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2024-12-22 15:59:32 +03:00

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{
"397000711_0": "不安、解析中",
"397000711_1": "「『アリアドネの糸』とギアの融合……。",
"397000711_2": " 不発に終わったとはいえ、いい腕してるわ」",
"397000711_3": "「罠でさえなかったら、問題なく機能していたでしょうね。\\n あなた、即席にしてはいい仕事をしたわよ」",
"397000711_4": "「ダインスレイフの欠片を組み込んだ経験がありましたので、\\n そこは見当がついていたんです」",
"397000711_5": "「もっとも、今回はそれが裏目に出たわけだけど」",
"397000711_6": "「はい……ボクが迂闊でした」",
"397000711_7": "「ま、『<ruby=アーティファクト>人工聖遺物</ruby>』なんて代物、\\n 想定しろって言う方が無理よね」",
"397000711_8": "「『アリアドネの糸』を組み込むことで装者へのバックファイアが\\n 起こった原因を特定すれば、分離も不可能ではないはずです」",
"397000711_9": "「シミュレーションのデータ、見せてもらえる?」",
"397000711_10": "「こちらです」",
"397000711_11": "「……なるほど。これは一見では、騙されるのも無理ないわ。\\n 敵もさるものね」",
"397000711_12": "「巧妙に隠してあるけど、波形のこの部分……わかるかしら?\\n 僅かだけど、聖遺物とは異なるパターンを示している」",
"397000711_13": "「あ……ッ!",
"397000711_14": " うぅ……そんな罠に引っかかるなんて……」",
"397000711_15": "「反省で頭をいっぱいにすることで事態は好転しない。\\n それよりも、頭を働かせなさい」",
"397000711_16": "「罠にはクセがある。もしこの罠をあなたが作ったのだとしたら、\\n 他の罠はどう仕掛けるかしら」",
"397000711_17": "「クセ……そうですね。\\n 見つけ出してみせます……ッ」",
"397000711_18": "「エルフナイン、大丈夫かな……。\\n 消耗しているはずだけど、休まなくていいのかなって……」",
"397000711_19": "「技術的なことはわたしたちにはわからないから、\\n こればっかりは――とは言いつつも、心配は心配よね」",
"397000711_20": "「ちょっと、あなたたち」",
"397000711_21": "「あ……」",
"397000711_22": "「フィーネ……」",
"397000711_23": "「気が散るわ。\\n 邪魔だから、よそに行ってなさい」",
"397000711_24": "「そんな言い方……」",
"397000711_25": "「あの子を見なさい」",
"397000711_26": "「え?」",
"397000711_27": "「…………」",
"397000711_28": "「あの子はあの子の仕事に集中してるの。\\n できることがないなら、邪魔になるだけよ」",
"397000711_29": "「でも、エルフナインは消耗してるはずで……」",
"397000711_30": "「そうね。でも、本人が弱音を吐いていないっていうのに、\\n 外野がとやかく言うことじゃないんじゃない」",
"397000711_31": "「…………」",
"397000711_32": "「……その通りね。\\n 行きましょう、調」",
"397000711_33": "「マリア……」",
"397000711_34": "「あの子のこと、頼んでいいかしら?」",
"397000711_35": "「私にできるのは、ちょっとしたサポートだけよ」",
"397000711_36": "「けど……あまり無茶するようだったら、\\n 効率が悪くなる前に休ませるわ」",
"397000711_37": "「倒れでもしたら、1番効率が悪いもの」",
"397000711_38": "「研究者らしい合理的な思考ね。でも、今のエルフナインを\\n 見てあげる人は、それくらいがちょうどいいのかも」",
"397000711_39": "「調、ここは任せて、わたしたちは行きましょう」",
"397000711_40": "「うん……」",
"397000711_41": "(とはいえ、ギアを纏えない今のわたしたちにできることは\\n 限られている……",
"397000711_42": "「まずは本部で、街の状況を確認しましょうか」",
"397000711_43": "「戦闘データを集めて、自衛隊への共有を」",
"397000711_44": "「地震が起こった際の被害状況から、同様の事態が起こった際の\\n 避難範囲のシミュレーションを――」",
"397000711_45": "「混乱はしばらく収まりそうもないわね」",
"397000711_46": "「ええ。ただ、幸いにも国内においては地震による\\n 建造物の倒壊被害は軽微です」",
"397000711_47": "「問題は、諸外国の被害です。地震への備えが不十分だった\\n 国々から救援要請が届いているようで……」",
"397000711_48": "「そっか……。\\n 被害にあったのは、日本だけじゃないんだ……」",
"397000711_49": "「街に溢れていた怪物……\\n ドッペルゲンガーは」",
"397000711_50": "「姿を消したようです。すべてを倒しきったのか、\\n あるいは敵組織……OTHERSによって回収されたのか」",
"397000711_51": "「海外に派遣されているS.O.N.G.職員や装者との\\n 連絡は取れたの」",
"397000711_52": "「通信設備にダメージを受けており、復旧に至っていません。\\n 技術担当者にも意識が戻らない者が多く……」",
"397000711_53": "「そう……わたしたちがギアを纏えない今、\\n 敵が姿を消したのは不幸中の幸いね」",
"397000711_54": "「……なにか、わたしにできることはないんですか?」",
"397000711_55": "「今は、何があってもすぐ動けるよう、\\n 待機していてください」",
"397000711_56": "「でも……、",
"397000711_57": " なにか……なにかできるはずですッ!」",
"397000711_58": "(調……いつになく焦っているわね。\\n 切歌が帰らないことで不安なのかも",
"397000711_59": "「調、今は――」",
"397000711_60": "「気にすんな。\\n どうせ大したことはできねぇよ」",
"397000711_61": "「え……ッ!?」",
"397000711_62": "「茶蔵さんに水流さん……\\n 無事でよかったです」",
"397000711_63": "「あの程度、屁でもねぇさ。",
"397000711_64": " それより、余計な事しようとすんなよ」",
"397000711_65": "「どういう意味ですか……?」",
"397000711_66": "「役立たずがのうのうと出てったところで、\\n 邪魔になるのは目に見えてるんだ」",
"397000711_67": "「そんな言い方……ッ!」",
"397000711_68": "「もうッ!\\n 師範は言葉がきついんですよッ」",
"397000711_69": "「ふんッ」",
"397000711_70": "「えーっと……月読さん、師範はですね、\\n 人には得手不得手があるってことを言いたかったんですよ」",
"397000711_71": "「得手不得手……?」",
"397000711_72": "「はい。あたしたちも怪物を退けた後は、救助の真似事を\\n していたんですけど、どうにもうまくいかなくって……」",
"397000711_73": "「自衛隊の方々が来てからは邪魔になると思って、\\n こちらに合流した次第なんですよ」",
"397000711_74": "「怪物がいなくなったので、\\n 自衛隊も救助活動を進められるようになったんです」",
"397000711_75": "「ですから、あなたが無力を感じる必要はないんですよ」",
"397000711_76": "「……そう、ですね。\\n ちょっと、焦り過ぎてたみたいです」",
"397000711_77": "「師範ってば、ほんとに言葉が雑なんですから。",
"397000711_78": " あ……性格もかな?」",
"397000711_79": "「あ……ひょっとして、茶蔵さん……",
"397000711_80": " 慰めてくれてたんですか?」",
"397000711_81": "「あ?\\n バカ言え。なんだって俺がそんなことを」",
"397000711_82": "「フフ……。",
"397000711_83": " 口は悪いけど、茶蔵さんの言うことももっともね」",
"397000711_84": "「エルフナインがギアを直してくれた時、\\n わたしたちがここにいなかったら」",
"397000711_85": "「そしてそのタイミングで、\\n 敵が襲撃を再開したら」",
"397000711_86": "「それは……」",
"397000711_87": "「焦る調の気持ちはわかるけど、\\n 今は耐える時だわ。……でしょ」",
"397000711_88": "(マリア……握った手が、震えてる。",
"397000711_89": " マリアだって、できるならみんなを助けに行きたいんだ……)",
"397000711_90": "「2人も合流してくれたことだし、\\n 今は一度情報を整理しましょう」",
"397000711_91": "「相手の言葉の1つ1つから情報を拾えば、\\n 次にわたしたちが動く時、なにかできることが増えるかも」",
"397000711_92": "「それが今のわたしたちにできる、\\n この世界の護り方なのではないかしら」",
"397000711_93": "「うん……わかった。\\n さっそく始めよう」"
}