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2024-12-22 15:59:32 +03:00

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{
"506000211_0": "選べる道を前に",
"506000211_1": "「ベアトリーチェを倒したことで、\\n 完全に停止したギャラルホルン――」",
"506000211_2": "「あんたの言った通り、か……」",
"506000211_3": "「…………」",
"506000211_4": "「ふん、黙りとはな。\\n 久方ぶりに顔を見せておいて、相変わらずの親不孝者よ」",
"506000211_5": "「まあよい。ここに来るのはわかっていたわ。\\n 何を聞くつもりかも、のう」",
"506000211_6": "「並行世界について――であろう?」",
"506000211_7": "「…………ッ!」",
"506000211_8": "「どうした、表情が隠せておらんぞ。",
"506000211_9": " 相も変わらぬ未熟者、風鳴の血が泣くわ」",
"506000211_10": "「……あんたに俺の腹芸が通じるとは思っていない。\\n ならばこの際だ、腹を割って話してやる」",
"506000211_11": "「地震への対応に現場が働いている間、\\n 俺はあんたと話すぐらいしか仕事もない」",
"506000211_12": "「……聞かせてもらうぞ。\\n 並行世界の存在を、なぜ知っている」",
"506000211_13": "「いつ知った。ここに入る以前か、それとも後か。\\n どこまでの知識がある」",
"506000211_14": "「ふん……全ては夢よ。\\n 薄気味の悪い、夢の話だ」",
"506000211_15": "「夢、だと……?」",
"506000211_16": "「この牢に入って以降、別の世界を垣間見ることがあった。\\n くだらぬ遠回りを重ね、気味の悪い策略を巡らす自分の夢をな」",
"506000211_17": "「……『竜姫』……。\\n メックヴァラヌスといったか、あの兵装は」",
"506000211_18": "「――ッ!」",
"506000211_19": "(報告にあった、並行世界の風鳴訃堂……ッ! \\n 精神的リンクが生まれていたということか……",
"506000211_20": "「しかし、『竜姫』なる兵装になど、\\n とんと覚えはない。儂が<ruby=もうろく>耄碌</ruby>したとも考え難い……」",
"506000211_21": "「凡夫であればともかく、この身が幾度も同じ夢を見る。\\n 何かあると考えるのは当然のこと」",
"506000211_22": "「儂は意図的に夢へと繋がり情報を集めた。\\n ……何せ、夢を見る時間だけはあったものでな」",
"506000211_23": "「……そして行き着いた結論が、\\n 並行世界の存在か」",
"506000211_24": "「そも、夢の世界で儂を止めたのが並行世界……\\n いいや、『この世界』の者なのだ」",
"506000211_25": "「繋がりが深まるほどに、\\n より鮮明に『見えてくる』のは当然のこと」",
"506000211_26": "「そして並行世界へと繋ぐ術があるのならば、\\n 護国のために用いるべしと考えるのも、また当然のことよ」",
"506000211_27": "「並行世界の儂もそのように考え――、",
"506000211_28": " やはり成功はせなんだが」",
"506000211_29": "「……他の世界を踏み台にしての護国など、\\n 誰も認めはせん」",
"506000211_30": "「などと嘯いて、\\n 世界を繋ぐ術を独占していたわけか」",
"506000211_31": "「――そうして胡座をかいていたからこそ、\\n その道も……並行世界という可能性すら失うのだ」",
"506000211_32": "「――なん、だとッ!?",
"506000211_33": " それも並行世界から得た知識かッ!?」",
"506000211_34": "「ほう、まだ知らぬか。\\n その程度の惰弱さとは、呆れ果てるわ」",
"506000211_35": "「答えろッ! \\n あんたは何を知っているッ」",
"506000211_36": "「…………」",
"506000211_37": "「……龍脈を調べよ」",
"506000211_38": "「龍脈……レイラインを?」",
"506000211_39": "「世界を繋ぐ術を護るために、あるいはその代わりとするために。\\n 龍脈を調べ、利用するがいい」",
"506000211_40": "「……それが護国のために必要だから、\\n 俺に託そうというのか」",
"506000211_41": "「フン、国連の犬如きに託せるものか。\\n ただ護国に必要であれば、利用するだけのことよ」",
"506000211_42": "「……変わらないな、あんたは」",
"506000211_43": "「失礼しますッ!\\n 先程、潜航艇の復旧が完了しましたッ」",
"506000211_44": "「了解だ。――じゃあな。\\n また顔を見に来る」",
"506000211_45": "「今度は土産の1つも持って来い。\\n 常識も知らぬ、不肖の息子めが」",
"506000211_46": "「今まで繋いできた世界、護ってきた<ruby=みらい>未来</ruby>。\\n 繋がったからこそ積み重なった、痛みと苦悩……」",
"506000211_47": "「それが失われることを知り、\\n その打開策を俺に託した――だが」",
"506000211_48": "「こいつがもう動かないのなら、\\n 装者たちが血を流すことも、少なくなるだろう」",
"506000211_49": "「……本当に正しいと思うか?\\n 再び他の世界へと手を伸ばすことが……」",
"506000211_50": "「――なあ、お前はどう思う?」",
"506000211_51": "「お気づきでしたか……」",
"506000211_52": "「――危機を乗り越えるために、世界を救うために。\\n ギャラルホルンが動く間は、そればかりを考えていました」",
"506000211_53": "「でもこうして止まってみると、\\n 心の何処かに安堵の気持ちを見つけてしまいますね」",
"506000211_54": "「……」",
"506000211_55": "「後悔しているのですか?」",
"506000211_56": "「ギャラルホルンの響かせる音に従い、\\n 彼女たちを戦場へ送り込んだことを」",
"506000211_57": "「…………」",
"506000211_58": "「そうだと答えられればよかったのだが……、\\n どうも悔やんではいないらしい」",
"506000211_59": "「俺たちが、<ruby=こども>装者</ruby>たちが選択し、時に戦い、時に手を伸ばし、\\n 傷つきながら歩んできたのがこの道のりだ」",
"506000211_60": "「いくら不肖の身と嗤われようと……\\n 後悔など、できるものかよ」",
"506000211_61": "「……ええ、僕たちに後悔する資格などありません」",
"506000211_62": "「今はただ彼女たちの想いを叶えるために、\\n 力を尽くしましょう」",
"506000211_63": "「その通りだ。そして――お前を司令代理に復帰させる。\\n わかっているだろうが、今度は本気だ」",
"506000211_64": "「おや、これは余計な口出しでしたかね」",
"506000211_65": "「いいや、お前の覚悟がよくわかった。\\n 今まで以上に頼らせてもらうぞ」"
}