたしたちの命を救ってくれたのは、\\n 先代の竜姫だけではありませんでした」",
"336000641_47": "「そう」",
"336000641_48": "「――って、どうしてあんたが言うのッ!?」",
"336000641_49": "「出血多量で瀕死となったわたしたち。\\n だけど離島には、必要な分の血液が用意されていなかったんだ」",
"336000641_50": "「あんたまで……」",
"336000641_51": "「ですが、仰陽館女学院の何人かが輸血をしてくれたおかげで\\n 何とか命をとりとめることができたのです」",
"336000641_52": "「……そんなことがあったのか……」",
"336000641_53": "「問題はそのあとよ……ッ!」",
"336000641_54": "「あたしたちはお礼がしたくて、\\n 血液提供をしてくれた生徒を探したわ」",
"336000641_55": "「――だけど、一切分からなかったのッ!」",
"336000641_56": "「わたしたちを助けてくれたのは、あくまでも善意だと。\\n その方々は、名乗り出ることを良しとしなかったのです」",
"336000641_57": "「病院の関係者に口止めまでしてね」",
"336000641_58": "「誰に助けられたか、わからない――」",
"336000641_59": "「そりゃもう悔しかったわよ。\\n 感謝も、恩返しもさせてもらえなかったんだから……」",
"336000641_60": "「そんな時、先代竜姫の死と、次の竜姫候補が\\n わたしたちになったことを聞いたんだよね……」",
"336000641_61": "「ええ、そうでしたわ。\\n そうしたら、弓美さんが――」",
"336000641_62": "「あたしは気づいたのッ! 昨日に誰かに助けられたのなら、\\n 今日に明日に、誰かじゃない、誰もを救えばいいんだってッ」",
"336000641_63": "「そうすれば、わたしたちを助けてくれた、\\n 誰だかわからない誰かにも、きっと恩返しできるはずだから」",
"336000641_64": "「そして、わたしたちが負けなければ、戦い続けていれば――\\n 新たな竜姫となって、誰も戦いに身を投じることもありません」",
"336000641_65": "「――えッ!?」",
"336000641_66": "「仰陽館女学院に通う生徒は、みんな――\\n 身寄りがなかったり、育てるのを放棄された子たちばかりでね」",
"336000641_67": "「……ひとりぼっちの……」",
"336000641_68": "「篤志家であるおじいちゃん――\\n 風鳴訃堂理事長によって、日本中から集められてきたんだ」",
"336000641_69": "「……お祖父さまによって……」",
"336000641_70": "「特異災害ノイズから、日本を護るために。\\n メックヴァラヌスの技術を奪おうとする外国と戦うために」",
"336000641_71": "「――ッ!?」",
"336000641_72": "「わたしたちが倒れるようなことがあれば、\\n 仰陽館の誰かが竜姫の使命を背負うことになる」",
"336000641_73": "「誰だかわからない、わたしたちの恩人に\\n 血を吐き続ける宿命を背負わせたりなんかしたくありません」",
"336000641_74": "「だから、あたしたち竜姫は――\\n みんなを護れるメックヴァラヌスでなきゃダメなんだ」"
}