45 lines
4.5 KiB
JSON
45 lines
4.5 KiB
JSON
{
|
||
"399000331_0": "「ごめんなさい、ごめんなさいッ」",
|
||
"399000331_1": "「許して、死にたくないんです、\\n 娘がまだ生きているんですッ!」",
|
||
"399000331_2": "「母親の命がかかってるんだ、\\n 君を殴りたくなんかない……でもッ!」",
|
||
"399000331_3": "「すまない……\\n すまない……ッ!!」",
|
||
"399000331_4": "「気に、するな……この程度、なんということも……ッ!\\n ない、ワケダ……ッ!」",
|
||
"399000331_5": "「強靭ではあれど、無敵の肉体でもあるまい。\\n 呆れた強がりだな、錬金術師」",
|
||
"399000331_6": "「プレラーティ……ッ!」",
|
||
"399000331_7": "「こちらに意識を向ける余裕があるのか?\\n 1人で分解に抵抗しているようだが、いつまで持つか」",
|
||
"399000331_8": "「ぐッ……」",
|
||
"399000331_9": "「そして余計なことをした罰は、この程度では済まさぬ。\\n 貴様には我が手ずから術を施してやろう」",
|
||
"399000331_10": "「――ッ!?",
|
||
"399000331_11": " お前……わたしに何をしたワケダッ!?」",
|
||
"399000331_12": "「貴様らの錬金術は十分に観察させてもらった。\\n もはや全てがこの手の内にある」",
|
||
"399000331_13": "「再び錬金術を行使すれば、貴様は兵器へ……ノイズと変ずる。\\n 二度と錬金術を使うことは叶わぬぞ」",
|
||
"399000331_14": "「プレラーティをノイズに再構築するとッ!?」",
|
||
"399000331_15": "「<ruby=ヒト>元</ruby>に戻せるだなどと思うてくれるなよ。\\n 貴様の理解の及ばぬ、もはや不可逆の術式と思え」",
|
||
"399000331_16": "「わたしに、錬金術を捨てろと……?\\n どこまでも卑劣なワケダな……」",
|
||
"399000331_17": "「口の減らぬ……。\\n そこの貴様らも参加せよ、命を破ればその場で処理する」",
|
||
"399000331_18": "「ああ、なんてこと……」",
|
||
"399000331_19": "「嫌だッ! 死ぬのも、殴るのも……。\\n くそッ……!」",
|
||
"399000331_20": "「ぐッ……ッ……」",
|
||
"399000331_21": "「なぜだ、なぜこんなことをする……ッ!」",
|
||
"399000331_22": "「……今にも消えそうな余力ではあるが……\\n 錬成術式を維持しつつ、まだ問いをかける気力があるか」",
|
||
"399000331_23": "「……その哀れな努力に免じて、答えてやろう。\\n 愚民を導くのが我が役目であるが故に」",
|
||
"399000331_24": "「理由は1つ。\\n 我こそが、真なるヒトであるが故にだ」",
|
||
"399000331_25": "「人であるから……?\\n それがなぜ尊厳を踏みつけ、人を殺す理由になるッ!?」",
|
||
"399000331_26": "「ヒトとはヒトを憎み、恨み、呪い。\\n 殺すものだからだ」",
|
||
"399000331_27": "「ヒトがヒトを殺すために作られたノイズという兵器を、\\n ヒトの王である我が行使する」",
|
||
"399000331_28": "「それが正しくヒトの総意、ヒトの願いだ。\\n これを以て、我はヒトを終着点へと導かねばならん」",
|
||
"399000331_29": "「人の終着点だと……?」",
|
||
"399000331_30": "「ヒトがヒトを殺し続ける絵面は過去現在<ruby=みらい>未来</ruby>、\\n 永劫に変わることはない」",
|
||
"399000331_31": "「なればこそ……\\n ここで終わらせる」",
|
||
"399000331_32": "「ヒトを壊し、砕き、砕き、砕き、砕き……ッ!",
|
||
"399000331_33": " 輪廻転生の輪に、還し尽くすッ!!」",
|
||
"399000331_34": "「……そうしていずれまた芽吹く命にて、\\n 愛に溢れた世界こそを、再構築するのだ」",
|
||
"399000331_35": "「愛、だと……?」",
|
||
"399000331_36": "「……そのような軌跡を謳う人間が、愛を語るか。\\n 笑わせてくれる」",
|
||
"399000331_37": "「お前の根底にあるものは、\\n 下らない殺意なワケダ……」",
|
||
"399000331_38": "「……仮にそうだとしても、\\n 貴様たちには何もできまいよ」",
|
||
"399000331_39": "「人をなめるな……ッ!\\n 世界を護るために動こうとする者はいくらでもいるッ!」",
|
||
"399000331_40": "「それは我の知らぬヒトだな。\\n 存在するのならば見てみたいものだ」",
|
||
"399000331_41": "「ククク……",
|
||
"399000331_42": " ハハハハハッ!!!」"
|
||
} |