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JSON
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{
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"398000821_0": "「――ねえ。\\n さっきの、本当にあんたがやったの?」",
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"398000821_1": "「……え?」",
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"398000821_2": "「どうなの?\\n 答えてよ」",
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"398000821_3": "「…………そ、それは」",
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"398000821_4": "「そんなことあるわけないだろう。\\n あれはタイミングが悪かっただけで――」",
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"398000821_5": "「お姉さんは黙っててッ!\\n アタシは、こいつに聞いてるのッ!」",
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"398000821_6": "「お、おまえ、\\n ほんっとに口悪いな……ッ!」",
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"398000821_7": "「そんな言い方したら、\\n 喋れるものも喋れなく――」",
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"398000821_8": "「…………」",
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"398000821_9": "(……今は見守ろうってことか。\\n わかったよ)",
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"398000821_10": "「…………」",
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"398000821_11": "「ねえ、あんたがやったの?」",
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"398000821_12": "「…………ち、違う……」",
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"398000821_13": "「……そう」",
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"398000821_14": "「……アタシも帰る。\\n それじゃ」",
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"398000821_15": "「――ッ!」",
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"398000821_16": "「…………」",
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"398000821_17": "「……あんまり気落ちするなよ。\\n あの子たちの誤解なら、あたしたちも解くのを手伝うからさ」",
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"398000821_18": "「今日は色々なことがあったから、\\n あの子たちにも考える時間が――」",
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"398000821_19": "「そんなの、嘘だッ!」",
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"398000821_20": "「やっぱり誰もわたしのことをわかってくれないッ!\\n この力は、ママしか受け入れてくれないんだッ!」",
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"398000821_21": "「またポルタ―ガイストが……ッ!」",
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"398000821_22": "「だけど、今までの規模と全然違うッ!\\n 範囲がどんどん広がっていってるッ!」",
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"398000821_23": "「誰もわたしを理解してくれない……ッ!",
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"398000821_24": " だったらッ!」",
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"398000821_25": "「やめろッ!\\n そんなことしたらまた――」",
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"398000821_26": "「くそッ!\\n またノイズがッ!」",
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"398000821_27": "「もしや、\\n この子の感情に呼応しているのか……ッ!?」",
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"398000821_28": "「彼女の持つ『おまもり』が、仮に聖遺物だとして――\\n まさか、歌を介さずフォニックゲインが高まるのか……ッ!?」",
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"398000821_29": "「レイの超能力が直接、聖遺物に作用している\\n ――って可能性はあるかもしれないね」",
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"398000821_30": "「今はそんなこと、どうだっていいッ!」",
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"398000821_31": "「落ち着けッ!\\n こんなことしても何1つおまえのためにならないッ!」",
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"398000821_32": "「そんなの、もうどうだっていい……」",
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"398000821_33": "「誰とも一緒にいられないなら……",
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"398000821_34": " わたしは――幽霊は、1人でいるべきなんだ……ッ!」",
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"398000821_35": "「独りなのを受け入れれば、\\n もうきっと寂しくなんてならない」",
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"398000821_36": "「だから、わたしは――ッ!」",
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"398000821_37": "「――おまえは、\\n 1人を受け入れてなんかいないッ!」",
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"398000821_38": "「それを受け入れてるっていうなら、\\n どうしておまえは泣いてるんだよッ!」",
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"398000821_39": "「――え」",
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"398000821_40": "「どうして、涙なんか……ッ!",
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"398000821_41": " わたしは、わたし、は……ッ!」",
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"398000821_42": "「うッ、くッ……ぐすッ",
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"398000821_43": " う――うわああぁぁぁぁんッ!」"
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