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"356000121_0": "「あれ、司令。\\n 研究室にこもっていたんじゃないんですか?」",
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"356000121_1": "「レーベンガーの残骸を解析するから\\n 声をかけるなと――」",
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"356000121_2": "「ああ、今は小休止だ。\\n しかし、あの技術は改めてとんでもないな……」",
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"356000121_3": "「僕らからしたら、司令の発明も同じように見えますけどね」",
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"356000121_4": "「いいや、まったくの別物だ。\\n まさしく、SF映画の領域だな」",
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"356000121_5": "「かろうじて、進んだ科学によるものだということはわかるし、\\n 機構が解明できた部分もあるのだが――」",
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"356000121_6": "「しかし、根本的な技術が違い過ぎる。\\n アレがどんな材料からできているのかすら、わかっていない」",
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"356000121_7": "「これ以上研究を続けることに、果たして意味があるのか……」",
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"356000121_8": "「司令から見ても、それ程のものですか……」",
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"356000121_9": "「いや、すまない。アレと再び遭遇する可能性がある以上、\\n 弱音を吐くわけにはいかないな」",
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"356000121_10": "「対抗策につながる手がかりくらいは見つけてみせるさ」",
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"356000121_11": "「…………」",
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"356000121_12": "「翼さん? まだ自宅療養中では……」",
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"356000121_13": "「身体は概ね回復しています」",
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"356000121_14": "「――今日は司令にお願いがあって来ました」",
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"356000121_15": "「なんだ?」",
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"356000121_16": "「どうにかして、この前ここを訪れた並行世界の装者のように、\\n わたしも並行世界を渡る術を持てないでしょうか?」",
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"356000121_17": "「……立花を、追いたいんです……」",
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"356000121_18": "「翼……」",
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"356000121_19": "「あの時、わたしは立花を止められなかった。\\n 今度こそ取り返しのつかなくなる前にこの手が届けばと……」",
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"356000121_20": "「並行世界の移動は、\\n ギャラルホルンなどの異端技術によって可能になっている」",
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"356000121_21": "「この二課に、\\n そのような技術が無いことはわかっているはずだ」",
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"356000121_22": "「ですが……」",
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"356000121_23": "「並行世界のS.O.N.G.に申し出れば、あるいはそのような\\n 手だてもあるのかもしれないが……」",
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"356000121_24": "「それより、お前には果たすべき\\n 役割があるのではないか?」",
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"356000121_25": "「わたしの……役割……」",
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"356000121_26": "「ノイズの反応を検知ッ!」",
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"356000121_27": "「第12地区、中規模ですッ!」",
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"356000121_28": "「翼、ギアを纏えるか?」",
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"356000121_29": "「はい。すぐに出ますッ!」"
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