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"502001011_0": "ヒーローの帰還",
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"502001011_1": "「今回も世話になってしまったな。\\n ありがとう、響。……そして翼、クリス」",
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"502001011_2": "「気にすることないって。\\n あたしらの世界にだって影響があることだったしな」",
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"502001011_3": "「いや、今回の事件はそもそも、私自身が利用されたことが\\n 始まりだ。原因は私にあると言える」",
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"502001011_4": "「そんなことないですよ。\\n 並行世界とはいえ、わたしのお父さんが関わってましたし」",
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"502001011_5": "「それだって元をたどれば、\\n あのアレクシス・ケリヴが原因だろ?」",
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"502001011_6": "「……ま、あたしとしちゃ、そいつから力を借りてたってのが、\\n 複雑な気分なんだが……」",
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"502001011_7": "「誰が原因かなど、些細なことです。\\n 共に戦い、そして、生き抜いた。それでいいではないですか」",
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"502001011_8": "「しかし……」",
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"502001011_9": "「ったく、うちの大将はいちいち細けぇんだよ。\\n うじうじしてんじゃねぇ」",
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"502001011_10": "「すまない」",
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"502001011_11": "「それにグリッドマンは、\\n お父さんを救おうとしてくれたじゃないですか」",
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"502001011_12": "「誰かを助けたいっていう気持ちからの行動が\\n 間違っていたなんてこと、ないと思います」",
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"502001011_13": "「そうか……\\n ありがとう、響」",
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"502001011_14": "「風鳴翼。\\n また、腕を上げたな」",
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"502001011_15": "「いえ、わたしなどまだまだ未熟者です。ですが、未熟者なりに\\n 手の届く場所にある命は護りたい……そう思っています」",
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"502001011_16": "「そうか。\\n ならば、俺もお前に負けないように、強くなろう」",
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"502001011_17": "「はい。\\n いずれまた、お会いしましょう」",
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"502001011_18": "「あー……\\n 蚊帳の外のうちに解決しちまった感がすげーな」",
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"502001011_19": "「何言ってるんですかッ! ガウマさん……いえ、",
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"502001011_20": " レックスさんはわたしたちの世界を護ってくれてたんですよね?」",
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"502001011_21": "「だからわたしたちも安心して戦えたんです。",
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"502001011_22": " でも、もっとお話ししたかったなぁ……」",
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"502001011_23": "「別に今生の別れってわけじゃねぇんだ。\\n そのうち遊びに行ってもいいしな」",
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"502001011_24": "「ほんとですか?\\n だったら、みんなで一緒にふらわーに行きましょうッ!」",
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"502001011_25": "「世界一……いえ、全並行世界一、\\n 美味しいお好み焼きをごちそうしちゃいますッ!」",
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"502001011_26": "「お好み焼きか! そりゃあいいな。\\n だったら俺も、たっぷりカニを差し入れるとするか」",
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"502001011_27": "「えッ……と……それはひょっとして、\\n 川で獲ったカニのことじゃあ……」",
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"502001011_28": "「ん? そっちのほうがいいのか?",
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"502001011_29": " まあ、あれは賞味期限なんてないようなものなのが良い点――」",
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"502001011_30": "「い、いえいえ、そんなことないですッ!",
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"502001011_31": " アハ、アハハ……」",
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"502001011_32": "「あたしからも礼を言わせてくれ。\\n あたしらの後輩を護ってくれて……ありがとな」",
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"502001011_33": "「ああ、安心してくれ。\\n 全員、怪我1つしてねぇぜ」",
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"502001011_34": "「それを聞いて安心したよ」",
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"502001011_35": "「お話し中のところ悪いけど、\\n そろそろお別れの時間だね」",
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"502001011_36": "「そうですか……」",
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"502001011_37": "「あいたぁッ!? なんで叩くのッ!?",
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"502001011_38": " うぅ、背中が痛いよう、ボラーちゃん」",
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"502001011_39": "「景気悪いツラしてんじゃねぇっての。\\n 辛気くせぇな」",
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"502001011_40": "「うん……",
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"502001011_41": " また一緒にご飯食べようね、ボラーちゃんッ!」",
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"502001011_42": "「おまえ……\\n ほんとに食うの好きなんだな」",
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"502001011_43": "「うんッ!\\n 好きなものは、ごはん&ごはん、それにごはんだよッ!」",
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"502001011_44": "「えぇ……?",
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"502001011_45": " ……ま、次に会った時は、付き合ってやるよ」",
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"502001011_46": "「約束だよッ!」",
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"502001011_47": "「……て、手合わせできなくて、すまなかった」",
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"502001011_48": "「その楽しみは、\\n また今度にとっておきましょう」",
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"502001011_49": "「た、達者でな」",
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"502001011_50": "「ええ、キャリバーさんも」",
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"502001011_51": "「全員……\\n 食事の際は、栄養のバランスにも気をつけるようにな」",
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"502001011_52": "「ハハ、なんだよそれ。\\n あんたこそ、普段何食ってんだか」",
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"502001011_53": "「ま、お互い身体にゃ気をつけようぜ。\\n 人を救けるのだって世界を救うのだって、そこが資本だろ?」",
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"502001011_54": "「それじゃあ、そろそろ――。",
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"502001011_55": " なーんか、こうして別れるのもお約束になってきちゃったねえ」",
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"502001011_56": "「ならば……きっとこれこそが、\\n また逢えるという証左でしょう」",
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"502001011_57": "「――響」",
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"502001011_58": "「――ッ!」",
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"502001011_59": "「君と私が、こうして繋いだ手は、\\n たとえ形が失われたとしても、二度と離れることはない」",
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"502001011_60": "「はい。\\n また何かあれば、すぐに呼んでくださいッ!」",
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"502001011_61": "「グリッドマンは、ヒーローとして。\\n わたしは、ただの立花響として」",
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"502001011_62": "「それでも、手の届く範囲の誰かを助けたい……\\n その気持ちは、一緒ですからッ!」",
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"502001011_63": "「立場は違えど、\\n お互いに世界の枠を超えて戦う者同士です」",
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"502001011_64": "「あたしらは数少ない同類ってとこだもんな。\\n 遠慮すんなよ」",
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"502001011_65": "「ああ。\\n 感謝する、シンフォギア装者たちよ!」",
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"502001011_66": "「みんな、きっとまた会おう」",
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"502001011_67": "「はいッ! またいつかッ!\\n お元気で――ッ!」"
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