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"506000141_0": "「未知の敵対勢力による襲撃、ベアトリーチェの再来。\\n 未曽有の危機が押し寄せた中、S.O.N.G.を空けてすまなかった」",
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"506000141_1": "「そして、世界を救い、こうして無事な姿を見せてくれたこと……\\n 本当によくやってくれた」",
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"506000141_2": "「司令の方こそ、\\n ご無事で何よりです」",
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"506000141_3": "「司令がいなくとも現場は動かせる。 \\n そう証明しないとなかなか休んでもらえませんからね」",
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"506000141_4": "「ただ、あまり何度も席を空けられては困りますね。\\n 僕では力不足だと、心底から実感しました」",
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"506000141_5": "「だが、こうして結果を出してくれた。\\n どうだ緒川、司令代理の立場、正式に受けてみるか?」",
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"506000141_6": "「遠慮しておきますよ。\\n 翼さんのマネージャーが僕の本職ですから」",
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"506000141_7": "「フッ、今はそういうことにしておこう。",
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"506000141_8": " さて――こちらに何があったのかを話しておこうか」",
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"506000141_9": "「少し前のことだ。日本政府に対し非公式に接触した存在がいる。\\n その者は並行世界の風鳴訃堂を名乗った」",
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"506000141_10": "「なッ……\\n おじい様がッ!?」",
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"506000141_11": "「それも自立型と思われる聖遺物を伴っていた。\\n 捕えているはずの風鳴訃堂の登場に、日本政府は大混乱だ」",
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"506000141_12": "「自立型聖遺物……、\\n ツクヨミさんのような?」",
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"506000141_13": "「同種の存在である可能性は否定できん」",
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"506000141_14": "「だが、常に連れ立って歩いていたことを聞くに、\\n 少し違うものであるようにも思ったが……詳細は不明だ」",
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"506000141_15": "「……」",
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"506000141_16": "「残念だが平和的な対話とはならなかったようでな。\\n 捕縛を試みたが失敗し、犠牲者も出たらしい」",
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"506000141_17": "「日本政府は並行世界について仔細を理解しているわけではない。\\n 緊急事態と判断し、この世界の風鳴訃堂への尋問を決断した」",
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"506000141_18": "「そこで俺を呼びつけたのだ。\\n 海底監獄へと、な」",
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"506000141_19": "「深淵の竜宮と同様の施設、\\n 凶悪犯罪者を収容する海底監獄ですか」",
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"506000141_20": "「ああ。……だが尋問の直前にあの大地震だ。\\n 海底監獄は孤立状態に陥った」",
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"506000141_21": "「OTHERSの起こした地震が、\\n 海底にも影響を……ッ!」",
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"506000141_22": "「通信は途絶、帰還も不可能。\\n 復旧のために動くのが精一杯でな……」",
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"506000141_23": "「事情はわかりました。\\n 確かに、風鳴訃堂氏の尋問は司令にしか不可能でしょう」",
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"506000141_24": "「拍子抜けするほどに、\\n 大人しいものだったがな」",
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"506000141_25": "「しかし――話を聞いていて、\\n どうにも嫌な感覚が拭えなかった」",
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"506000141_26": "「何かしらの企みがある、と……?」",
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"506000141_27": "「俺には正確に読み取ることはできなかったが、\\n 何かしらは知っていると考えるべきだろう」",
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"506000141_28": "「ただ、どうにも気になることを言っていた。\\n ……『龍脈を調べよ』、とな」",
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"506000141_29": "「りゅうみゃく……っていうと」",
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"506000141_30": "「地脈や霊脈、レイラインとも呼ばれる、\\n 星を巡る生命エネルギーの流れのことですね」",
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"506000141_31": "「生命エネルギー……、\\n キョウちゃんとヨウちゃんが集めていたものッ!」",
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"506000141_32": "「それを奪うことが、元来『見放された世界』の悲願だったはず……\\n だとしたら、2人を攫ったカヴァーチャとやらの目的とも言えるわ」",
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"506000141_33": "「なら、レイラインを調査するのは妥当……?」",
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"506000141_34": "「ああ。こちらの世界の風鳴訃堂も、君たちが戦った風鳴訃堂も――\\n 目的のために手段を間違えた男だが、腐っても『護国の鬼』」",
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"506000141_35": "「そいつの言葉だ。\\n 何かしらに繋がっている可能性は高いと、俺も思う」",
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"506000141_36": "「全ては星の生命の先に、か。\\n 面白いじゃないか」",
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"506000141_37": "「司令、S.O.N.G.としてはどのように動くおつもりで?」",
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"506000141_38": "「並行世界などという概念を知ってしまった日本政府は、\\n 今も混乱の只中にある」",
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"506000141_39": "「できることならこのまま知らぬ存ぜぬを貫きたいところだったが、\\n 数日のうちにS.O.N.G.にも調査が入ることになっている」",
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"506000141_40": "「S.O.N.G.が並行世界と深く関わっていると知れば、\\n 面倒事は避けられまい」",
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"506000141_41": "「こちらは大人しくしている他ない。\\n ギャラルホルンが停止していたのは……不幸中の幸いだな」",
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"506000141_42": "「奏、こちらへ救援に来てくれたというのに、\\n すまないと思っているが……」",
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"506000141_43": "「呼ばれて来たわけじゃないんだ、\\n そっちが気にすることはないよ」",
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"506000141_44": "「にしても、調査が入るってなら……」",
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"506000141_45": "「もういないはずの『天羽奏』がこの場にいるのは\\n ちょっと面倒事を増やしそうな気もするね」",
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"506000141_46": "「奏さん……」",
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"506000141_47": "「……」",
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"506000141_48": "「どうだい、そのレイラインの調査\\n あたしも同行するってのは?」",
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"506000141_49": "「――ッ!",
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"506000141_50": " それ、すごくいい案だと思いますッ!」",
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"506000141_51": "「それなら、わたしと一緒に行動をお願いしたい。",
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"506000141_52": " ……司令、構いませんか?」",
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"506000141_53": "「……」",
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"506000141_54": "「……そうだな……。\\n ……ならば、エルフナインくん」",
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"506000141_55": "「はい」",
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"506000141_56": "「翼のギアの調整を\\n 先に回してもらえるか?」",
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"506000141_57": "「手間をかけさせてしまって、すまない……。",
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"506000141_58": " よろしく頼む」",
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"506000141_59": "「任せてくださいッ!",
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"506000141_60": " それじゃあ、その後は順々にみなさんのギアを点検していきますね」",
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"506000141_61": "「ああ、それで問題ない。",
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"506000141_62": " それでは……」",
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"506000141_63": "「皆、行動開始だッ!」"
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