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{
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"502000221_0": "「ここだ、入ってくれ」",
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"502000221_1": "「お邪魔します」",
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"502000221_2": "「あんだよ、しけた部屋だな」",
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"502000221_3": "「おい、そういうこと言っちゃダメだろ!\\n いい部屋じゃねぇか」",
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"502000221_4": "「ガウ……じゃなくて、レックス隊長は橋下に住んでたデスからね。\\n あそこに比べたら、大抵はいい部屋デース」",
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"502000221_5": "「住めば都だね」",
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"502000221_6": "「おうち拝見が目的じゃねぇっての」",
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"502000221_7": "「それで、目的の代物は……\\n あれね」",
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"502000221_8": "「これが、ジャンク……?」",
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"502000221_9": "「なんというか……趣深いデス」",
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"502000221_10": "「いやボロいだけでしょ。",
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"502000221_11": " けど……キャリバー」",
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"502000221_12": "「…………あ、ああ」",
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"502000221_13": "「えッ!? ちょ、ちょっと、いきなりパソコンのフタを\\n 開いて、何を……ッ!?」",
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"502000221_14": "「グリッドマンと交信できるようにするには、\\n 微調整が必要だ」",
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"502000221_15": "「いけそうか?」",
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"502000221_16": "「も、問題ない。\\n ここを……こう、して。少し手を加えれば――」",
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"502000221_17": "「起動したけど……\\n 真っ白で何も映ってないわ」",
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"502000221_18": "「失敗したデスか?」",
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"502000221_19": "「いや、その判断は早計だ。\\n ――風鳴翼。グリッドナイトに呼びかけてみてくれ」",
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"502000221_20": "「はい」",
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"502000221_21": "「グリッドナイト。聞こえますか、グリッドナイト。\\n どうか返事を。わたしたちに力を貸してくださいッ!」",
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"502000221_22": "「グリッドナイトッ!」",
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"502000221_23": "「本当に出やがったッ!」",
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"502000221_24": "「風鳴翼。\\n それに、お前たち――」",
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"502000221_25": "「ようやく連絡が取れたな」",
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"502000221_26": "「じょ、状況は?」",
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"502000221_27": "「問題が起こった。\\n 増援が必要だ」",
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"502000221_28": "「後回しにしてたけどよ、\\n あたしらにもそろそろ説明してくれないか?」",
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"502000221_29": "「ある世界に、危機が迫っている。\\n 俺はその危機を回避するため、いち早くその世界に渡った」",
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"502000221_30": "「その世界は多元宇宙に存在するいくつかの世界が\\n 混ざり合って作り上げられた、『複合世界』だ」",
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"502000221_31": "「その複合世界には今、崩壊の危機が迫っている。\\n そうなれば、混ざり合った全ての世界が連鎖崩壊する」",
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"502000221_32": "「世界が混ざり合った……?」",
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"502000221_33": "「ちんぷんかんぷんデスッ!」",
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"502000221_34": "「簡単に言うと、いくつもの宇宙がまるごと消滅しちゃう\\n 大ピンチってこと」",
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"502000221_35": "「そしてその影響は、この世界にも及ぼされる。\\n 既に怪獣が現れているのも、その兆候だ」",
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"502000221_36": "「……さきほどのは、\\n 飽くまで前哨戦というわけね」",
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"502000221_37": "「ああ。複合世界がぶっ壊れれば、この世界にも影響が出る。\\n 最悪消滅するかもな」",
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"502000221_38": "「で、お前たちに力を貸してもらって、\\n 複合世界の崩壊を食い止めようってわけだ」",
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"502000221_39": "「なるほど。\\n 我々の運命は、その世界と一蓮托生というわけですね」",
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"502000221_40": "「そゆこと。\\n 俺らも立場柄、いろんな世界とやらに顔を出すけどよ」",
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"502000221_41": "「多元宇宙……おまえらの言い方なら『並行世界』か。\\n それを渡る技術があるやつらは早々いないからな」",
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"502000221_42": "「だから、君たちの技術や力を、\\n 俺たちのために貸してほしいんだけど……どうかな?」",
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"502000221_43": "「当然デースッ!」",
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"502000221_44": "「何度も一緒に戦ってきた仲ではないですか。\\n 今更、遠慮など無用です」",
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"502000221_45": "「並行世界全ての危機とあらば……\\n 司令に報告しておく必要があるわね」",
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"502000221_46": "「恩に着る。\\n 君たちの力、再び頼らせてもらう」",
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"502000221_47": "「しっかし、グリッドナイトやグリッドマンがいても\\n 戦力が足りないってのか?」",
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"502000221_48": "「グリッドマンは戦えない」",
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"502000221_49": "「――ッ!?」",
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"502000221_50": "「……少々事情が入り組んでいる。今は時間が惜しい。\\n いずれ説明しよう」",
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"502000221_51": "(マックスさんが言葉を濁すなんて、珍しいわね。",
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"502000221_52": " ……何があったの?)",
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"502000221_53": "「あ、あのッ!\\n それで響は、この件にどう関わっているんですか?」",
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"502000221_54": "「俺はてっきり、ここに現れた頭の燃えている男が\\n 響を巻き込んだのかと思ったんだが……」",
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"502000221_55": "「頭の燃えてる男だぁ!?」",
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"502000221_56": "「――ッ!?\\n あ、ああ、そうだけど……ッ!?」",
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"502000221_57": "「どーしてそれを先に言わねぇんだ、\\n おっさんッ!」",
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"502000221_58": "「えぇッ!?\\n そ、そんなこと言われても……」",
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"502000221_59": "「どうどう。\\n おい、落ち着けって」",
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"502000221_60": "「頭の燃えている男……そいつがここに現れ、\\n そして立花響を連れ去ったということですか?」",
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"502000221_61": "「連れ去った、とは少し違うとは思う……けど。",
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"502000221_62": " 知っているんですか、あの男のことをッ!?」",
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"502000221_63": "「名はアレクシス・ケリヴ。\\n ……何かと縁があるな」",
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"502000221_64": "「あンの野郎、響を巻き込みやがって!\\n 今度こそ引導を渡してやる!」",
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"502000221_65": "「どうやら、あの子の失踪はそちらにとっても\\n 不測の事態のようね」",
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"502000221_66": "「まあね。\\n 今回は後手に回っちゃったみたいだ」",
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"502000221_67": "「だからこそ、ここからは可能な限り早い動きが必要になるわね。\\n それで、わたしたちがその複合世界へ渡る方法はあるの?」",
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"502000221_68": "「風鳴翼と俺には縁がある。\\n その繋がりをたどれば、ジャンクを通して世界を渡ることが可能だ」",
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"502000221_69": "「だが、このジャンクのスペックでは……\\n 全員を連れていけるわけではない」",
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"502000221_70": "「風鳴翼のほか、\\n シンフォギア装者からは、あと1人が限度だろう」",
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"502000221_71": "「……雪音クリス、それにマリア・カデンツァヴナ・イヴ。\\n 君たちは、以前我々と共に戦ったことがある」",
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"502000221_72": "「2人のうち、どちらかに同行を願いたい」",
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"502000221_73": "「あ、あのッ!」",
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"502000221_74": "「アタシと調はダメデスか?\\n レックス隊長の力でなんとかなりませんか?」",
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"502000221_75": "「おまえら……",
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"502000221_76": " その心意気だけはもらっておくぜ」",
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"502000221_77": "「けど、わりぃな。\\n 俺はそういう器用なこと、できねぇんだ」",
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"502000221_78": "「それに、こっちの世界にも怪獣はもう出てんだ。\\n どのみちこの世界にも戦力を残す必要はあるだろ?」",
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"502000221_79": "「――ッ!!」",
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"502000221_80": "「その通りだ。\\n 事態が解決するまで、レックスたちにはこの世界の護りを任せたい」",
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"502000221_81": "「そういうことなら、任せるデスよッ!\\n アタシと調とレックス隊長で、バッチリこの世界を護ったるデスッ!」",
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"502000221_82": "「くぅぅッ! 昂ってきたデスよッ!\\n ガウマ隊改め、レックス隊の結成デスねッ!」",
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"502000221_83": "「だな。\\n よろしく頼むぜ、2人とも!」",
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"502000221_84": "「あの……ッ! わたしにもできることがあれば、\\n お手伝いさせてくださいッ!」",
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"502000221_85": "「条件を聞く分には……\\n わたしじゃ、複合世界に渡ることはできないから……」",
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"502000221_86": "「なら、せめてできることをしたいんですッ!!」",
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"502000221_87": "「あんた……\\n 名前は?」",
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"502000221_88": "「み、未来です。\\n 小日向未来」",
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"502000221_89": "「そうか、良い名前だな!」",
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"502000221_90": "「それじゃあ、あんたにはダイナソルジャーを\\n 動かしてもらいたい」",
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"502000221_91": "「ダイナソルジャー……?」",
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"502000221_92": "「前に、響に預けた機体だ。\\n やってくれっか?」",
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"502000221_93": "「響と同じ機体を、わたしが……」",
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"502000221_94": "「……わかりましたッ!\\n わたし、ダイナソルジャーに乗りますッ!」",
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"502000221_95": "「おうっ、その意気だっ!」",
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"502000221_96": "「なら……\\n わたしもこっちに残りましょう」",
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"502000221_97": "「なら、あたしは向こうだな。",
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"502000221_98": " あのバカのことは任せとけッ!」",
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"502000221_99": "「響のこと、お願いね」",
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"502000221_100": "「どうか、あの子を連れて帰って来てくれ……ッ!」",
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"502000221_101": "「約束します。\\n 必ずや複合世界を救い、立花を連れ帰りますッ!」",
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"502000221_102": "「話はまとまったな。\\n これを受け取れ、風鳴翼」",
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"502000221_103": "「これは……\\n プライマル・アクセプターッ!」",
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"502000221_104": "「使い方は覚えているな?」",
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"502000221_105": "「無論ですッ!」",
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"502000221_106": "「では、さっそく行くとしよう」",
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"502000221_107": "「変身しろ、風鳴翼。\\n そうすれば、俺が誘導できる」",
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"502000221_108": "「わかりました。\\n それでは……」",
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"502000221_109": "「<size=40>――アクセス・フラッシュッ!</size>」"
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