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{
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"503000231_0": "「さあ、みんな入て、入て」",
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"503000231_1": "「ここが、ギータの家……?」",
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"503000231_2": "「あなた、1人で住んでるの?」",
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"503000231_3": "「うん、狭くテごめんネ。\\n でもおひとりサマなら、コレでも十分ヨ」",
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"503000231_4": "「今日はもう遅いカラ、\\n みんな泊まていくトいいヨ」",
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"503000231_5": "「いや、そうじゃなくてさ……」",
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"503000231_6": "「その、なんだ……親とか、兄弟とか……。\\n 言いにくけりゃ別にいいけど……」",
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"503000231_7": "「あー、ズットわたしひとりネ。\\n 小さい時カラずっとシェルパやてる」",
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"503000231_8": "「そっか。じゃあ、ベテランてのは\\n ホントのことだったんだな……悪かった」",
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"503000231_9": "「だから、最初からウソ言うてナイてば。",
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"503000231_10": " そういえば、あんたたちもウソ言てなかたネ」",
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"503000231_11": "「しんふぉギア? 強かたヨ。\\n だから、オアイコッ!」",
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"503000231_12": "「……そっか。\\n ありがとな」",
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"503000231_13": "「あ、カレー食べる?\\n おなかすいたデショ?」",
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"503000231_14": "「カラダも温まる。\\n チョト待てて、いま火つけテくるネ」",
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"503000231_15": "「待って、ギータ。\\n それよりも、聞きたいことがあるの」",
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"503000231_16": "「…………」",
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"503000231_17": "「お山の……精霊のコト?」",
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"503000231_18": "「そう、知ってる限りでいいの。\\n あなたをベテランの<ruby=シェルパ>案内人</ruby>と見込んでの頼みよ」",
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"503000231_19": "「…………」",
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"503000231_20": "「わたしがマダ小さい時にも、\\n やぱり、あの精霊が出たコトあたヨ」",
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"503000231_21": "「その時は、外国の人たちイパイ来て、\\n みんな山にゴミ捨てて帰たネ」",
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"503000231_22": "「ゴミ……?\\n 外国人の観光客たちが?」",
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"503000231_23": "「観光のお客サン、探検する人……イパイ来た。\\n 山ゴミだらけ、山の精霊プンスコしたヨ」",
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"503000231_24": "「ソレで……街に精霊来たネ。\\n 悪い人間たち、みんないなくなたヨ」",
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"503000231_25": "「ズイブン、むかしのことネ……」",
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"503000231_26": "「つまり、あのモンスターは\\n 人間が山を荒らすと出る、ってこと?」",
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"503000231_27": "「そゆコト」",
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"503000231_28": "「じゃあ、今回も山を荒らすような\\n 悪い連中が来てるってのか?」",
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"503000231_29": "「少し前に、コクサイ探検隊?\\n イパイ外国の人たちベースキャンプ来たネ」",
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"503000231_30": "「装備イパイ、ゴミもイパイ……」",
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"503000231_31": "「国際探検隊……」",
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"503000231_32": "「なるほど……わたしたちの世界でも、\\n 事の発端は山岳調査隊だったはず」",
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"503000231_33": "「こっちの世界でも、似たような出来事が\\n 起こってたってわけか」",
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"503000231_34": "「じゃあ、まさか次に起こることは\\n 『サガルマータの魂』の封印が……?」",
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"503000231_35": "「……ねえギータ。\\n あなたはあの宝石についても知ってるんでしょう?」",
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"503000231_36": "「『サガルマータの魂』のコト?」",
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"503000231_37": "「そう、封印された宝石とか、\\n 闇の呪いをもたらすとか言われてる……」",
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"503000231_38": "「……ソレどういう意味か、\\n あんたタチわかて言うテる?」",
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"503000231_39": "「え?\\n どういうこと?」",
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"503000231_40": "「サガルマータ言うのはネ……」",
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"503000231_41": "「わたしたちの言葉で、\\n 『世界の頂上』いう意味ヨ」",
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"503000231_42": "「――ッ!\\n 世界の頂上……ッ!?」",
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"503000231_43": "「世界の頂上、エベレスト……」",
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"503000231_44": "「つまり、あの宝石は\\n 『エベレストの魂』って意味だったのか」",
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"503000231_45": "「そう……サガルマータは、お山のコト。\\n お山には、魂が宿てる」",
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"503000231_46": "「だから、あの宝石はお山の魂。\\n 魂に触れるト、お山もオコる……」",
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"503000231_47": "「じゃあ、あの宝石の魔人は\\n 封印されたエベレストの魂そのもの……?」",
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"503000231_48": "「人間が山から宝石を持ち出したことで、\\n 魂たる魔人の幻影が現れた……」",
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"503000231_49": "「でも、だったら……おっさんが言ってた、\\n 国が滅びたとかいう伝説はどうなるんだ?」",
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"503000231_50": "「魔術師が宝石を悪用したとか、\\n それ以来、宝石は封印されてきたとか……」",
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"503000231_51": "「そんな話は知らないネ」",
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"503000231_52": "「こっちの世界には、\\n あの伝説は伝わってないのか……」",
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"503000231_53": "「あるいは、\\n 別の話として伝わっているか、ね」",
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"503000231_54": "「別の話……?」",
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"503000231_55": "「…………」",
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"503000231_56": "「いずれにしても、ベースキャンプにいるという\\n 国際探検隊には注意喚起した方が良さそうね」",
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"503000231_57": "「宝石の探索はどうするんだ?」",
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"503000231_58": "「それも様子見、状況次第かしらね。\\n 下手に騒ぎが大きくなっても問題だし」",
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"503000231_59": "「とにかく、明日の朝一番で\\n わたしたちもベースキャンプに向かいましょう」",
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"503000231_60": "「だたら、わたしが案内するネッ!\\n ああ良かた、やと仕事の話になたヨッ!」",
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"503000231_61": "「そうね、お願いするわ。\\n 頼んだわよ、ベテラン<ruby=シェルパ>案内人</ruby>さん」",
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"503000231_62": "「うん、任せといテッ!",
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"503000231_63": " じゃあ今日は、カレー食べテ寝るトいいヨ」",
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"503000231_64": "「さっきからオススメしてくれてたもんな。",
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"503000231_65": " 実はさっきから腹ペコだったんだ」",
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"503000231_66": "「ギータのスペシャルカレーだヨ。\\n カラダとてもホットなる」",
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"503000231_67": "「いただきまー……」",
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"503000231_68": "「<size=40>すッッッ!?</size>」",
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"503000231_69": "「か、か、か、から、い……ッ!」",
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"503000231_70": "「こここ、これは……ッ!?\\n スパイスとか、そういう以前の……ッ!」",
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"503000231_71": "「やぱり外国のお客サン、辛い辛い好きネェ。\\n みんな涙流しテ大喜びしてるヨ」",
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"503000231_72": "「この涙は喜んでるわけじゃないッ!",
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"503000231_73": " み、水ッ! 水〜〜……ッ!」",
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"503000231_74": "「というよりも、これは、観光客向けの激辛なの……?\\n 本場の味付けとか、そういうことじゃなく……」",
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"503000231_75": "「観光客のヒトたち、いまのアンタたちにみたいに\\n カライカライ大喜びスルから、この味付けしてるケド……」",
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"503000231_76": "「フシギね。\\n わたし、バターたっぷりの甘口のが好きヨ?」",
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"503000231_77": "「…………」",
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"503000231_78": "「…………」",
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"503000231_79": "「明日が心配だな、こりゃ……」"
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