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2024-12-22 15:59:32 +03:00

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{
"506000331_0": "観測記録 No. 1259000042.",
"506000331_1": "『ギャラルホルン』世界――",
"506000331_2": "「OTHERSの世界――いや、彼女たちの流儀に従い、\\n 『見放された世界』と呼ぼう」",
"506000331_3": "「見放された世界への遠征作戦について、\\n 今の見通しを話しておきたい」",
"506000331_4": "「あれから数日……時が経つのはあまりにも早いな。",
"506000331_5": " まずは現状の再確認を頼む」",
"506000331_6": "「はい。ブラックホールと呼称していた宇宙の穴ですが、\\n その正体が判明しました」",
"506000331_7": "「わずかですが観測できたエネルギーから、\\n 性質が<ruby=アーティファクト>人工聖遺物</ruby>と同種であると判明」",
"506000331_8": "「その正式名称を、\\n アーティファクトホールとしました」",
"506000331_9": "「また、アーティファクトホールの向こう側を、\\n ごく一部、観測することに成功しました」",
"506000331_10": "「詳細は不明ですが、恐らくは地球サイズの質量を持つ物体です。\\n 見放された世界における居住惑星ではないかと……」",
"506000331_11": "「じゃあそのアーティファクトホールさえ突破できれば、\\n 向こうの本拠地に突っ込めるわけか」",
"506000331_12": "「2人はきっとそこにいる……ッ!」",
"506000331_13": "「宇宙空間の大穴だ、向かうのも通り抜けるのも簡単ではない。\\n とはいえ、手段があるだけでも御の字というべきか」",
"506000331_14": "「こちらの技術では別の宇宙へと繋ぐ手段すらありません。\\n 彼女たちはどれほどの苦労を重ね、我々の世界を訪れたのか……」",
"506000331_15": "「……でも、そうやって戦いに来た『英雄』は、\\n 本当は、わたしたちと同じ、普通の女の子だったんです」",
"506000331_16": "「傷つけたくない、奪いたくないって、\\n 大事な人と一緒に生きたいんだって、泣いてた――」",
"506000331_17": "「放ってなんておけない。\\n どこまでだって手を伸ばしに行きますッ」",
"506000331_18": "「みなさん、お待たせしましたッ!」",
"506000331_19": "「エルフナインちゃんッ!?",
"506000331_20": " ギアの改良が……終わった、の……?」",
"506000331_21": "「はいッ! デュプリケイターからエネルギーを分離、\\n それをギアに移植して――」",
"506000331_22": "「あの、みなさん? どうしました?」",
"506000331_23": "「えっと……頑張ってくれたん、だね?」",
"506000331_24": "「服がボロボロ、髪はボサボサ、額には冷却シートときたか……。\\n 片手に栄養ドリンクがあれば完璧だったな」",
"506000331_25": "「あッ……",
"506000331_26": " 見苦しくて、ごめんなさい……」",
"506000331_27": "「そこまでの奮戦を目にして、\\n 称えることはあっても、<ruby=そし>謗</ruby>ることなどあるものか」",
"506000331_28": "「名誉の負傷よ、\\n 胸を張りなさい」 ",
"506000331_29": "「けど、一段落したら休んでね?」",
"506000331_30": "「――ありがとうございます」",
"506000331_31": "「そこまでの力を注いだ理由は、\\n デュプリケイターの件だけではないのだろう」",
"506000331_32": "「はい。お願いしていたデータ、ありがとうございましたッ!",
"506000331_33": " どれもこの場に集めるのは相当の苦労が必要だったはず……」",
"506000331_34": "「俺ができることを全てやっただけさ」",
"506000331_35": "「けれど、そのおかげで……世界の最先端技術を結集、\\n 異星での生命維持と環境確認のため、超小型の観測機を装備」",
"506000331_36": "「さらにデュプリケイター以外の力も集約しました。\\n 世界に撒かれた<ruby=アーティファクト>人工聖遺物</ruby>の力を全て抽出、組み込んでいます」",
"506000331_37": "「アタシたちのギアみたいに、デスかッ!?」",
"506000331_38": "「同等か、それ以上を自負していますッ!」",
"506000331_39": "「<ruby=アーティファクト>人工聖遺物</ruby>は人の技術によって産み出されたもの……。\\n 神の遺産である聖遺物よりも、ボクの経験が活かせましたッ」",
"506000331_40": "「素晴らしい成果だけど――リスクもあるのでは?\\n <ruby=アーティファクト>人工聖遺物</ruby>は、元々この世界への罠だったわけだし……」",
"506000331_41": "「またギアの機能が妨害されちゃうかも……」",
"506000331_42": "「おっしゃる通りです。<ruby=アーティファクト>人工聖遺物</ruby>を組み込んだのは、\\n むしろそれが理由なんです」",
"506000331_43": "「あえて取り込んだ、と?」",
"506000331_44": "「はい。キョウさんたちの残した言葉から推測するに、\\n この世界と向こうの世界では全く違う法則が働いています」",
"506000331_45": "「恐らく世界同士が強く反発するのでしょう。\\n ギアの活動阻害は、その性質を利用した可能性が高い」",
"506000331_46": "「ならアーティファクト・ホールもまた、\\n 同様の性質を持つはず――」",
"506000331_47": "「この世界に最も根ざした存在、聖遺物であるギアは、\\n アーティファクト・ホールに強く拒まれる……」",
"506000331_48": "「あれは星命力を奪うゲートであり、\\n こちらの世界の戦力を止める防壁でもあるわけね」",
"506000331_49": "「なるほどデスッ!\\n 開きっぱなしの素通りじゃないんデスねッ」",
"506000331_50": "「そこで<ruby=アーティファクト>人工聖遺物</ruby>をギアに組み込むことで、\\n その反発を中和、あちらの世界への突入を試みます」",
"506000331_51": "「これがボクたちに実現できる、\\n 最も成功率の高い作戦ですッ」",
"506000331_52": "「2人が残した力で、\\n 『見放された世界』へ飛ぶんだねッ」",
"506000331_53": "「……きっとあの2人だって、こうして利用される可能性に、\\n 気づいていたと思うんです」",
"506000331_54": "「罠であると同時に、世界を移動する鍵でもある。\\n その相反した想いは、彼女たちの気持ちと同じな気がして」",
"506000331_55": "「侵攻、略奪と銘打っていても、\\n その内心には助けを求める気持ちがあった……ですか」",
"506000331_56": "「――本部に踏み込んできた時、\\n 彼女たちはどこか、対話を望むような空気がありました」",
"506000331_57": "「……少し、わかります。頼るべき相手を失った子供が、\\n 意地を張りながらも甘えたがっているような……」",
"506000331_58": "「……わたしが見放された世界に向かう理由は変わりません。\\n けど、決意はもっと堅くなりましたッ」",
"506000331_59": "「必ず、この手を届かせてみせますッ!」",
"506000331_60": "「では早速ですが、\\n ギアの装着を試してもらえますか」",
"506000331_61": "「……奏さんに、\\n こうしてお願いするのは心苦しいんですが……」",
"506000331_62": "「コネクトギアはあたしたちが託された力。\\n それに、安心して動かせる戦力は他にないんだろ」",
"506000331_63": "「そもそもデュプリケイターを持ち込んだのはあたしだよ。\\n 使わせてもらう権利ぐらいはあるはずさ」",
"506000331_64": "「――はい。\\n お願いしますッ」",
"506000331_65": "「それなら……わたしたちは、この力で、宇宙へッ!\\n 応えて、ガングニールッ」",
"506000331_66": "「Balwisyall nescell gungnir tron――」",
"506000331_67": "「Croitzal ronzell gungnir zizzl――」",
"506000331_68": "「Rei shen shou jing rei zizzl――」",
"506000331_69": "「コネクトギア、正常に起動ッ!\\n 出力は――基準値を超えていますッ 成功ですッ」",
"506000331_70": "「すごい……重くて、熱くて……\\n 強いエネルギーを感じるよッ」",
"506000331_71": "「これが星々を渡る力なんだ……」",
"506000331_72": "「気に入ったよ。これだけの力があれば、\\n 向こうの世界でも思う存分に唄えそうだ」",
"506000331_73": "「――うん。\\n 奏の歌を、宇宙をも超えて響かせてきて」",
"506000331_74": "「翼……」",
"506000331_75": "「それが『あなたの』出した答えなら……\\n 人の友人として、わたしはそれを尊重したい」",
"506000331_76": "「けど、だからこそ……」",
"506000331_77": "「――ついでに、これも持っていってほしい。\\n 無茶をする奏には、きっとお守りになるから」",
"506000331_78": "「ん……?\\n こいつは――」",
"506000331_79": "「さあ最終段階だッ!\\n 全員、気合いを入れろよッ」",
"506000331_80": "「我々の総力を以て、\\n 装者たちを宇宙へ送り出すッ」"
}