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{
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"506000522_0": "「ただいま、戦士様ッ!」",
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"506000522_1": "「おかえりカイくん、未来ッ!」",
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"506000522_2": "「起き抜けから、どこ行ってたんだ?」",
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"506000522_3": "「おはよう、2人とも。\\n ちょっとお水を集めてきたんだ」",
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"506000522_4": "「戦士様のおかげで無事に戻れた。\\n ありがとうッ!」",
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"506000522_5": "「ううん、気にしないで。",
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"506000522_6": " それより――さっきの話、聞かせてくれる?」",
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"506000522_7": "「……?」",
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"506000522_8": "「響と奏さんに、\\n 聞いて欲しい話があるの」",
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"506000522_9": "「カヴァーチャの戦士様にオレが教えるなんて畏れ多いし、\\n 上手くできるかわからないけど……」",
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"506000522_10": "「オレ、精一杯やるねッ!」",
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"506000522_11": "「……コホン。\\n えっと、むかしむかし――」",
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"506000522_12": "「――神ははじめに、1つの星を作りました。\\n その星は、神の箱庭」",
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"506000522_13": "「神々が、己が種のために作り出した実験施設でした」",
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"506000522_14": "(シェム・ハさんたちが言っていた。\\n わたしたちの星も、そうして育てられた、って……)",
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"506000522_15": "「生命を創り、進化を促し、必要とあらば廃棄をしながら。\\n 箱庭を管理する神という種は、ある瞬間、気付きます」",
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"506000522_16": "「この星は『巡る』ように作ってしまった。\\n それを前提とした実験しかできないではないか――と」",
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"506000522_17": "「神はその力を用いて、巡ることのない世界、\\n 『終わることが決まった世界』を生み出します――」",
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"506000522_18": "「終わることが決まった世界……?\\n まさか……ッ!?」",
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"506000522_19": "「うん、それが、\\n この世界の成り立ちだよ」",
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"506000522_20": "「終わることが決まった世界と、巡る世界、\\n どんな違いがあるの……?」",
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"506000522_21": "「そこは、オレも詳しくは知らないけど……",
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"506000522_22": " この星のように奪う必要のない世界が……宇宙があるんだよ」",
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"506000522_23": "「キョウさんたちはこんな風にも言ってたっけ。\\n 真なる宇宙と、可能性の宇宙――」",
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"506000522_24": "「オレたちの世界は『可能性の宇宙』の、\\n さらに分割されたモノなんだ、って」",
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"506000522_25": "「使ったものが『巡って』戻ってくる、循環のある世界。",
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"506000522_26": " 奪ったらそれで終わりじゃない……凄いよな、羨ましい」",
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"506000522_27": "「……この星はそうじゃないってのか」",
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"506000522_28": "「ここは奪うことしかできない世界。\\n 使えば使うだけ、奪えば奪うだけ、消えてなくなっていく」",
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"506000522_29": "「だからキョウさんやヨウさんが、\\n 巡る世界から奪って来てくれるんだ」",
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"506000522_30": "「そしてこの世界は延命されるんだッ! \\n 見放された世界のために――」",
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"506000522_31": "「あ、ごめん、話の途中だった」",
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"506000522_32": "「……うん。\\n ……続きを教えて」",
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"506000522_33": "「『終わることが決まった世界』に放たれた生命たちは、\\n 神々に、いつか世界が終わることを知らされました」",
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"506000522_34": "「神は言いました。終わりは遥か遠く、\\n 今を生きる生命たちに関わりのないことだ、と」",
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"506000522_35": "「しかし考えることを得た生命にとって、\\n 定められた『終わり』は――劇薬だったのです」",
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"506000522_36": "「<ruby=みらい>未来</ruby>のその先にも、可能性を。\\n 人類の得た想いは願いであり、呪いでもありました」",
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"506000522_37": "「神の定めた終わりなら。神をも超えて覆そう。\\n 人は神に届く手段、シンフォギアを作り上げてしまいました」",
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"506000522_38": "「シンフォギアで、神に……ッ!」",
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"506000522_39": "「人類が神に挑む。\\n それが『今』に繋がる悲劇の始まり」",
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"506000522_40": "「届け、届け、届け。\\n シンフォギアは唄いました」",
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"506000522_41": "「超えろ、超えろ、超えろ。\\n 人類は神を呪いました」",
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"506000522_42": "「――しかし、この世界は終わることが決まった世界。\\n 命の限られた世界」",
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"506000522_43": "「神にも届けとシンフォギアが唄えば唄うほどに、\\n 星の生命は失われていきました」",
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"506000522_44": "「そして――」",
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"506000522_45": "「命を燃やす、歌……」",
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"506000522_46": "「うん。星の命――、\\n 星命力がシンフォギアを動かす代償だったんだ」",
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"506000522_47": "「神に手を伸ばしたシンフォギアは、星の生命を燃やした歌は、\\n この世界を喰い滅ぼす寸前まで追い込んだんだって」",
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"506000522_48": "「シンフォギアが、世界を滅ぼした……\\n キョウちゃんたちが言ったことは、本当だったんだ……」",
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"506000522_49": "「……この世界のノイズだって、\\n 元はと言えばシンフォギアを止めるために人が作った兵器だ」",
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"506000522_50": "「――ッ!」",
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"506000522_51": "「けど、ノイズじゃシンフォギアは止められなかった……」",
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"506000522_52": "「今もオレたちが襲われるのは、不本意だよ。\\n シンフォギアと同じものだと思われるなんてね」",
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"506000522_53": "「だからオレたちは……人類は、\\n シンフォギアに代わる力を……<ruby=みらい>未来</ruby>への光を作り出した」",
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"506000522_54": "「……まさか」",
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"506000522_55": "「そう、カヴァーチャ……ううん、カヴァーチャ・システムは\\n その後に出来た」",
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"506000522_56": "「代償を『1人』に絞って、\\n 星の延命をするための技術なんだよ」"
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