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2024-12-22 15:59:32 +03:00

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{
"506000241_0": "「集まっていただいてありがとうございます。\\n レイラインの調査からわかった内容を、お話しさせてください」",
"506000241_1": "「調査の結果、世界中のレイラインを流れる生命エネルギー、\\n 『星命力』と呼べる力が――」",
"506000241_2": "「この星の外側、\\n 宇宙へと流れ出していることがわかりました」",
"506000241_3": "「星の命が、宇宙へッ!?」",
"506000241_4": "「はい、星命力は宇宙のある一点に集まっています。",
"506000241_5": " 引っ張られるように……あるいは引きずり込まれるように」",
"506000241_6": "「この星だけでなく宇宙のあちこちから星命力が集まっています。\\n まるで世界そのものを喰らうかの如く、です」",
"506000241_7": "「仮にですが、その場所をブラックホールと呼称しています。\\n 世界の命を吸い尽くす、黒い大穴として」",
"506000241_8": "「調査が進展したというよりは、\\n 隠されていた問題が露呈したと考えるべきですね」",
"506000241_9": "「はい、早期に発見できたことは幸いでした」",
"506000241_10": "「ニコラ・テスラの試みと似た状況なので、\\n このまま星命力の流出が続けば、世界は滅んでしまいますから」",
"506000241_11": "「この星の命はともかく、\\n 他からも集まっているだなんて……よく観測できたわね」",
"506000241_12": "「ブラックホールへと流れ込む他の『流れ』がある、\\n そう気づけたのは明日香さんのおかげです」",
"506000241_13": "「レイラインを調べている最中に、\\n この世界からの流出だけじゃない、もっと大きなうねりが――」",
"506000241_14": "「空よりももっと外……宇宙全体を流れているのを感じまして、\\n もしかしたら、って……」",
"506000241_15": "「すごいッ! 流石だよッ!」",
"506000241_16": "「少しでもお役にたてたなら、\\n 光栄ですッ」",
"506000241_17": "「この星以外からも、って……\\n 星命力って、人の生命エネルギーでもあるんだよね」",
"506000241_18": "「この宇宙に、人間が住んでる星が、\\n たくさんあるってのかッ」",
"506000241_19": "「生命体というならまだしも、\\n 『人間が』というなら、あまりにも常識はずれの推論です」",
"506000241_20": "「それに……水流さんが感じた『流れ』は、\\n 未知のエネルギー現象として科学的にも観測できてはいるけれど……」",
"506000241_21": "「流れの元……星の存在は観測できてないんだ。\\n つまり――」",
"506000241_22": "「星命力を奪われてるのは<ruby=俺たち>人類</ruby>の観測範囲外にある星々ってことになる。\\n 光の速さで動いても億を超える時間が要る遠さの、ね」",
"506000241_23": "「そういった星からも星命力を集める技術……」",
"506000241_24": "「言ってしまえば、科学の埒外。\\n この星の人類がたどり着いていない技術だと思われます」",
"506000241_25": "「神の手によるもの……、\\n アヌンナキにしか不可能な技術か」",
"506000241_26": "「また、わたしたちの前に、\\n 神の意思が立ちはだかると……」",
"506000241_27": "「……」",
"506000241_28": "「……今回は、そうではないかもしれん」",
"506000241_29": "「はい……\\n ボクもそう思います」",
"506000241_30": "「それは、どういう……?」",
"506000241_31": "「少し、結論まで遠回りをすることになりますが……」",
"506000241_32": "「そもそもこの星の人類の誕生を促したのが、\\n アヌンナキと称される存在です」",
"506000241_33": "「今となっては、\\n 神の軛から解き放たれた人類ですが……」",
"506000241_34": "「アヌンナキにも派閥があった。\\n 人を愛した一派がいれば、道具として見た一派もいました」",
"506000241_35": "「惑星環境改造装置、ユグドラシルシステム……」",
"506000241_36": "「かつて我々人類がそうであったことと、\\n 今回の観測結果により、新たな推測が生まれたんだ。それは――」",
"506000241_37": "「並行世界とは多元宇宙に存在する泡のようなものではなく。\\n その全てが『唯一の宇宙』に存在する星々なのではないか――」",
"506000241_38": "「――ッ!?」",
"506000241_39": "「本来は届くはずもなく、干渉し合うこともなかった遠い星。\\n それこそが並行世界の本当の姿だ――という考えです」",
"506000241_40": "「今まで渡ってきた並行世界が、\\n この宇宙のどこかにある星々だったというのかッ」",
"506000241_41": "「それは……考えたこともなかったな……\\n 並行世界はギャラルホルンで渡るもの、と思ってたから」",
"506000241_42": "「並行世界とは、アヌンナキが手の届く場所に準備した、\\n 『箱庭世界のスペア』……」",
"506000241_43": "「根拠と呼べるほどのものは、ブラックホールの他にはまだありません。\\n ですが、そう考えると辻褄が合うことが幾つかあります」",
"506000241_44": "「ベアトリーチェが消える間際、\\n ギャラルホルンはアヌンナキが作ったのだと言っていました」",
"506000241_45": "「つまり世界蛇とは、アヌンナキの認識していた範囲での、\\n 並行世界に対する脅威です」",
"506000241_46": "「そしてベアトリーチェと世界蛇、カルマノイズらが消滅し、\\n アヌンナキが想定していた脅威は収束した」",
"506000241_47": "「並行世界は――\\n この宇宙の安寧は護られたんです」",
"506000241_48": "「だからギャラルホルンは基底状態になり、\\n 必要のなくなった『並行世界を渡る手段』も失われた」",
"506000241_49": "「管理する側のアヌンナキから見れば、\\n 『箱庭』同士は関わるべきではありませんから……」",
"506000241_50": "「そんな……」",
"506000241_51": "「本当に、もうギャラルホルンは動かないのッ!?\\n みんなと会えないなんて、そんなの嫌だよ……ッ」",
"506000241_52": "「――ッ!!」",
"506000241_53": "「ボクだって……」",
"506000241_54": "「ボクだってそんなのは嫌ですッ!」",
"506000241_55": "「――ッ!」",
"506000241_56": "「ボクだって……ッ! また、キャロルと……\\n 新しい想い出を積み重ねられるはずだったのに――ッ」",
"506000241_57": "「エルフナインちゃん……」",
"506000241_58": "「……ご、ごめんなさい。\\n 感情的になってしまって……」",
"506000241_59": "「ううん。\\n ……同じ気持ちだってわかって、嬉しかった」",
"506000241_60": "「……その、もう1つ重要な要素があります。\\n この星を、世界を護る<ruby=ガーディアン>守護者</ruby>の存在です」",
"506000241_61": "「ツクヨミさんたち……、\\n 結局返事はしてくれなかった」",
"506000241_62": "「うんともすんとも言わなかったデスッ!」",
"506000241_63": "「本来であれば、それは異常なことなんです」",
"506000241_64": "「世界蛇と戦った時はツクヨミが、\\n ニコラ・テスラを止めた時はアマテラスたちが――」",
"506000241_65": "「そしてイシムを止めた時には、\\n <ruby=みらい>未来</ruby>の世界で3機ともが戦ってくれていました」",
"506000241_66": "「なのに今回、星の命が奪われるという事態にあって、\\n <ruby=ガーディアン>守護者</ruby>は何の反応も示していない」",
"506000241_67": "「つまりブラックホールによる星命力の略奪は、\\n 『神も認識していない技術』によるものだと考えられます」",
"506000241_68": "「神様の知らない力……」",
"506000241_69": "「アヌンナキが想定していない事態だから、\\n <ruby=ガーディアン>守護者</ruby>は感知できない……だから、動けなかった……?」",
"506000241_70": "「そして……ブラックホールの向こう側には、もう1つの宇宙がある。\\n 昔から語られてきた仮説です」",
"506000241_71": "「幾度も否定され、現代の寓話と言っても過言ではないでしょう。",
"506000241_72": " ――ですがッ!」",
"506000241_73": "「もしも、これが事実ならば。\\n ボクたちの星から星命力を奪っているのは、もうつの宇宙」",
"506000241_74": "「アヌンナキの常識すら通用しない、\\n 別の宇宙からの略奪者」",
"506000241_75": "「それこそがキョウさんたち……\\n 『見放された世界』のOTHERSだったのではないでしょうか……」"
}