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2024-12-22 15:59:32 +03:00

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{
"506000221_0": "「ここがかつて要石のあった場所。\\n 龍脈、即ちレイラインの基点だったはずだが……」",
"506000221_1": "「ここならレイラインの流れも感じ取れるかもしれないわけか。",
"506000221_2": " ――オケアノス、だっけ?」",
"506000221_3": "「はいッ! 流れを司る聖遺物ッ!",
"506000221_4": " ……の欠片の欠片、ぐらいですけどね」",
"506000221_5": "「水流、協力に感謝する。\\n そう乱用したい力ではないだろうに」",
"506000221_6": "「いえいえ、世界中でレイラインの調査をするんですもんね?",
"506000221_7": " ならあたしにだって、お手伝いさせてくださいッ!」",
"506000221_8": "「さあ、やりますよーッ!\\n なんてったってあたしの力なんですからッ」",
"506000221_9": "「オケアノスセンサー、起動ッ!」",
"506000221_10": "「へえ……欠片の欠片、なんて言ったけど、\\n 結構な力を感じるね」",
"506000221_11": "「それだけ元の力が強大だったから。\\n 恐れず使いこなそうとする水流の勇気は、装者にも劣らない」",
"506000221_12": "「相変わらずここには、\\n 見どころのあるヤツが集まるね」",
"506000221_13": "「……奏、あなたもその1人だよ。\\n 自分の世界の問題ではなくとも、こうして助力を惜しまない」",
"506000221_14": "「戻ることができるかすら不透明な今、\\n 滅私の心で世界の為に動くことができる――」",
"506000221_15": "「それはとても凄いことだと思う」",
"506000221_16": "「……そう褒められると罪悪感があるな」",
"506000221_17": "「……?」",
"506000221_18": "「だって、あたしも、世界のためになんて動いてないからさ。\\n ただみんなが困ってる。許せない何かがある……それだけだ」",
"506000221_19": "「知ってるだろ? 嫌なんだよ、あたしは。\\n 誰かが何かを諦めているのがさ」",
"506000221_20": "「……うん。\\n よく知ってる」",
"506000221_21": "「けど、自分の世界に二度と帰れないかもしれない……\\n それは奏にとっても大きいことだと思う」",
"506000221_22": "「そこもなぁ、実はピンときてないっていうか……」",
"506000221_23": "「え?」",
"506000221_24": "「ぶっちゃけさ、今となっちゃもう、\\n 遠くに住んでる仲間、って認識なんだよ」",
"506000221_25": "「もちろん、あたしの世界は大切だよ。\\n 周りにいる人も、いてくれた人も……全部大事な存在さ」",
"506000221_26": "「けど……こっちの世界があっちより大事じゃないかっていうと、\\n ちっともそういうわけじゃない」",
"506000221_27": "「翼やこの世界の仲間だって、同じように大切なんだ」",
"506000221_28": "「どっちが、なんて区別してるわけじゃない。\\n だから、もし帰れないのだとしても――」",
"506000221_29": "「あたしはさ、\\n このままこっちの世界で生きたっていいと思ってる」",
"506000221_30": "「な――ッ!\\n 本気で言っているのッ」",
"506000221_31": "「そんなに妙な話じゃないだろ?」",
"506000221_32": "「あたしの世界には他にも戦えるやつがいる。\\n 錬金術師との協力関係も結ばれた」",
"506000221_33": "「最近なんて、厄介な事態だって出向いてみたら、\\n キャロルたちが解決した後だった、なんてこともあるんだ」",
"506000221_34": "「最速で駆けつけたってのに、\\n 今更来たのか、って顔でこっち見るんだぞ、あいつら」",
"506000221_35": "「……それは……フフ、表情が目に浮かぶな。\\n テレポートジェムと比べれば、通常の移動手段は亀の歩みだろうね」",
"506000221_36": "「ならこっちにもっと寄越せっての。",
"506000221_37": " ……ま、そんなわけでさ」",
"506000221_38": "「あたしが『なくてはならない』世界ってわけでもないんだ。\\n 特に今は、ね」",
"506000221_39": "「だから行き来が難しくなるっていうなら、\\n 帰るべきかどうか、ちょっと悩んでるわけだ」",
"506000221_40": "「……さっきから思っていたけど……\\n 奏は、この状況で帰ろうと思えば帰れるように言う」",
"506000221_41": "「……何か理由があるんだよね、奏」",
"506000221_42": "「……流石、ご明察だ。\\n 本当なら、さっき報告すべきだったんだろうけどさ……」",
"506000221_43": "「選択肢が絞られる前に……\\n 翼に話しておきたかったのかな、あたしは」",
"506000221_44": "「……」",
"506000221_45": "「……こいつを預かってきてるんだ」",
"506000221_46": "「それは……デュプリケイターッ!?」",
"506000221_47": "「必要になるかもしれないって、あたしの世界のダンナがね。",
"506000221_48": " 相変わらず勘がいいよ」",
"506000221_49": "「でも、このデュプリケイターは片道切符でね……。\\n あたしの世界に戻ったら、それで終わりだ」",
"506000221_50": "「ギャラルホルンが使えないままなら、\\n もうこちらの世界に来ることはできなくなる……」",
"506000221_51": "「――二度と会えないとしても、\\n それでわたしたちの想いが途切れるわけじゃない」",
"506000221_52": "「もう『独りになった』などと泣き言は吐かない。\\n それでも、そうなったときの胸の喪失感は――きっと、重い」",
"506000221_53": "「あたしだってそうさ」",
"506000221_54": "「この世界の『奏』やあたしの世界の『翼』には、\\n どうしようもない、別れるしかない理由があった」",
"506000221_55": "「けど、今は違う。\\n あたしには、ある意味選択の余地があるんだ」",
"506000221_56": "「どこでどう生きるのか、ってさ」",
"506000221_57": "「……そんな風に迷っちまった時に、\\n 今はデュプリケイターも使うな、なんて言われてね」",
"506000221_58": "「これ幸いと隠したんだよ。",
"506000221_59": " ……ったく、どの辺が滅私の心なんだか」",
"506000221_60": "「……翼はどう思う?\\n あたしは、どっちの世界を選べばいい」",
"506000221_61": "「…………」",
"506000221_62": "「……ごめん、奏。\\n わたしには、預けられる言葉がない……」",
"506000221_63": "「少しでもこの胸の<ruby=うち>裡</ruby>を漏らしたなら、\\n 奏が何を選んだにせよ、わたしはきっと差し出口を生涯後悔する」",
"506000221_64": "「だから、ただ聞かせてほしい。\\n わたしのこと、みんなのことは関係ない……」",
"506000221_65": "「……奏。\\n あなたは――どうしたいの」"
}