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"502000431_0": "「ぎゃあ!\\n なんかベタベタしたもんついたッ!」",
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"502000431_1": "「だからせーので持ち上げようって言ったのに。",
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"502000431_2": " ほら、いくよー。あ、キャリバーはそっち持って」",
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"502000431_3": "「しょ、承知した」",
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"502000431_4": "「せー、のっ!!」",
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"502000431_5": "「――あった!\\n 間違いない、こいつはジャンクだな」",
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"502000431_6": "「あーあー。それにしたって\\n 他の世界よりも輪をかけてオンボロでいらっしゃるじゃねーの」",
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"502000431_7": "「退けた冷蔵庫に潰されてなくてよかったよ」",
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"502000431_8": "「さて、案内した場所には目撃した通りジャンクがあった……。\\n これで信用してくれたかな?」",
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"502000431_9": "「調子に乗んな」",
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"502000431_10": "「悲しいなぁ、\\n 善意が報われないというのは」",
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"502000431_11": "「しかし、このような野ざらしの状態で捨て置かれていた\\n パソコンが、果たして正常に機能するのでしょうか……?」",
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"502000431_12": "「た、多少手を加える必要はあるが、問題ない」",
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"502000431_13": "「この場では電源がありませんね。\\n ふらわーまで運んで、コンセントを借りましょうか?」",
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"502000431_14": "「いや、大丈夫だ」",
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"502000431_15": "「電源が入った……ッ!?\\n コードはどこにも繋がっていないのに……?」",
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"502000431_16": "「どういうことだ?」",
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"502000431_17": "「ふむ……この複合世界はどうやら、\\n 細かいところが雑に作られているようだな」",
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"502000431_18": "「街もめちゃくちゃに繋げられたみたいだし、\\n この世界の創造主はいろいろと適当なのかもね」",
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"502000431_19": "「もしくは、力の扱いに慣れていないか……」",
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"502000431_20": "「見てください、画面に何か映りそうですッ!」",
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"502000431_21": "「――ようやくこちらでも話せる状態になったようだな」",
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"502000431_22": "「グリッドナイトッ!」",
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"502000431_23": "「久しぶりだな、風鳴翼。\\n よくここまでたどり着いてくれた」",
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"502000431_24": "「そちらもご健勝のようで何よりです」",
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"502000431_25": "「グリッドナイト、\\n まずは情報の共有だ」",
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"502000431_26": "「――。",
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"502000431_27": " 状況は理解した」",
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"502000431_28": "「そちらはどうやら、\\n 不測の事態が起こったようだな」",
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"502000431_29": "「てかよぉ。\\n 隣にいるのって、……もしかしてグリッドマン?」",
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"502000431_30": "「やたら解像度低いんだけど、\\n どうなってるの?」",
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"502000431_31": "「グリッドマンがアレクシス・ケリヴの気配を追っている途中、\\n 何者かの接触を受けたらしい」",
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"502000431_32": "「その直後から、\\n こちらからの呼びかけに返事がなくなった」",
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"502000431_33": "「……状況からして、\\n その接触者がこの事態の元凶だろう」",
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"502000431_34": "「なんらかの方法でグリッドマンを支配下に置き、\\n グリッドマンの力で複合世界を作り――」",
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"502000431_35": "「そのうえで、グリッドマンをこの世界そのものとして\\n 縛り付けた……といったところか」",
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"502000431_36": "「奇想天外な話で、どうにも理解が及びません……」",
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"502000431_37": "「それに、グリッドマンを支配下に置くほどの力を持つ者が、\\n そうそう現れるものなのでしょうか?」",
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"502000431_38": "「あいつも大概お人好しだからな。\\n つけこまれたとしたら、ありえないとは言えねーかもなー」",
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"502000431_39": "「グリッドマンに直接聞ければいいんだけどね……」",
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"502000431_40": "「おい、聞こえてるか?\\n 聞こえてたら、なんか反応しやがれってんだ」",
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"502000431_41": "「け、蹴りを……\\n そんなに容赦のない扱いをしては……」",
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"502000431_42": "「そうだよ。\\n グリッドマンもやめてくれと言っているし」",
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"502000431_43": "「うるっせぇ! 翼はともかく、\\n おまえに注意される筋合いは……」",
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"502000431_44": "「ん?」",
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"502000431_45": "「グリッドマンがなんか言ってる……って?」",
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"502000431_46": "「もしや……\\n グリッドマンの声が聞こえるのか?」",
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"502000431_47": "「聞こえるとも。……ふんふん、なるほどねぇ。\\n でも、生憎響くんは別行動をとっていてね」",
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"502000431_48": "「まもなく戻ってくるとは思うよ」",
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"502000431_49": "「……俺らを担いでるわけじゃねーだろうな?」",
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"502000431_50": "「心外だなぁ。私とグリッドマンにはいろいろと因縁があるんだ。\\n こういうこともあるってことさ」",
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"502000431_51": "「わたしにグリッドナイトの声が届いたように、ですか……」",
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"502000431_52": "「そういうことさ」",
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"502000431_53": "「もとより、立花響とは合流する予定だ。\\n 行動目標が変わったわけでもない」",
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"502000431_54": "「ジャンクが思ったより早く見つかったわけですし……\\n 待つのではなく、こちらから出向きましょうか?」",
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"502000431_55": "「そうだな。\\n そうするとしよう」",
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"502000431_56": "「なんだかんだでこいつの言う通りに動くことになんのかよ。\\n ……なーんか、釈然としねーんだよなぁ」",
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"502000431_57": "「まあまあ、いいじゃないか。\\n 旅は道連れ、世は情けというだろう?」",
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"502000431_58": "「はっ。\\n お前の道連れになるのだけはごめんだね」"
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