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2024-12-22 15:59:32 +03:00

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{
"399000311_0": "人を殺す意志",
"399000311_1": "「我が名はソロモン。\\n 知恵の王、人を導くもの、ソロモン王である」",
"399000311_2": "「ソロモン……ッ!?",
"399000311_3": " お前が、ソロモン王、だと?」",
"399000311_4": "「本物なら、想像以上のビックネームじゃない」",
"399000311_5": "「けど、ちょーっと信じられないわね。あんたが、\\n かつてのあーしと同じペテン師じゃないってどうして言えるの」",
"399000311_6": "「フフ……ペテン。\\n ペテンか……」",
"399000311_7": "「偉大なる者の所業は、\\n 矮小な者の瞳にはそう映るのだろうな」",
"399000311_8": "「……王とは、ただ玉座に座していればいいというものではない。\\n 愚民どもに粛清を与えるのも役割故、な」",
"399000311_9": "「――ッ!?」",
"399000311_10": "「ぱ……パパッ!\\n お願い、助けて……ッ」",
"399000311_11": "「や、やめてくれッ!\\n その子のためにできることはやったんだッ」",
"399000311_12": "「君命を果たせぬということは、\\n この世界に生きる意味を持たぬということだ」",
"399000311_13": "「……無能な奴隷め、厳罰に処す」",
"399000311_14": "「あ、ああ……ッ!\\n やめて――やめてくれ、この子だけでも、せめてッ」",
"399000311_15": "「う、うわぁぁぁあ……ッ!\\n 怖いよ、嫌だよ、パパ……ッ」",
"399000311_16": "「――ッ!!」",
"399000311_17": "「……ほう」",
"399000311_18": "「く……なんて負荷よッ!?\\n 分解 炭素転換 いずれにせよ、侵食が異様に早い……ッ」",
"399000311_19": "「ただの人間がノイズを介さず、\\n 何故このような力をッ」",
"399000311_20": "「……やはり貴様らも、あの女たちと同様に、\\n 世の……愚民どもの救済を気取る手合いらしい」",
"399000311_21": "「我は、貴様が護るこの男に命じたぞ。",
"399000311_22": " 貴様を殺せ――とな」",
"399000311_23": "「そして、この男はそれを果たさんとしたはずだ」",
"399000311_24": "「……ッ!!」",
"399000311_25": "「貴様は、己を殺さんとする者に手を差し伸べると?」",
"399000311_26": "「ぐ……ッ!\\n この力、ソロモンの杖から、か……ッ」",
"399000311_27": "「緩めるんじゃないわよッ!\\n 押し負ける……ッ」",
"399000311_28": "「我は問うているのだがな……」",
"399000311_29": "「しかし……その程度の力では、\\n 術式を展開しながら問答できぬも道理か」",
"399000311_30": "「然らば――ッ!!」",
"399000311_31": "「――ッ!?」",
"399000311_32": "「2人が、崩れて……ッ!?」",
"399000311_33": "「これで気を散らす必要もあるまい?\\n 発言を許しているのだ、疾く、我の問いに答えよ」",
"399000311_34": "「オレの術式を貫通した――ッ!?\\n これは……本当にイズと同じ能力かッ」",
"399000311_35": "「あーしたちの返答を聞くために殺したとッ!?\\n なんてことをッ」",
"399000311_36": "「……殺す?",
"399000311_37": " 少々、認識に相違があるようだ」",
"399000311_38": "「この世は――命は循環する。\\n 分解とは、消失ではない」",
"399000311_39": "「塵芥となり、世界に溶け巡り、ひたすらに巡り……。\\n そうしていずれまた芽吹くのだ、永劫の流転として」",
"399000311_40": "「それはともすれば、かの<ruby=リインカーネイション>輪廻転生</ruby>にも似て……」",
"399000311_41": "「終わりの器との差異は、\\n 記憶を引き継ぐか否か、ただそれだけだ」",
"399000311_42": "「神への恋に狂ったあの女は、はて、なんといったか……\\n 随分とくだらぬことの上、昔のこと故な、忘れてしまったよ」",
"399000311_43": "「そんなこたぁ、今はどーだっていいのよッ!」",
"399000311_44": "「輪廻転生ッ!?\\n それに組み込まれているから、人を殺したとでもッ」",
"399000311_45": "「――……愚者のまま生きるより、\\n 有益な者に生まれ変わった方が、余程幸せであろう」",
"399000311_46": "「お前……ッ!\\n その頭に乗ってるのは、余程の泥の王冠のようねッ」",
"399000311_47": "「く……落ち着けッ!\\n 信じられないが、オレたちの術式は押し負けたッ」",
"399000311_48": "「このままでは、他の幹部どもと同じ結果だッ!」",
"399000311_49": "「わからぬな。\\n 何を憤るのか……」",
"399000311_50": "「この世に形があれば良いのか?\\n 先ほどまでと同じ構成物質であれば良いのか」",
"399000311_51": "「ならば……\\n これはどうだ」",
"399000311_52": "「――ッ!?\\n イズ……ッ」",
"399000311_53": "「左様。\\n ヒトがヒトを殺すための、兵器である」",
"399000311_54": "「しかし……その目はなんだ?\\n 『敵』に向けるそれではないか」",
"399000311_55": "「今、貴様らの眼前のそれは――\\n 先ほどの愚か者どもの塵芥を再構成したものだと言うに」",
"399000311_56": "「は……ッ!?」",
"399000311_57": "「何を……言っているッ!?\\n 人間をイズに再構築しただとッ」",
"399000311_58": "「分解からの再構築を正しく扱えば、\\n 素材を同じくして別種のモを生み出すなど、造作もない」",
"399000311_59": "「それこそ、貴様ら錬金術師が普段やっていることだろう?」",
"399000311_60": "「もとより獣性を持ち、同種を害するがヒトという存在。",
"399000311_61": " ――それを兵器へ組み替えることほど、容易いことはない」",
"399000311_62": "「――ッ!」",
"399000311_63": "「悪趣味極まるわ……ッ!」",
"399000311_64": "「どうした?\\n ……手を取ってやらないのか」",
"399000311_65": "「――ッ!?」",
"399000311_66": "「城に損傷だと……ッ!?\\n 何事だ」",
"399000311_67": "「あの爆発は……錬金術ッ!」",
"399000311_68": "「間違いない、サンジェルマンたちよッ!\\n さすがだわ、ずっと受け身でいるのは趣味じゃないものね」",
"399000311_69": "「……チッ」",
"399000311_70": "「仕方あるまい。\\n 優先順位はあちらが上か」",
"399000311_71": "「くッ、逃したか。",
"399000311_72": " ……あちらもあちらで、見逃したつもりかもしれないが……ッ!」",
"399000311_73": "「それよりどうするのよ、\\n このイズッ」",
"399000311_74": "「あの親子だってわかってると、\\n 冷たく接するのも気が引けちゃうわッ」",
"399000311_75": "「……手段はある」",
"399000311_76": "「あらさすが。\\n どうするつもりッ」",
"399000311_77": "「単純だ。もう1度こいつらを分解、再構築し、\\n 人間の姿へと戻す」",
"399000311_78": "「は――はぁぁあぁッ!?",
"399000311_79": " なんて無理くり、力技ッ! 可能なのッ!?」",
"399000311_80": "「単純な再構築では不可能だッ!\\n ソロモンの術を解析し、正しい手順で逆転させる必要がある」",
"399000311_81": "「少なくとも今の段階では情報不足だ。\\n 度分解し、再構築可能な状態に留め置くのが限界か……」",
"399000311_82": "「で、でもそれは、分解途中への『抵抗』とは、\\n また別の話……ああもうッ」",
"399000311_83": "「ノイズを逆に分解して、ヒトに戻せる状態で維持!?\\n 無茶よ無茶、そんな不可逆ッ」",
"399000311_84": "「だが……あの城の中にいるやつらとて、\\n 近いことはやってのけているッ」",
"399000311_85": "「泣き事を言うな、お前も幹部ならばこの程度の思いつき、\\n やってやれないことはないだろうッ」",
"399000311_86": "「サンジェルマンの見出した錬金術師、\\n カリオストロはその程度の術師だったかッ」",
"399000311_87": "「ぐ……ッ!」",
"399000311_88": "「怖いもの知らずのおチビさんが、言ってくれるじゃないの……。",
"399000311_89": " そこまで言われて引いたんじゃ、女が廃るってもんよッ!」",
"399000311_90": "「ああ、やってやれッ!\\n お前が術式を構築するまでは、オレが時間を稼いでやるッ」",
"399000311_91": "「ちょっとだけ待ってなさいよ、2人とも」",
"399000311_92": "「すぐにあーしが、\\n とびきり素敵な目覚めのキスをあげちゃうわッ」"
}