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2024-12-22 15:59:32 +03:00

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{
"506001021_0": "数週間後――",
"506001021_1": "「世界の再生は、\\n ゆっくりとですが進んでいます」",
"506001021_2": "「各国機関の協力もあり、居住区の復興は順調です。",
"506001021_3": " それでも自然が受けた影響は甚大ですね……」",
"506001021_4": "「ダメージを受けたのは星の命そのものだ。\\n 今すぐ治れ、などと無茶は言えんさ」",
"506001021_5": "「翼さんたちのライブ以降、世論は落ち着きを見せています。\\n この星の住人はいくつもの苦難を乗り越えてきましたからね」",
"506001021_6": "「まったく、最高だな。どいつもこいつも肝が据わってる。",
"506001021_7": " ならば残る問題は、世界間の移動について、か」",
"506001021_8": "「はい、ギャラルホルンは未だに稼働しないままです。\\n 継続して再起動を試みているのですが……」",
"506001021_9": "「やはり今の俺たちの手元に残った星を渡る手段は、\\n あれだけということだな」",
"506001021_10": "「……まもなく時間です。\\n 司令もお見送りにどうぞ」",
"506001021_11": "「ああ、ここは任せる」",
"506001021_12": "「それじゃあ、改めて――\\n これを受け取ってくれ」",
"506001021_13": "「これって……\\n 人の、カヴァーチャの……ッ」",
"506001021_14": "「キョウちゃんの繋ぐ手と、\\n ヨウちゃんの、明日に走るための足……ッ」",
"506001021_15": "「あたしたちは奪い合い――、\\n いや、勝ち取るための勝負に負けた」",
"506001021_16": "「挙げ句に<ruby=みらい>未来</ruby>の可能性までもらったんだ。\\n それぞれつぐらいは渡しておかないと、胸を張って帰れない」",
"506001021_17": "「歪んでしまった想いでもあったけれど……」",
"506001021_18": "「遍く世界群の観測データから構築された、\\n 技術の結晶とも言えるのがカヴァーチャ・システムです」",
"506001021_19": "「ギャラルホルンと繋がっている今なら、\\n 並行世界への――星々を超えての移動は容易いはずです」",
"506001021_20": "「勝ったのはあたしってわけじゃないのに、\\n 受け取っていいもんかね」",
"506001021_21": "「いいんだ――いや、正しく、託したいんだ。\\n 死んでも生きると唄った、あの不死鳥の翼に」",
"506001021_22": "「――なら、ありがたく預からせてもらうよ」",
"506001021_23": "「……響、あなたにも。\\n この世界だけでなく、わたしたちの世界にとっても運命の人」",
"506001021_24": "「わたしたちから勝ち取った力、\\n どうか持っていてください」",
"506001021_25": "「……ありがとう」",
"506001021_26": "「でも、これは勝ち取ったんじゃなくて、\\n 大事な友達に貸してもらったんだって思ってるからッ」",
"506001021_27": "「お好きにどうぞ。\\n 間違っているとは、言いませんから」",
"506001021_28": "「……キョウちゃん、ヨウちゃん、\\n もう少しだけでもこの世界に残らない」",
"506001021_29": "「2人が……眠らなくて済む方法だって、\\n みんなで探せば見つかるかも……」",
"506001021_30": "「……だな、何とかして他の並行世界の手も借りられれば、\\n 他の手だって見つかるかもしれないだろ」",
"506001021_31": "「ええ。観測だけではわからない、\\n 本当に頼れる人は何人もいるのよ」",
"506001021_32": "「……いいんです。\\n 眠るのなら、わたしたちの世界がいい」",
"506001021_33": "「あなたたちの手元に、命そのものは返せたのだとしても……\\n わたしたちは、多くを傷つけました」",
"506001021_34": "「その償いのために、本当なら、こちらに残るべきだろうに。\\n あたしたちの世界に帰っていいとまで言う」",
"506001021_35": "「……それはそうさ」",
"506001021_36": "「世界のために血涙すら流し戦った子供たちに、\\n ねぎらいすら与えない大人がどこにいる」",
"506001021_37": "「――ッ、風鳴、弦十郎……ッ!」",
"506001021_38": "「……凄まじい存在感だな」",
"506001021_39": "「罪は罪だと、糾弾する人間はいるだろう。\\n それは事実だ」",
"506001021_40": "「だが、君たちへの『報酬』――世界の再生、活性は、\\n 君たちが生きている間には、おそらく与えられないものだ」",
"506001021_41": "「それは……それこそが悲願だった君たちにとって、\\n 十分すぎる罰だと、俺は思う」",
"506001021_42": "「……そうかもしれません。",
"506001021_43": " でも、いいんです」",
"506001021_44": "「わたしたちはもう、誰にも呪いを託さずに済む」",
"506001021_45": "「ああ……。\\n そんな罰なら、いくらでも受けよう」",
"506001021_46": "「冷えた諦めの中じゃなく、<ruby=みらい>未来</ruby>を信じて眠りにつく。\\n それは幸福なんだ、何よりも望んだ幸せだよ」",
"506001021_47": "「キョウさん、ヨウさんッ!\\n 聞こえますか」",
"506001021_48": "「こっちから、2人が帰ってこられるよう、\\n 補助のための流れを作りますッ」",
"506001021_49": "「ああ、よろしく頼む」",
"506001021_50": "「あ……それと、\\n シンフォギアはそこにいますか」",
"506001021_51": "「……ッ!\\n いるッ いるよ、カイくんッ」",
"506001021_52": "「……オレ、まだなんて言っていいのかなんてわかんないよ。\\n 心んなか、ぐちゃぐちゃで……でもさ」",
"506001021_53": "「ほんとは思った。あんたたちが唄った歌、\\n すごく力強くて……とびきりキレイだったって」",
"506001021_54": "「……それだけッ!\\n ありがとな、キョウさんとヨウさんのこと、帰してくれてッ」",
"506001021_55": "「フフ……\\n それだけ、じゃなかったね」",
"506001021_56": "「うん……」",
"506001021_57": "「……」",
"506001021_58": "「…………それじゃあ、お別れです」",
"506001021_59": "「……いつかまた、なんてぬるいことは言えない。\\n けど……」",
"506001021_60": "「わたしの片腕は」",
"506001021_61": "「あたしの片足は」",
"506001021_62": "「「あなたたちと共にある」」",
"506001021_63": "「見送ることしかできないんだね」",
"506001021_64": "「別れも、悲しさも、当然にあるもの……、\\n それでも……アタシたちは――」",
"506001021_65": "「うん……だから、これからも抗おうね。\\n あの人がそうしたみたいに」",
"506001021_66": "「さて――\\n そういうことだとさッ」",
"506001021_67": "「奏……」",
"506001021_68": "「いつまでもしんみりしてるのは\\n 性に合わないんだよッ」",
"506001021_69": "「……だから、あたしの決意も鈍らないうちにさ。\\n この片割れ、使わせてもらってもいいかな」",
"506001021_70": "「うん、奏が預けられたものだもの。\\n ――それで、構いませんね」",
"506001021_71": "「無論だ。\\n 元より、今を逃せば早々使えるものでもない」",
"506001021_72": "「沈黙したギャラルホルンとカヴァーチャが繋がっているのは、\\n 機能停止前に世界が接続していたことによる偶然でしかありません」",
"506001021_73": "「切断までにラグが起きているようなもの。\\n これが途切れれば、もう使用することはできないでしょう」",
"506001021_74": "「というわけだ。\\n 惜しむ理由はない、好きに使ってくれ」",
"506001021_75": "「ありがとよ。\\n となると、さっさと帰るのが上策だね」",
"506001021_76": "「でも……他に世界を……星間を繋ぐ方法が見つからなければ、\\n これが……別れになる、のかな」",
"506001021_77": "「なーにが別れだよ。\\n あたしたちだって、いつも一緒、だろ」",
"506001021_78": "「うん……そうだった。",
"506001021_79": " どれほどに遠い、星の彼方にあったとしても」",
"506001021_80": "「あたしたちの歌は、いつだって繋がってる」",
"506001021_81": "「翼ッ! 次のライブにはあたしも呼べよッ!\\n じゃあまたなッ」",
"506001021_82": "「さあ開け、カヴァーチャ……ッ!\\n あたしが選んだ――あたしが生きる世界への道をッ」",
"506001021_83": "「まったく……強引なんだから。ツヴァイウィングが\\n 再び唄う姿など見せれば、世界がひっくり返るよ……」",
"506001021_84": "「並行世界――宇宙に広がる世界群の存在を、人々は知った。",
"506001021_85": " ありえない<ruby=みらい>未来</ruby>でもないぞ?」",
"506001021_86": "「では……楽しみに待つとします。\\n 我々の望む<ruby=みらい>未来</ruby>を」",
"506001021_87": "「ええ、必ずそんな<ruby=みらい>未来</ruby>が訪れますッ!\\n いいえ、創り出すんですッ すぐにだってッ」",
"506001021_88": "「シンフォギア・システムは櫻井了子女史が作り上げたもの。\\n カヴァーチャ・システムだって人の可能性の結晶ですッ」",
"506001021_89": "「神へと手を伸ばすシンフォギア、<ruby=アーティファクト>人工聖遺物</ruby>という新たな力。\\n 人の可能性はこうして目の前にありますッ」",
"506001021_90": "「ボクは諦めません。また並行世界のキャロルと――、",
"506001021_91": " みなさんと一緒に笑い合う<ruby=みらい>未来</ruby>をッ!」",
"506001021_92": "「うんッ!\\n 絶対に、またみんなと会うんだッ」",
"506001021_93": "「そうだな……\\n きっとこの宇宙のどこかで、あいつらだってそれを目指してる」",
"506001021_94": "「ええ。\\n それを信じられるほどに、わたしたちは繋がっている」",
"506001021_95": "「わたしたちは、\\n 独りじゃない……」",
"506001021_96": "「それなら……\\n まずは何からするデスか」",
"506001021_97": "(ぐぅぅ〜〜……)",
"506001021_98": "「あ……",
"506001021_99": " エヘヘ……みんな、おなかすかない?」",
"506001021_100": "「フフ……\\n おさんどんの出番ですね」",
"506001021_101": "「ああ、良い案だ」",
"506001021_102": "「いっぱいがんばって、明日も、明後日も、その先も……\\n 生きて、生きて――がんばって生きていくためにッ」",
"506001021_103": "「ごはんを食べて、いっぱい眠って……\\n それで、また明日、歩き出そうッ」",
"506001021_104": "「おおーッ!!!」"
}