36 lines
3.3 KiB
JSON
36 lines
3.3 KiB
JSON
{
|
||
"398000822_0": "「どうして……ぐすッ\\n なんで、涙がとまらないの……ッ」",
|
||
"398000822_1": "「1人でいるって、決めたのに……ッ!」",
|
||
"398000822_2": "「おまえの本心は、\\n それを認めてないってことだッ!」",
|
||
"398000822_3": "「でも、わたしは幽霊だから……ッ!\\n オバケが寄ってくる、幽霊だから……ッ!」",
|
||
"398000822_4": "「誰かといると、その人を傷つけちゃうッ!」",
|
||
"398000822_5": "「じゃあ、あたしと一緒にいろッ!」",
|
||
"398000822_6": "「――え」",
|
||
"398000822_7": "「おまえの周りにオバケが出たら、あたしが退治してやるッ!\\n オバケ退治なんて、あたしなら朝飯前だッ!」",
|
||
"398000822_8": "「あたしだっているぞ。",
|
||
"398000822_9": " なんてったって、オバケ退治のプロなんだからなッ!」",
|
||
"398000822_10": "「ああ。わたしたちはきみを1人にはしない。\\n わたしたちを、きみのための剣と思ってくれて構わない」",
|
||
"398000822_11": "「――ッ!",
|
||
"398000822_12": " だって……だってッ!」",
|
||
"398000822_13": "「もう、やめてよ……そんなこと言われたら、\\n わたし、どうしたらいいかわからなくなっちゃうよッ!」",
|
||
"398000822_14": "「わからないなら――\\n だから、まずはあたしたちを頼れってんだッ!!」",
|
||
"398000822_15": "「1人になろうとすんなッ!」",
|
||
"398000822_16": "「ママの手を離したくないのはわかる。\\n でも……おまえのママは、もう心の中にしかいないんだ」",
|
||
"398000822_17": "「――ッ!」",
|
||
"398000822_18": "「だからこそ、\\n おまえは誰かと手を繋いでなきゃダメなんだよ……」",
|
||
"398000822_19": "「い……いらないッ!\\n わたしには、ママが――ママからもらったおまもりが……ッ!」",
|
||
"398000822_20": "「そのおまもりをママから貰って\\n それ以降、力が強くなったんじゃないのかッ!?」",
|
||
"398000822_21": "「――ッ!」",
|
||
"398000822_22": "「こうなったのは、そのおまもりのせいだって、\\n 本当はおまえもわかってるんじゃないのかッ!?」",
|
||
"398000822_23": "「――ちがう。",
|
||
"398000822_24": " 違う違う違うッ!」",
|
||
"398000822_25": "「おまもりの『せい』じゃなくて、\\n おまもりの『おかげ』だッ!」",
|
||
"398000822_26": "「ポルターガイストの勢いが増したッ!」",
|
||
"398000822_27": "「くッ、勢いの底がまるで見えない……ッ!」",
|
||
"398000822_28": "「これはママが『わたしがわたしを護れるように』\\n 残してくれた力なのッ!」",
|
||
"398000822_29": "「ママがもういない――",
|
||
"398000822_30": " そんなこと、わかってるッ!!」",
|
||
"398000822_31": "「だからこそ、わたしは1人で生きていかなきゃいけないッ!\\n この力は、そのための力ッ!!」",
|
||
"398000822_32": "「だから渡せない、触れさせないッ! どうせ誰も、\\n 幽霊に触れようとはしてくれないんだからッ!」",
|
||
"398000822_33": "「この……バカやろうッ!」"
|
||
} |