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{
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"501000211_0": "開幕",
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"501000211_1": "そして、時は『OTHERS』たちが侵攻してきた最中に進む――",
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"501000211_2": "「恐怖や不安、怒り、悲しみ……。\\n 負の感情が、あちこちの世界に溢れているわ」",
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"501000211_3": "「おかげで、すっかり力に満ち溢れている。",
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"501000211_4": " こんな風に――ねッ!」",
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"501000211_5": "「なッ!?\\n 海がッ!?」",
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"501000211_6": "「真っ二つに割れてるデスッ!?」",
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"501000211_7": "「なんて力……ッ!?」",
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"501000211_8": "「ここまでの力の滾りは、\\n 久しく感じるわ」",
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"501000211_9": "「……不愉快な気分だったけれど、\\n まあ、良しとしましょうか」",
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"501000211_10": "「だって……、\\n こうしてまた会えたんだもの」",
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"501000211_11": "「ねえ、響?」",
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"501000211_12": "「……ベルちゃん」",
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"501000211_13": "「折角の再会よ。\\n 邪魔者には、どいてもらいましょうか?」",
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"501000211_14": "「――ッ!?\\n 何を……」",
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"501000211_15": "「みんな、構えてッ!\\n あんな力、まともに受ければ壊滅は必至よッ!」",
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"501000211_16": "「マリアッ!\\n わたしたちは、アマルガム・キーパーでッ!!」",
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"501000211_17": "「ええッ!」",
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"501000211_18": "「ボクだって……\\n まだ、みなさんの役に立てることがあるのならッ!!」",
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"501000211_19": "「…………」",
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"501000211_20": "「くううッ、\\n なんてプレッシャー……ッ!!」",
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"501000211_21": "「おい、しっかりしろッ!\\n 全員、気を張れッ!」",
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"501000211_22": "「気なら、これでもかってくらい張ってるッ!\\n でも、耐えきれない……ッ!!」",
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"501000211_23": "「くッ!\\n ならば、オレの錬金術で――致命傷だけは避けてくれるッ!!」",
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"501000211_24": "「だが、オレたちをこの場から退けようという、\\n この力までは……押し返せぬか……ッ!!」",
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"501000211_25": "「うわぁぁぁ――ッ!!」",
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"501000211_26": "「みんなッ!?」",
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"501000211_27": "「……つれないわね、響。\\n 邪魔者を遠くにやっただけじゃない」",
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"501000211_28": "「……ベルちゃん……」",
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"501000211_29": "「…………ねえ、響?\\n わたし、ずっと考えていたのよ?」",
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"501000211_30": "「どうすれば、あなたが嫌がってくれるのか。\\n どうすれば、あなたが苦しんでくれるのか」",
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"501000211_31": "「あなたに負けた後、微睡みの中で、\\n ずっと考えていたの……」",
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"501000211_32": "「……ベルちゃんが、こうして戻ってきたとしても。\\n わたしがやりたいことは、変わらないよ」",
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"501000211_33": "「みんなに酷いことをするのなら、\\n それに抗ってみせる」",
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"501000211_34": "「でも、それでも、\\n わたしは、ベルちゃんとわかり合いたい」",
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"501000211_35": "「ベルちゃんと手を繋ぎたい。\\n そう、思うんだ」",
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"501000211_36": "「……フフ。\\n ええ、あなたはそうでしょうね」",
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"501000211_37": "「でもあなたは、わかり合いたいと言いながら、\\n <ruby=わたし>悪意</ruby>を決して理解しようとしていない」",
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"501000211_38": "「そんなこと……ッ!」",
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"501000211_39": "「百歩譲って、\\n 悪意を『知っている』としても――」",
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"501000211_40": "「悪意を、受け入れるつもりがないのよ。\\n わかり合いたいなんて、冗談にもならないわ」",
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"501000211_41": "「そんなことないよッ!\\n わたしは、本気で……ッ!」",
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"501000211_42": "「あなたが大事に抱える、その胸の歌は。\\n わたしの想いを、否定するのに?」",
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"501000211_43": "「――ッ!」",
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"501000211_44": "「あなたがわたしに『やりたい』と言っているのはね、\\n わたしが胸に抱く想いを『捨てろ』と言ってるのと変わりないわ」",
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"501000211_45": "「あなたの理想の『ベルちゃん』になってほしいと、\\n そう押し付けているだけにすぎない」",
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"501000211_46": "「……ッ!",
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"501000211_47": " わたしは――ッ!」",
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"501000211_48": "「悪意で世界を壊すなんて、\\n 悲しいことだって思うッ! だからッ!」",
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"501000211_49": "「フフ、ほらね」",
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"501000211_50": "「だからわたしの胸に燻り続ける、\\n この熱が、想いが――間違っている、と」",
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"501000211_51": "「そう唄うのでしょう?」",
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"501000211_52": "「…………」",
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"501000211_53": "「……フフッ」",
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"501000211_54": "「……あなたは、わたしのことを救えるだなんて、\\n おめでたい勘違いをしている」",
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"501000211_55": "「手を伸ばせば届く相手だ、『助けなきゃいけない相手』だと、\\n そう勝手に見下している」",
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"501000211_56": "「だから……。\\n あなたへの復讐なんて、簡単なことだったのよ」",
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"501000211_57": "「わたしは、ただ、\\n 悪意の化身として存在し続けるだけでいい」",
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"501000211_58": "「それだけで、あなたは、\\n 勝手に傷付いてくれるんだもの」",
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"501000211_59": "「それは……ッ!」",
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"501000211_60": "「アッハハ! ええ、それよ、それッ!\\n その顔が見たかったのッ!」",
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"501000211_61": "「その顔が見られただけで、\\n 眠気も吹っ飛ぶというものだわ」",
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"501000211_62": "「……でもね」",
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"501000211_63": "「わたしは、どうしても、\\n <ruby=あなた>希望</ruby>の存在を許せない……腹に収めねば、気が済まない」",
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"501000211_64": "「腹、に……?\\n どういうこと? 何を言ってるの、ベルちゃん……」",
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"501000211_65": "「響。\\n ……あなたは、『わたし』に向き合ってみせると言った」",
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"501000211_66": "「その約定、\\n 果たしてもらうわ」",
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"501000211_67": "「はぁ。\\n それにしても――」",
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"501000211_68": "「響ったら、\\n おかしな運命に好かれすぎではないかしら?」",
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"501000211_69": "「……え?」",
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"501000211_70": "「さっきから、実力とは不釣り合いの殺気ばかりを\\n わたしに向けている、そこの――」",
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"501000211_71": "「――ッ!\\n なめるなッ!!」",
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"501000211_72": "「この、絶大な力……ッ!\\n 並行世界を渡るもの――世界蛇と見ましたッ!」",
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"501000211_73": "「誰であろうともッ!\\n 立ちはだかるものは、全て敵だ――ッ!!」"
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