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2024-12-22 15:59:32 +03:00

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{
"502000711_0": "心の怪獣",
"502000711_1": "「さすがにちったぁきつくなってきた……ッ!\\n あのバカは、まだ雁字搦めかよッ」",
"502000711_2": "「街を壊さぬよう戦うのも、\\n 存外神経をすり減らす……ッ」",
"502000711_3": "「だがッ!\\n この場に迫る気配は、気迫は……ッ」",
"502000711_4": "「だりゃぁぁぁあああぁあ――ッ!」",
"502000711_5": "「お待たせしましたッ!」",
"502000711_6": "「やーっとこ来たか。\\n 遅いんだよッ」",
"502000711_7": "「待っていたぞ、立花。\\n お父上は大丈夫なのか」",
"502000711_8": "「はいッ。でも、あっちのシェルターの方向には、\\n 怪獣を近づけないようにしたいです」",
"502000711_9": "「へッ、お安い御用だ。\\n あたしらで怪獣どもをぶっ倒すぞッ」",
"502000711_10": "「はいッ!",
"502000711_11": " そうと決まれば――全力全開だぁあああああああああああッ!」",
"502000711_12": "「わたしたちの前で、これ以上の暴虐が……\\n まかり通ると思ってくれるなッ」",
"502000711_13": "「今ので、怪獣は最後みたいですね。\\n よかった……全部倒せた」",
"502000711_14": "「けど、これからどうするんだ?\\n 怪獣は出たなら倒せばいいけど……そういう話じゃないんだろ」",
"502000711_15": "「グリッドマン……\\n わたしたちはどうすれば」",
"502000711_16": "(まず、立花洸の支配下にある私の力を取り戻す必要がある)",
"502000711_17": "「となると当然、\\n 彼を倒してしまうのが手っ取り早いけど……」",
"502000711_18": "「そんなの、絶対にダメですッ!」",
"502000711_19": "「そう言うだろうと思ったよ」",
"502000711_20": "「あるいは、逆に目的を果たさせるか」",
"502000711_21": "「この世界は、アレクシスの奴を倒すために作り上げた\\n 世界だって話だし、それなら、話は早いけど……」",
"502000711_22": "「それは、彼に私を斃させてあげるということだよね?\\n さすがに気乗りしないなぁ」",
"502000711_23": "「無限の命をもつ私としても、グリッドマンの力で\\n ぶん殴られちゃあ、本当に消滅してしまうかもしれないよ。フフ」",
"502000711_24": "「……よく言うぜ」",
"502000711_25": "「誰かを犠牲にして誰かを助けたって、意味がありませんッ!\\n そんなの……わたしは嫌ですッ」",
"502000711_26": "(ああ、私も同感だ)",
"502000711_27": "「けど……じゃあ、どうするの?\\n 何か他にアイデアでも」",
"502000711_28": "(立花洸自身に、復讐を諦めさせるしかない。\\n それができるとしたら――",
"502000711_29": "「――わたしが、\\n もう一度お父さんと話をしてみますッ」",
"502000711_30": "(頼めるか、響。\\n 彼の復讐の根源にあるのは、娘を傷つけられた悲しみだ",
"502000711_31": "「娘への想いで世界への悪意を募らせた男が、\\n 娘への想いで心を取り戻す、か」",
"502000711_32": "「い〜い話だねぇ。\\n 私もぜひとも、その様子を見てみたい」",
"502000711_33": "「…………」",
"502000711_34": "(いずれにしろ、それが唯一の解決策だろう。\\n 響、任せてしまってすまないが……",
"502000711_35": "「はいッ、大丈夫ですッ!\\n それじゃあわたし、お父さんのところに――」",
"502000711_36": "「――ッ!?\\n な、なんだこの揺れは……ッ」",
"502000711_37": "「地震……? いや、地面というよりは……\\n まさか、この世界そのものが揺れているのかッ」",
"502000711_38": "「…………ッ!!\\n 今のは……ッ」",
"502000711_39": "「気づいたか、グリッドマン」",
"502000711_40": "(ああ、この気配……怪獣だッ!)",
"502000711_41": "「えッ!? でも、怪獣を操り、生み出すお父さんは気絶して……\\n この状況で、新しい怪獣ってッ」",
"502000711_42": "「だが、何か様子がおかしい」",
"502000711_43": "(来るぞッ!)",
"502000711_44": "「――ッ!\\n ――――ッ」",
"502000711_45": "「な……ッ、なんだ、あいつはッ!?\\n 今までのとは様子が違うぞッ」",
"502000711_46": "「なんと物々しく、泣き叫ぶような声……ッ!\\n こうも心胆寒からしめるとは……ッ」",
"502000711_47": "「おい……ちょっと待て!\\n あっちって、シェルターがある方向じゃねーかっ」",
"502000711_48": "「…………ッ!\\n お父さんは無事なの……ッ」",
"502000711_49": "「ふぅむ。\\n あれを無事と呼べるかどうかは、微妙なところだねぇ」",
"502000711_50": "「ど、どういうことですか?」",
"502000711_51": "「どうやら、限界まで頑張りすぎて、\\n 意識を失くしたのがよくなかったみたいだね」",
"502000711_52": "「抑えられていた強い憎悪が、\\n この世界で形になってしまったようだ」",
"502000711_53": "「アレクシスさん、何を……\\n いったい何を言っているんですか……」",
"502000711_54": "「怪獣は、人の心が生み出す。今まで君たちが戦っていた怪獣は、\\n 君の父親の心から生まれたものだ」",
"502000711_55": "「それはいわば、心の断片。\\n では、欠片ではなく心そのものが怪獣になったとしたら」",
"502000711_56": "「…………ッ、",
"502000711_57": " まさかッ!」",
"502000711_58": "「あれは、\\n 立花のお父上の成れの果てということか……ッ」",
"502000711_59": "「――――――――ッ!!」",
"502000711_60": "「街が……ッ!」",
"502000711_61": "「どうやら、目につくものを片っ端から\\n 破壊しようとしているようだねぇ」",
"502000711_62": "(まずいことになった)",
"502000711_63": "「しゅ、出現した時の余波で、あれだけの衝撃だ」",
"502000711_64": "「あの怪獣が持てる力を際限なく振るえば、\\n この世界そのものが破壊されかねない」",
"502000711_65": "「そんなことになったら、\\n この世界に繋がった並行世界にも影響待ったなしだね」",
"502000711_66": "「止めるしかねえったって……あれは響の親父なんだろ!?\\n だったら、説得とか……っ」",
"502000711_67": "「無理だろうねぇ。\\n 今の彼は破壊衝動の権化、怪獣そのものだ」",
"502000711_68": "「もはや、人の言葉など届きはしない――」",
"502000711_69": "「――そんなことはありませんッ!」",
"502000711_70": "「――」",
"502000711_71": "「あれは、怪獣なんかじゃない……。\\n 涙を流して悲しんでいる、人の人間……」",
"502000711_72": "「怒りも、憎しみも、大切なものを失った悲しさがあるからです。",
"502000711_73": " だったら……」",
"502000711_74": "「わたしは、そんな悲しさからお父さんを救いたいッ!\\n 救ってみせるッ」",
"502000711_75": "「翼さん、クリスちゃん、グリッドマンにみんな……。\\n わたしに、力を貸してくださいッ」",
"502000711_76": "「当たり前だ、バカ」",
"502000711_77": "「ああ。\\n もとよりそのつもりだ」",
"502000711_78": "(もちろんだ。\\n そのために、私はいるのだからッ",
"502000711_79": "「そうは言うけど……\\n あれは心まで既に怪獣になってしまっているよ」",
"502000711_80": "「悪よりも、何よりも純粋な衝動……\\n そういった類のものさ、怪獣というのはね」",
"502000711_81": "「……それを言うならば、\\n 人間誰しもが、心に怪獣を宿しているのでしょう」",
"502000711_82": "「それでも、手を差し伸べてくれる誰かがいれば、\\n 人は怪獣だって飼いならせるってもんだ」",
"502000711_83": "「ほう、興味深いねぇ。\\n 君たちは心の中の破壊衝動に打ち勝った経験でもあるのかな」",
"502000711_84": "「かつて、魔剣でこの身の闇を暴かれたことがあるゆえ、\\n わかるのです」",
"502000711_85": "「心の闇は――\\n 己が<ruby=うち>裡</ruby>の怪獣とは、決して勝てぬ相手ではないと」",
"502000711_86": "「ほほう。おもしろいことを言うじゃないか。\\n その瞬間、ぜひともまた、この目で見てみたいものだねぇ」",
"502000711_87": "「――うん? また……そう、『また』だな。\\n 私はかつて、どこかでそれを見た……」",
"502000711_88": "「だったら、つべこべ言わずにお前も手伝いやがれッ!\\n 人間の可能性ってやつを見せてやるからよッ」",
"502000711_89": "「フ――いいだろう。だが、あれと話をするにしても、\\n まずは無力化する必要があるんじゃないかい」",
"502000711_90": "「あれじゃあまるで、\\n 人の話を聞こうとしないダダっ子だからね」",
"502000711_91": "(君にとっては連戦になる……\\n やれるか、響",
"502000711_92": "「へいき、へっちゃらですッ!」",
"502000711_93": "「それじゃ、こっちも本気だそうか」",
"502000711_94": "(ああ。共に行こう!\\n 全員の力を、響に集めるんだ",
"502000711_95": "「おう!」",
"502000711_96": "「この胸の歌は、握る拳は、正義でも悪でもない……",
"502000711_97": " ただ、誰かに届きたいための、わたしの想いッ!!」",
"502000711_98": "「ちょっぴり痛いかもしれないけど、我慢してね、\\n お父さん――ッ」"
}