xdutranslations/Missions/main_eo01/397000211_translations_jpn.json
2024-12-22 15:59:32 +03:00

218 lines
18 KiB
JSON
Raw Blame History

This file contains invisible Unicode characters

This file contains invisible Unicode characters that are indistinguishable to humans but may be processed differently by a computer. If you think that this is intentional, you can safely ignore this warning. Use the Escape button to reveal them.

This file contains Unicode characters that might be confused with other characters. If you think that this is intentional, you can safely ignore this warning. Use the Escape button to reveal them.

{
"397000211_0": "天地鳴動",
"397000211_1": "S.O.N.G.本部にて『衝撃』を観測する、少しばかり前。",
"397000211_2": "シンガポールにて――",
"397000211_3": "「……ここが例の組織のアジトです。\\n 銃火器による武装を確認していますが……いけますか」",
"397000211_4": "「はい、いつでもいけますッ」",
"397000211_5": "「こっちも準備オッケーです。\\n いこう、響ッ」",
"397000211_6": "「うんッ!」",
"397000211_7": "「Balwisyall Nescell gungnir tron――」",
"397000211_8": "「Rei shen shou jing rei zizzl――」",
"397000211_9": "「いきますッ!!\\n 電光石火、初撃で決めるッ」",
"397000211_10": "「カ、壁がコワレたぁッ!?」",
"397000211_11": "「武器を捨て、両手を上にッ!!\\n 全員、おとなしくしてくださいッ」",
"397000211_12": "「目標の聖遺物、『アスクレピオスの杖』は無事回収。\\n 杖を所持していた集団は拘束しました」",
"397000211_13": "「以降は現地の治安維持機関と協力し、\\n 調査を進めます」",
"397000211_14": "「――お疲れ様でした、お2人とも。\\n 後は我々にお任せください」",
"397000211_15": "「あの……この人たちは、\\n 聖遺物でなにをしていたんですか」",
"397000211_16": "「彼らが持っていた『アスクレピオスの杖』は、\\n 人の怪我を癒す能力をもつ聖遺物と聞いています」",
"397000211_17": "「その力を使い、自分たちがばら撒いた『<ruby=クスリ>商品</ruby>』で不調をきたした\\n 人たちを治療し、その対価を要求していたようです」",
"397000211_18": "「聖遺物をそんなことに使うなんて……」",
"397000211_19": "「マッチポンプということですね……。\\n でも、どこから手に入れたんだろう」",
"397000211_20": "「そこを調査するのは、我々の仕事です。\\n 帰りの便を手配しますので、お人は先に……」",
"397000211_21": "「う、うわぁッ!?」",
"397000211_22": "「この揺れ――\\n 地震ッ」",
"397000211_23": "「大きい……ッ!」",
"397000211_24": "「シンガポールで地震ッ!? 地震から最も縁遠いと呼ばれる国で、\\n どうしてこのタイミングで……ッ」",
"397000211_25": "「ナ、ナニコレッ!? ユレテるぅッ!\\n アワワ、セカイオワリだ……ッ」",
"397000211_26": "「この国の人は、地震に慣れてないんだ……ッ!」",
"397000211_27": "「イ、イノチあってのモノダネッ!\\n ニゲサセテモラウヨッ」",
"397000211_28": "「あ、待てッ、\\n そっちには古い建物が……ッ」",
"397000211_29": "「まずい、壁が崩れる……\\n 生き埋めになるぞッ」",
"397000211_30": "「ヒィィィィッ!?」",
"397000211_31": "「危ないッ!\\n ハァアアアアアアーーッ」",
"397000211_32": "「カ、壁がフタタビコナゴナにぃッ!?」",
"397000211_33": "「大丈夫ですかッ!?」",
"397000211_34": "「オ、オレをタスケテくれたのか……?\\n ナンデ……」",
"397000211_35": "「人を助けるのに、理由なんていりませんッ!」",
"397000211_36": "(キュン……)",
"397000211_37": "「揺れは収まりましたね……\\n けど、あちこちで助けを求める声が……ッ」",
"397000211_38": "「未来ッ!\\n みんなを助けようッ」",
"397000211_39": "「うんッ!\\n 今、わたしたちにできることを――」",
"397000211_40": "「今度は何……ッ!?」",
"397000211_41": "「響、あれ……ッ!\\n 空を見てッ」",
"397000211_42": "「あれってもしかして……\\n 世界蛇が現れた時と同じッ」",
"397000211_43": "「まさか……ベルちゃんがッ!?",
"397000211_44": " ――ッ!?」",
"397000211_45": "「――ご期待に沿えず、申し訳ありません」",
"397000211_46": "「ベルちゃんじゃ……ない?」",
"397000211_47": "「はぁ……。\\n 街には結構な被害が出せたけど――」",
"397000211_48": "「やっぱり、初動では死んでくれないか」",
"397000211_49": "「……仕方ないよ。\\n この女は運命に護られてる」",
"397000211_50": "「わ……\\n わたしを知ってる、の」",
"397000211_51": "「……ええ。知っていますよ。\\n 嫌になるほど、見ていましたから」",
"397000211_52": "「改めて――」",
"397000211_53": "「「ごきげんよう、 <ruby=運命の人>ファム・ファタール</ruby>」」",
"397000211_54": "「――ッ!?」",
"397000211_55": "「ま……待ってくださいッ!」",
"397000211_56": "「今、『結構な被害が出せた』って言いましたよね。\\n この地震……まさか、あなたたちが起こしたんですかッ」",
"397000211_57": "「え……ッ!?」",
"397000211_58": "「クッ、クハハ……ッ!\\n 本当に呆れるほどの平和ボケだな」",
"397000211_59": "「ええ、本当に。……こんなのは序の口です。\\n 被害なら、これからもっと出ることでしょうね……フフ」",
"397000211_60": "「どういう意味――」",
"397000211_61": "「な、なんだお前たちはッ!?\\n いつの間に……ッ」",
"397000211_62": "「…………」",
"397000211_63": "「――ッ!?」",
"397000211_64": "(あの目……\\n なにかを覚悟している人の目だッ",
"397000211_65": "「止めなきゃ……。\\n あの人たち、なにかするつもりだッ」",
"397000211_66": "「――おっと。\\n 行かせない」",
"397000211_67": "「あたしたちの相手をしてよ、ファム・ファタール。\\n それともあたしが相手じゃ物足りない」",
"397000211_68": "「――ッ!\\n 蹴り技で止められた……ッ」",
"397000211_69": "(速すぎて見えなかった……ッ!",
"397000211_70": " この子の足――義足……? ううん、ただの義足じゃないッ!)",
"397000211_71": "「フフ。観察と分析――戦いの基本だね。けど……",
"397000211_72": " ヌルいッ!!」",
"397000211_73": "「く……ッ!\\n 未来、先に行ってッ」",
"397000211_74": "「……わかったッ!」",
"397000211_75": "「――揃いも揃って、わたしを無視しないでくださいよ。\\n 寂しいじゃないですか」",
"397000211_76": "「――ッ!",
"397000211_77": " ……あなたたちは、何をしようとしているんですか?」",
"397000211_78": "(こっちの子の腕……なんだろう、禍々しい……。\\n これは、義手、なの……",
"397000211_79": "「それに、空間を移動する手段……。\\n もしかして、並行世界から」",
"397000211_80": "「質問ですか。",
"397000211_81": " 本当に――笑えるくらいヌルいですね。ここは既に戦場ですよ?」",
"397000211_82": "「キョウの言う通りだ。\\n そんな寝ぼけた頭じゃあ、寝首でなくとも掻かれるぞ」",
"397000211_83": "「――こうやってなッッ!!」",
"397000211_84": "「速いッ!?」",
"397000211_85": "「消えた……ッ!?」",
"397000211_86": "「――こっちだ」",
"397000211_87": "「――ッ!?」",
"397000211_88": "「うあああッ!」",
"397000211_89": "「響ッ!?」",
"397000211_90": "「言ったそばからこの体たらく」",
"397000211_91": "「しまっ――」",
"397000211_92": "「きゃあああッ!」",
"397000211_93": "「み、未来ッ!?",
"397000211_94": " あなたたち、どうして……ッ!」",
"397000211_95": "「優れた兵器を持ったところで、心構えはてんで素人か。\\n 敵を前に呆けるなんて、三流以下」",
"397000211_96": "「う、く……ッ!\\n わたしは……あなたたちの敵になりたいわけじゃない」",
"397000211_97": "「それに、この拳は兵器なんかじゃないッ!",
"397000211_98": " わたしの、<ruby=ガングニール>胸の歌</ruby>だッ!!」",
"397000211_99": "「眠たいことを――ッ!」",
"397000211_100": "「……まったくもって、埒が明かない」",
"397000211_101": "「……同感」",
"397000211_102": "「『避雷針』たちはもう位置についてる。\\n なら――もういい、始めよう」",
"397000211_103": "「――全ては」",
"397000211_104": "「「『見放された世界』のために」」",
"397000211_105": "「「全ては……\\n 『見放された世界』のためにッ」」",
"397000211_106": "「なんだッ!?\\n なにをするつもりだッ」",
"397000211_107": "「ナニ、ナニッ!?」",
"397000211_108": "「く……ッ! わからないけど、わかるッ!",
"397000211_109": " そこから逃げてぇぇえッ!」",
"397000211_110": "「な、なにが起こったの……ッ!?」",
"397000211_111": "「響、あれ……ッ!」",
"397000211_112": "「か、怪物ッ!? なんでいきなり……ッ、\\n S.O.N.G.のみんなはッ!? 確保した人たちは……ッ!?」",
"397000211_113": "「倒れてる……\\n 一応は無事みたいだけど……」",
"397000211_114": "「大丈夫ですかッ!?」",
"397000211_115": "「…………」",
"397000211_116": "「…………」",
"397000211_117": "「ど、どうしたんですか?\\n どこか痛いところがあるんですかッ」",
"397000211_118": "「……あたしたちの追撃を警戒するよりも先に、\\n 民間人の安全確認か。反吐が出る」",
"397000211_119": "「――無駄だよ。\\n そいつらはもう、中身の無い人形みたいなものだ」",
"397000211_120": "「ご安心を。\\n 想い出と生命力をいただいただけです」",
"397000211_121": "「想い出……?」",
"397000211_122": "「はい。\\n ですので、死んでいるわけではありませんよ」",
"397000211_123": "「まあ、もう目覚めないかもしれないけれど」",
"397000211_124": "「そんなッ、なんてことをッ!?」",
"397000211_125": "「……さっきの人たちは?」",
"397000211_126": "「……?\\n さっきの そこにいるので全員――」",
"397000211_127": "「さっきの人たちですッ!",
"397000211_128": " あなたたちの仲間は、どうなったんですか……ッ!?」",
"397000211_129": "「――ッ!?」",
"397000211_130": "「……驚きました。\\n そこをあなたが気にかけるんですか」",
"397000211_131": "「ファム・ファタールが気にすることではないですよ。\\n 彼らは、『避雷針』として役割を果たしただけです」",
"397000211_132": "「避雷針……?」",
"397000211_133": "「或いは……そうですね、マーカーとでも言うべきでしょうか。\\n 丁度、かつてあなたたちが行った『ナインホープ作戦』のような」",
"397000211_134": "「ナインホープ作戦……?\\n それって、初めてベルちゃんと戦った時の……」",
"397000211_135": "「フフ。\\n ……思い出しましたか」",
"397000211_136": "「そして、気づきませんでしたか?\\n あなたがたの駒と、わたしたちの駒。よく似ていたと」",
"397000211_137": "「――ッ!?」",
"397000211_138": "「駒だなんて……ッ!」",
"397000211_139": "「……『同じ人間』が存在するという矛盾は、\\n 世界にかすかな揺らぎをもたらします」",
"397000211_140": "「避雷針へ向けて放たれた力は世界の揺らぎをこじ開け、\\n ゲートを作る」",
"397000211_141": "「そうして、我々の尖兵をこちらの世界へ\\n 引き入れるんです」",
"397000211_142": "「うーん……そうですね。\\n 『よく似た別の人』を指標に訪れるナニカ……」",
"397000211_143": "「『ドッペルゲンガー』とでも呼びましょうか。\\n ま、なんだっていいんですけど」",
"397000211_144": "「ドッペルゲンガー……\\n それが、あの怪物の名前……」",
"397000211_145": "「けど、指標は所詮人間だ。\\n 人間は雷のエネルギーには耐えられないだろ」",
"397000211_146": "「つまり――\\n あいつらは使い捨ての道具ってこと」",
"397000211_147": "「道、具……?」",
"397000211_148": "「ああ……好きな呼び方で構わない。\\n 道具、駒、雑兵――」",
"397000211_149": "「そんなことを言ってるんじゃないよッ!」",
"397000211_150": "「……まさか、最近噂になってた\\n ドッペルゲンガーって――ッ」",
"397000211_151": "「ええ、それはわたしたちが送り込んでいた避雷針たちでしょうね。\\n どうしたって、誰かしらは『本物』に見られたりするでしょう」",
"397000211_152": "「だとしたら、この怪物が日本中……\\n ううん、世界中に……ッ」",
"397000211_153": "「気になる? 気になりますか?\\n どうする どうします どうしようかぁッ」",
"397000211_154": "「アッハハハッ!",
"397000211_155": " …………ほんと、いい気味」",
"397000211_156": "「――ッ!!」",
"397000211_157": "「あなたたちは……\\n なにをしようとしているんですかッ」",
"397000211_158": "「知りたいことがあるなら、\\n 力ずくで聞き出したらどうだ、聖遺物使い」",
"397000211_159": "「――」",
"397000211_160": "「ううん、時間切れみたい、ヨウ。\\n わたしたちが稼ぐべき時間は、既に稼いだ。それに――」",
"397000211_161": "「きゃあああああ……ッ!」",
"397000211_162": "「街の人が……ッ!」",
"397000211_163": "「ファム・ファタールたちも、\\n やるべきことがあるだろうから」",
"397000211_164": "「空間に亀裂が……ッ!」",
"397000211_165": "「待ってッ!」",
"397000211_166": "「呆れた。\\n ……わたしたちを追っている場合ですか」",
"397000211_167": "「あっちを助けられるのは、現状お前たちだけじゃあないのか。",
"397000211_168": " ……この世界の正義の味方なんだろ?」",
"397000211_169": "「それともやっぱり……\\n 誰かを助けたいなんて、嘘だった」",
"397000211_170": "「……ち、違うよッ!\\n わたしは――ッ」",
"397000211_171": "「誰か……ッ!\\n 誰か助けてぇええッ」",
"397000211_172": "「く……ッ!\\n 響、今は街の人をッ」",
"397000211_173": "「わかってるッ!\\n けど――ッ」",
"397000211_174": "「……ハ。じゃあね。\\n せいぜい頑張りなよ、ファム・ファタール」",
"397000211_175": "「頑張ったところで……ではありますが。\\n あなたとの決着はまだ先です」",
"397000211_176": "「人を助けたいなら、急いだほうがいいですよ。",
"397000211_177": "『避雷針』は、まだまだ連れてきているので――」",
"397000211_178": "「なんで……ッ!\\n どうして、こんなことをするんですかッ」",
"397000211_179": "「……は?」",
"397000211_180": "「争って、街を壊して……人を傷つけなきゃいけない理由が、\\n どこにあるんですかッ」",
"397000211_181": "「どう、して……?」",
"397000211_182": "「どうしてだと?\\n 理由だとッ」",
"397000211_183": "「この世界の人間が、\\n どのツラ下げてそんなことを言えるッ」",
"397000211_184": "「……ヨウ」",
"397000211_185": "「言わせてよ、キョウッ! こいつら――ッ!\\n 本当に、本当になにつ、罪の意識の持ち合わせがないッ」",
"397000211_186": "「――ッ!?」",
"397000211_187": "「…………」",
"397000211_188": "「これは、大いなる流れに見放された者たちによる略奪だ」",
"397000211_189": "「見放され、た……? どういうことか、話してよッ!\\n 話してくれなきゃ、なにもわからないッ」",
"397000211_190": "「お前らと話して、なんの意味がある?\\n 今まで、あたしたちに気づこうともしなかったお前らが……ッ」",
"397000211_191": "「……行こう、ヨウ。\\n 目的は達した。これ以上は無意味」",
"397000211_192": "「――ッ!",
"397000211_193": " くそ……くそッ!!」",
"397000211_194": "「待っ……ッ!」",
"397000211_195": "「誰かぁぁぁ……ッ!」",
"397000211_196": "「響……ッ!」",
"397000211_197": "「――ッ! わかってる……ッ!",
"397000211_198": " 街の人たちを助けようッ!」",
"397000211_199": "「ば、化け物……ッ!」",
"397000211_200": "「大丈夫ですかッ!?」",
"397000211_201": "「わたしたちの後ろにッ!」",
"397000211_202": "「は、はい……ッ!」",
"397000211_203": "「……ン、……ワイ――」",
"397000211_204": "「え……? \\n まさか……言葉を話してるッ」",
"397000211_205": "「……違う」",
"397000211_206": "「――ジシン、コワイ」",
"397000211_207": "「クスリ、ウル……\\n ンァァ……ルマ、キツイ……」",
"397000211_208": "「これって……まさか、\\n わたしたちが捕まえた人たちの……」",
"397000211_209": "「真似をしてるの……ッ!?」",
"397000211_210": "「サポートガ、ワレワレノヤクメ――」",
"397000211_211": "「……ッ!\\n S.O.N.G.の人たちの言葉……ッ!?」",
"397000211_212": "「さっきの2人は、\\n 想い出と生命力をもらったって言ってた……」",
"397000211_213": "「だったら、\\n この怪物を倒せば、みんなをもとに戻せるかもッ」",
"397000211_214": "「やろう、未来ッ!!」",
"397000211_215": "「うんッ!!」"
}