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"397000441_0": "「ここまではどうにか、無事にたどり着けたわね」",
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"397000441_1": "「すぐにお2人のギアの改良に取り掛かりますッ!」",
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"397000441_2": "「任せたわよ」",
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"397000441_3": "「シュルシャガナをお願い」",
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"397000441_4": "「はい、任されましたッ!」",
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"397000441_5": "(この土壇場で、お2人がボクに大切なギアを預けてくれたんです。\\n 必ず、期待に応えないと――ッ!)",
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"397000441_6": "(この切迫した状況、使える時間は限られている……ですが、\\n ダインスレイフを組み込んだ時と同じ要領でやればきっとッ!)",
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"397000441_7": "(この『アリアドネの糸』を、\\n 現状を打破する新たな力としてみせる――ッ!)",
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"397000441_8": "(これこそが、ボクの戦い……ッ!\\n ボクの、振るうべき力ですッ!)",
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"397000441_9": "「でも、『アリアドネの糸』を組み込むってことは……\\n デュオレリックにするということだよね?」",
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"397000441_10": "「これまで土壇場で起こしてきた奇跡を、\\n 狙って起こすってことか……」",
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"397000441_11": "「確かに、人為的にデュオレリックを\\n 引き起こすことは難しいです」",
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"397000441_12": "「でも、これまでの研究成果と合わせれば、\\n その奇跡の一端を再現することも、不可能ではないはず」",
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"397000441_13": "「それに、今必要なのは決戦機能のような切り札ではありません。\\n 目指すのは、シンフォギアの機能の拡張」",
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"397000441_14": "「それなら、聖遺物同士の反発も最小に抑えられるはずです」",
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"397000441_15": "「奇跡というには少し地味ですが、この状況を打開するのに、\\n それが必要だというのなら……」",
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"397000441_16": "「ボクだって、奇跡を起こしてみせます――ッ!」",
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"397000441_17": "「フッ、いい顔をするじゃない。\\n 信じるわ。あなたの奇跡を」",
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"397000441_18": "「はいッ!」",
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"397000441_19": "「あと少し……ッ!\\n ここで反発が起きなければ――ッ!」",
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"397000441_20": "「シミュレータを起動……\\n ……システムオールグリーン……こいッ!!」",
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"397000441_21": "「……やったッ! 聖遺物同士の反発、ありませんッ!\\n シミュレーション成功ですッ!」",
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"397000441_22": "「やったわねッ!\\n さすがはエルフナインちゃんッ!」",
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"397000441_23": "「すぐに試しましょう」",
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"397000441_24": "「ええ。\\n マリアさん、調さん、これを――」",
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"397000441_25": "「――かわいくなるほど愚かだね。\\n そんなに喜んじゃってさ」",
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"397000441_26": "「……ぬか喜びにならないといいけど」",
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"397000441_27": "「「――ッ!?」」",
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"397000441_28": "「いつの間に……ッ!?」",
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"397000441_29": "「気配を感じなかった……ッ!」",
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"397000441_30": "「この人が、本部を襲撃した敵……ッ!?」",
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"397000441_31": "「ええ。\\n 指揮役をしていたうちの1人よッ!」",
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"397000441_32": "「……それで?\\n それをどうするつもり?」",
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"397000441_33": "「マリア、この人……」",
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"397000441_34": "「ええ……わかってる。\\n 只者じゃないわ」",
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"397000441_35": "(聖詠を唱える隙がない……ッ!)",
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"397000441_36": "「……抜きな」",
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"397000441_37": "「え……?」",
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"397000441_38": "「『武器』を抜けと言ったんだ。待っててやる。\\n それとも、敵を前に武器も出せないほどの腑抜けか?」",
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"397000441_39": "「……それは策?\\n それとも驕り?」",
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"397000441_40": "「……さあ、どうだか。\\n 試してみたらどうだ」",
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"397000441_41": "「なめてくれるわね。でも、ちょうどいいわ。\\n エルフナインがくれた新しい力……試させてもらうッ!」",
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"397000441_42": "「やろう、マリアッ!」",
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"397000441_43": "「Seilien coffin airget-lamh tron――」",
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"397000441_44": "「Various shul shagana tron――」",
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"397000441_45": "「「……え?」」",
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"397000441_46": "「いつも通りの、ギア……?」",
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"397000441_47": "「そんな、どうしてッ!?",
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"397000441_48": " シミュレーションはうまくいったはずなのに……ッ!?」",
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"397000441_49": "「わたしたちがギアの力を引き出せなかった……?」",
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"397000441_50": "「フ……ハハハッ! アハハハハッ! ハ……はぁ……\\n 笑いを堪えるのって、大変。茶番もほどほどにしてほしいね」",
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"397000441_51": "「その顔は……本当に、当てが外れたみたいだな。\\n まんまと騙されてくれて、ありがとう」",
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"397000441_52": "「騙され、た……?」",
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"397000441_53": "「どういう意味ッ!?」",
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"397000441_54": "「フ……いいよ。",
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"397000441_55": " 1つくらいは種明かしをしてあげる」",
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"397000441_56": "「こちらの技術で動くはずもないんだ。\\n それは、言わばあたしたちが作った聖遺物……」",
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"397000441_57": "「<ruby=アーティファクト>人工聖遺物</ruby>なんだから」",
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"397000441_58": "「<ruby=アーティファクト>人工聖遺物</ruby>……ッ!?」",
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"397000441_59": "「人の手によって作られた聖遺物、\\n ということですか……ッ!?」",
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"397000441_60": "「その通り。\\n 根本的に、この世界の技術で御せるものじゃないんだよ」",
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"397000441_61": "「フ……しかし、つくづく滑稽だったよ。\\n 楽しませてもらった」",
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"397000441_62": "「あたしたちがバラまいたとも知らず、\\n 嬉々としてそんなものを集めてるんだから」",
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"397000441_63": "「――ッ! それじゃあ、最近私たちが回収していた\\n 聖遺物は、あなたたちが……ッ!?」",
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"397000441_64": "「なぜ、そんなことを……?」",
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"397000441_65": "「そんなことは――\\n 後回しよッ!」",
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"397000441_66": "「新しい力がなかったとしても――わたしたちには何度も\\n 危機を乗り越えてきた、このギアがあるッ!」",
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"397000441_67": "「わたしたち2人を相手に出てきた迂闊のツケ、\\n 利息込みで払わせてあげるわッ!」",
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"397000441_68": "「ああ……わかってるよ。装者が強いってことは。\\n あたしたちは、『<ruby=お前たち>敵</ruby>』を決して過小評価などしていない」",
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"397000441_69": "「――だから、お前たちは負けるんだッ!\\n 今ッ! ここでッ!!」",
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"397000441_70": "「――スイッチッ!?\\n そんなものを取り出していったいッ!?」",
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"397000441_71": "「こうするのさッ!",
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"397000441_72": " ――起動しろ、『アリアドネの糸』ッ!」",
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"397000441_73": "「なッ……、\\n うぁああああ……ッ!?」",
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"397000441_74": "「あぁあああああああぁ……ッ!?」",
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"397000441_75": "「マリアさんッ!? 調さんッ!?",
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"397000441_76": " どうしたんですかッ!?」",
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"397000441_77": "「……ッ、わから、ない……ッ! 唄おうと――\\n フォニックゲインを高めようとした途端……ッ!」",
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"397000441_78": "「身体を内側から、焼かれてるみたいに……ッ!」",
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"397000441_79": "「まさか――バックファイアッ!?\\n そんな……ッ、どうしてッ!?」",
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"397000441_80": "「言ったろう、お前たちが嬉々として回収した\\n 『聖遺物モドキ』は、あたしらが作ったものだとッ!」",
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"397000441_81": "「……ッ!\\n まさか……ッ!」",
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"397000441_82": "「ああ、そのまさかッ! あたしたちが作ったものなんだ。\\n あたしたちが制御できて当たり前だろう」",
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"397000441_83": "「お前たちは自分から、\\n 自分たちの武器に『毒』を仕込んだというわけさ」",
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"397000441_84": "「そんな……ッ!\\n それじゃあ……この危機は、ボクのせい……」",
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"397000441_85": "「……そんな顔をするなよ、お前はよく頑張った。",
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"397000441_86": " ただ――」",
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"397000441_87": "「残念だったなッ! お前たちの希望もッ! 奇跡もッ!\\n 全部あたしたちの手のひらの上なんだよッ!」",
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"397000441_88": "「さぁ……始めようか。\\n お前たちの、絶望を――ッ!!」"
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