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{
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"506000922_0": "「――ッ!」",
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"506000922_1": "「まだだ……\\n まだ、終わってないッ!!」",
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"506000922_2": "「そうだよね……\\n 大丈夫、わかってるよッ!」",
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"506000922_3": "「ええ、ありがとうッ!",
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"506000922_4": " まだまだ付き合ってもらいますよッ!!」",
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"506000922_5": "「あたしたちも、おまえたちも――\\n 満身創痍、いつ折れてもおかしくない」",
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"506000922_6": "「でも、折れるわけにはいかない……\\n ううん、折れたくないッ」",
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"506000922_7": "「だからこうしている、そうでしょうッ!」",
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"506000922_8": "「ああ……\\n その通りだッ!」",
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"506000922_9": "「譲れないから……",
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"506000922_10": " 譲りたくないからッ! このわがままをッ!!!」",
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"506000922_11": "「あなたと……あなたたちと出逢って、\\n 本当に、わたしたちは随分とわがままになってしまった」",
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"506000922_12": "「……?」",
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"506000922_13": "「世界を救うなんて言いながらも、\\n ずっと諦めたかった」",
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"506000922_14": "「燻る胸の歌を押し殺して、\\n できっこないって、自分たちに言い聞かせて……ッ」",
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"506000922_15": "「そうしていれば、\\n 諦めたって仕方ないって、言い訳ができたからッ!」",
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"506000922_16": "「――でもッ!」",
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"506000922_17": "「――ッ!!」",
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"506000922_18": "(一撃一撃が、重い……ッ!!\\n キョウちゃんの本気が、伝わってくる……ッ!)",
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"506000922_19": "(これが、本物のキョウちゃんの拳――ッ!!)",
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"506000922_20": "「そんなのは違うって、\\n 諦めなくていいって――」",
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"506000922_21": "「響ッ!\\n あなたが、教えてくれたッ!!」",
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"506000922_22": "「だから……ッ!!」",
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"506000922_23": "「うんッ!\\n 出し切るんだ、全部ッ!!」",
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"506000922_24": "「わたしたちは英雄じゃない……\\n たった1人で戦う英雄になんかなれやしない」",
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"506000922_25": "「けどッ!\\n だからこそッ!」",
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"506000922_26": "「この胸の歌にまっすぐに――\\n わたしはこの、助けたいってわがままを貫き通せるッ!」",
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"506000922_27": "「わたしたちの世界のこともッ!!\\n キョウちゃんたちの世界もッッ!!!」",
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"506000922_28": "「全部、全部……ッ!\\n 絶対に、諦めるもんかッ!!」",
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"506000922_29": "「わたしだって、同じことッ!!」",
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"506000922_30": "「――ッ!\\n キョウ……ッ!」",
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"506000922_31": "「よそ見してる暇なんて、\\n あげないよッ!!」",
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"506000922_32": "「ハッ!\\n よそ見なんてしているつもりも……ないねッ!」",
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"506000922_33": "「――ッ!?\\n 全部防がれたッ!」",
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"506000922_34": "「ここに至ってようやく決まった、\\n あたしたちの『戦う』覚悟……」",
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"506000922_35": "「そう易々と折れるとは思わないことだッ!」",
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"506000922_36": "「そんなふうに思ったことなんて、\\n 一度だってない」",
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"506000922_37": "「けど……今のヨウちゃんの頑固は、\\n 前よりずっと……好ましいかなッ!」",
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"506000922_38": "「言ってろッ!」",
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"506000922_39": "「度の過ぎた世話焼きで、\\n あたしたちのことにまで首を突っ込んで……」",
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"506000922_40": "「矛盾も無茶も、\\n 全部ぶち抜くと言い切ってみせたんだッ!」",
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"506000922_41": "「こんなところで、\\n あたしなんかに押されてる場合じゃないぞッ!!」",
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"506000922_42": "「――ッ!!\\n ヨウちゃんこそッ!」",
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"506000922_43": "「わたしたちなんかに……\\n 負けないでよねッ!」",
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"506000922_44": "「ああ、その通りだッ!\\n お互いになッ!!」",
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"506000922_45": "「だから、わたしだって――」",
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"506000922_46": "「響と同じように……\\n ヨウちゃんたちとだって、同じようにッ!」",
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"506000922_47": "「わたしの胸の歌、\\n 全部を懸けてここにいるッ!!」",
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"506000922_48": "「響の隣で、一緒に走り続けること……\\n 一緒に<ruby=うた>戦</ruby>って生きていくことッ!」",
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"506000922_49": "「それこそがわたしの望み――」",
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"506000922_50": "「わたしの、わがままッ!!」",
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"506000922_51": "「はぁ、はぁ……\\n ――くッ!」",
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"506000922_52": "「まだ、\\n ……戦える、のに……ッ!」",
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"506000922_53": "「もう」",
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"506000922_54": "「心配させないで」",
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"506000922_55": "「あ……未来?」",
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"506000922_56": "「ちゃんと立ってなきゃ、\\n 決着もつけられないでしょ」",
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"506000922_57": "「でも、響はいつだってそうやって、\\n 全力で突っ走って、フラフラになっても止まれないから」",
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"506000922_58": "「なら……\\n それを支えるのは、わたしの役目」",
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"506000922_59": "「ヨウ……?」",
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"506000922_60": "「……あたしの一番は、どこまでいっても\\n 世界より、キョウのこと」",
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"506000922_61": "「あの子も、同じだからさ」",
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"506000922_62": "「……」",
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"506000922_63": "「だから――」",
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"506000922_64": "「うん。\\n 響ひとりじゃない」",
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"506000922_65": "「そして、キョウも。\\n ひとりになんて、させるもんか」",
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"506000922_66": "「「2人ごと、あの子たちにぶつかろう」」",
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"506000922_67": "「――ッ!」",
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"506000922_68": "「うんッ!!」"
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