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"399000811_0": "本物の意志",
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"399000811_1": "「ククククク……ハハハハハッ!",
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"399000811_2": " 無様だな、愚者どもッ! クハハハハッ!」",
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"399000811_3": "「ようやく己の愚かさを知ったか。\\n 知恵の欠片を手にしたようだな」",
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"399000811_4": "「もはや手遅れであろうがなァッ!」",
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"399000811_5": "「人をノイズへと再構築した挙句、消滅する様を見て嗤うかッ!\\n どこまでも腐り果てた外道がッ!」",
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"399000811_6": "「あんたの仕業なのね……ッ!\\n もう戻せないと知っていて、あーしたちを嘲笑ったッ!」",
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"399000811_7": "「見世物としては、退屈な内容だったがな。\\n ヒトの愚かさなど、とうに知っているが故に」",
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"399000811_8": "「貴様はどこまで、\\n オレの逆鱗を撫でつければ気が済むッ!?」",
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"399000811_9": "「ハ。仲間を殺した罪を我に着せて満足するか。\\n どこまでも無知、どこまでも蒙昧だな」",
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"399000811_10": "「殺した……仲間を……ッ!?」",
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"399000811_11": "「そんなはずない……ッ! プレラーティさんがこんなに簡単に、\\n わたしたちにやられるはずがないッ!」",
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"399000811_12": "「――ッ!」",
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"399000811_13": "「……そう、ね。そうよね。……ええ、そうだわ。\\n つまりあれは、あーしたちを動揺させるための偽物ッ!」",
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"399000811_14": "「…………」",
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"399000811_15": "(だが、あれがアダムの言った『ドラウプニルが作った複製』で\\n あるならば……それは、やはり……)",
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"399000811_16": "「……ふむ? そちらの女は……\\n この期に及んで、己を騙そうとするか」",
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"399000811_17": "「――ッ!」",
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"399000811_18": "「どうやらドラウプニルの生み出す『完全な複製』の意味を、\\n 履き違えたままでいたいようだが……」",
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"399000811_19": "「身体のみならず、想い出も、魂すらも『同じもの』を、\\n 貴様らは偽物と呼ぶのか?」",
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"399000811_20": "「答えてみよ。己の体躯を完全なモノへと作り替え……\\n 或いは、体躯を渡り歩き、自己連続性を捏造したペテン師どもめが」",
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"399000811_21": "「貴様らより余程……\\n 消え失せた女こそ、『本物』であろうが?」",
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"399000811_22": "「……」",
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"399000811_23": "「そん、な……」",
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"399000811_24": "「ッ……それは……あーしたちは……",
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"399000811_25": " …………」",
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"399000811_26": "「……だが、いいだろう。\\n 知恵の王として教えを授けてやる」",
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"399000811_27": "「我がこの場に寄越したのは、貴様らの言葉に倣って言うならば\\n ――紛れもなく『本物の』プレラーティだとも」",
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"399000811_28": "「ドラウプニルの生み出した『偽物』も、\\n 今や世界を切り崩す巨大兵器の素材へと成り果てたッ!!」",
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"399000811_29": "「世界は、お前たち人間を初として果てるのだッ!」"
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