69 lines
5.7 KiB
JSON
69 lines
5.7 KiB
JSON
{
|
||
"505000511_0": "第5話『彷徨える魂』",
|
||
"505000511_1": "「――――」",
|
||
"505000511_2": "「立花さん、眠ったみたいですね」",
|
||
"505000511_3": "「ええ。\\n 命に別状がなくて良かった」",
|
||
"505000511_4": "「でも、どうして司令はあんなことを……\\n それに、『オルフェノク』って……」",
|
||
"505000511_5": "「オルフェ・ノイズに襲われた人間は、\\n ほとんどが灰となって死ぬ……」",
|
||
"505000511_6": "「でも、ごくまれにオルフェ・ノイズの力に\\n 適応できる人間がいるの」",
|
||
"505000511_7": "「適応……?」",
|
||
"505000511_8": "「そう、そういう人間は一度死んだあと、\\n 灰の中から生き返る」",
|
||
"505000511_9": "「オルフェ・ノイズの力を宿した存在……\\n 『オルフェノク』としてね」",
|
||
"505000511_10": "「灰の中から、生き返った人間……」",
|
||
"505000511_11": "「じゃあ、司令はオルフェ・ノイズとの\\n 戦いの中で命を落として……」",
|
||
"505000511_12": "「そして、オルフェノクとなって\\n 復活したということですか?」",
|
||
"505000511_13": "「たぶんね」",
|
||
"505000511_14": "「……信じられない。\\n あの優しかった司令が、あんな風に……」",
|
||
"505000511_15": "「…………」",
|
||
"505000511_16": "「皆さん、奴らの動向が掴めましたよ」",
|
||
"505000511_17": "「何かわかったの?」",
|
||
"505000511_18": "「はい、オルフェノクたちは\\n 『スマートブレイン』という武装組織を編成し……」",
|
||
"505000511_19": "「人間を滅ぼす準備を\\n 着々と進めているようです」",
|
||
"505000511_20": "「そして、そのスマートブレインを\\n 指揮しているのが……」",
|
||
"505000511_21": "「オルフェノクの王を名乗る、\\n 風鳴訃堂です」",
|
||
"505000511_22": "「…………」",
|
||
"505000511_23": "「弦十郎くんの言ってた通り、ってことね……」",
|
||
"505000511_24": "「嘘であって欲しかった。\\n まさか……まさか、おじいさまが……」",
|
||
"505000511_25": "「僕たちもショックでした」",
|
||
"505000511_26": "「風鳴家は代々、人間を守護するために\\n 戦ってきた防人の一族です」",
|
||
"505000511_27": "「その現当主である風鳴訃堂が、\\n 人間を滅ぼそうとしているなんて……」",
|
||
"505000511_28": "「…………」",
|
||
"505000511_29": "「だ、大丈夫ですよッ!\\n きっと仮面ライダーが助けてくれますッ!」",
|
||
"505000511_30": "「なんたって救世主なんですからッ!\\n 闇を斬り裂き、この世に光をもたらす……」",
|
||
"505000511_31": "「テキトーなこと言わないでよッ!」",
|
||
"505000511_32": "「――ッ!?」",
|
||
"505000511_33": "「アンタのヨタ話はもうたくさんッ!\\n 何が救世主よ、何が仮面ライダーよッ!」",
|
||
"505000511_34": "「ま、待ってよ。\\n あたしは、ただ……」",
|
||
"505000511_35": "「現に、司令は変身して\\n ビッキーを殺そうとまでしたんだよッ!?」",
|
||
"505000511_36": "「そ、それは……」",
|
||
"505000511_37": "「ねえ、司令が言ってましたよね?\\n ライダーズギアの適合者は救世主などではない……」",
|
||
"505000511_38": "「オルフェノクのみに許された、\\n 進化の力だって……」",
|
||
"505000511_39": "「もし司令の言うことが本当なら、\\n 立花さんは……」",
|
||
"505000511_40": "「――ッ!?」",
|
||
"505000511_41": "「そ、そっか……ビッキーも、\\n ライダーズギアが使える……ということは……」",
|
||
"505000511_42": "「あの……本当のところは、どうなんですの?」",
|
||
"505000511_43": "「立花さんが変身できるのは、\\n 胸のガングニールの影響などではなく……」",
|
||
"505000511_44": "「真実は、天羽さんが絶唱したあの日に\\n 一度死んで、そして……」",
|
||
"505000511_45": "「…………」",
|
||
"505000511_46": "「そして……\\n オルフェノクに転生したから……」",
|
||
"505000511_47": "「…………」",
|
||
"505000511_48": "「――ッ!?\\n た、立花さん……ッ!」",
|
||
"505000511_49": "「お、起きてたの……ッ!?」",
|
||
"505000511_50": "「そっか……みんな、わたしのこと\\n そんなふうに思ってたんだ……」",
|
||
"505000511_51": "「ま、待ってよビッキーッ!\\n わたしたちは、あくまで仮定の……」",
|
||
"505000511_52": "「ひどい……みんな、ひどいよッ!」",
|
||
"505000511_53": "「立花ッ!?」",
|
||
"505000511_54": "「おまえたち、どういうつもりだッ!?\\n 忘れたとは言わせないぞッ!」",
|
||
"505000511_55": "「今まで立花が、わたしたちのために\\n どれだけの血を流して来たかッ!」",
|
||
"505000511_56": "「それなのに、おまえたちは……ッ!」",
|
||
"505000511_57": "「ご、ごめんなさい……」",
|
||
"505000511_58": "「わたしたちも、決して立花さんを\\n 非難するつもりはないんです」",
|
||
"505000511_59": "「ただ……あまりに不安で……」",
|
||
"505000511_60": "「…………」",
|
||
"505000511_61": "「不安なのはみんな同じ。",
|
||
"505000511_62": " だけど、こんな時だからこそ……」",
|
||
"505000511_63": "「みんなで力を合わせて、\\n 不安に立ち向かって行くべきでしょ?」",
|
||
"505000511_64": "「は、はい……」",
|
||
"505000511_65": "「うぅ、ごめんなさい。\\n ごめんよ、ビッキー……」",
|
||
"505000511_66": "「…………」"
|
||
} |