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"206040311_0": "これがわたしのメイド道ッ!③",
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"206040311_1": "「今日は再びギアの運用試験を行います。\\n みなさん、準備をお願いします」",
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"206040311_2": "「うんッ!」",
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"206040311_3": "「これまでに積み上げてきたものならッ!」",
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"206040311_4": "「気合十分」",
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"206040311_5": "「家事能力と奉仕の心を併せ持つ真のメイドとして\\n 覚醒した君たちなら、試練を乗り越えられるはずだッ!」",
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"206040311_6": "「はいッ!」",
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"206040311_7": "「新たなギアの変化を習得したのはもちろんだが、\\n 心を学んだことこそが一番の収穫だ」",
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"206040311_8": "「全力をもって訓練に臨んでくれ」",
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"206040311_9": "「わかりました、師匠ッ!」",
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"206040311_10": "「期待に応えて見せますッ!」",
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"206040311_11": "(気になる……)",
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"206040311_12": "(前に司令が言った『我々は人類のメイドのようなもの』って\\n どういう意味なんだろう?)",
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"206040311_13": "「はああぁぁッ!」",
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"206040311_14": "「たあ――ッ!」",
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"206040311_15": "「は――ッ!」",
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"206040311_16": "「エルフナインくん。どうだ、彼女らは」",
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"206040311_17": "「確実に数値は上がっています。しかし」",
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"206040311_18": "「まだ何かが足りないというのか……ッ!」",
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"206040311_19": "「奉仕と言うのは相手がいて成立するものだと思います。\\n つまり――」",
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"206040311_20": "「奉仕される相手、護られるべき存在かッ!」",
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"206040311_21": "「はい」",
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"206040311_22": "「なるほど……。ならば主人役が必要となるな。\\n 藤尭、いけるか」",
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"206040311_23": "「お、俺ですかッ!?」",
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"206040311_24": "「いえ、その主人役。わたしが務めましょう」",
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"206040311_25": "「翼さんッ!」",
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"206040311_26": "「やってくれるか、翼」",
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"206040311_27": "「はい。司令」",
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"206040311_28": "「それではシミュレータ背景、切りかえます」",
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"206040311_29": "「ノイズを出してください。\\n この身、預けたぞ。3人ともッ!」",
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"206040311_30": "「翼さん、この前はあんな目にあったのに」",
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"206040311_31": "「覚悟の上です」",
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"206040311_32": "「翼さん……そこまでわたしたちを信頼して」",
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"206040311_33": "「当然だろう」",
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"206040311_34": "「月読たちの覚悟は見てきた。身の安全を預けるに充分値する。\\n それに、主人役を務めるならば、主人にも相応の覚悟が必要だ」",
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"206040311_35": "「翼さん……ッ!」",
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"206040311_36": "「それは、別の覚悟な気がしますが……」",
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"206040311_37": "「よしッ! 前回よりさらにレベルをあげて、\\n シミュレータでの戦闘を再開するッ!」",
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"206040311_38": "「は、はいッ!」",
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"206040311_39": "「…………」",
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"206040311_40": "「ご機嫌は如何ですかッ!」",
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"206040311_41": "「誠心誠意でッ!」",
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"206040311_42": "「ご奉仕致しますッ!」",
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"206040311_43": "「忠実なメイドとしてッ!」",
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"206040311_44": "「ご主人様のためにッ!」",
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"206040311_45": "「命を――懸けてッ!」",
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"206040311_46": "「すごい、まるで手際よく家事をこなすように……ッ!」",
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"206040311_47": "「見事だッ!\\n だが、これはどうだッ!」",
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"206040311_48": "「全ノイズのターゲットを翼さんへ集中させます。\\n 流石にこれは……ちょっと難しいでしょうか?」",
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"206040311_49": "「どうかな」",
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"206040311_50": "「……頼んだぞ」",
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"206040311_51": "「お任せくださいッ!」",
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"206040311_52": "(敬意と)",
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"206040311_53": "「お嬢様、どうぞそのままッ!」",
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"206040311_54": "「うむ」",
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"206040311_55": "(信頼と)",
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"206040311_56": "「お嬢様に降りかかる危険、すべて排除致しますッ!」",
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"206040311_57": "「すべてはッ!」",
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"206040311_58": "「お嬢様のためにいいぃぃ――ッ!」",
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"206040311_59": "「すごい、護りながらの戦いで\\n あれほどの大型ノイズをあっさりと」",
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"206040311_60": "「お怪我はありませんか? お嬢様」",
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"206040311_61": "「うむ。おまえたちのおかげで――」",
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"206040311_62": "「いえッ、まだですッ!\\n ノイズの攻撃でシミュレータ内のシャンデリアがッ!」",
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"206040311_63": "「翼さんの頭上に――」",
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"206040311_64": "「…………ッ!」",
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"206040311_65": "(配慮と)",
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"206040311_66": "「――ッ!」",
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"206040311_67": "「まるでディナーをサーブするようにッ!」",
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"206040311_68": "「…………」",
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"206040311_69": "「失礼致しました、お嬢様。\\n 肩に少々、塵が。お払いいたしますね」",
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"206040311_70": "「うむ。よく働いてくれた。感謝する」",
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"206040311_71": "「ありがとうございます。お嬢様」",
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"206040311_72": "「わたくしどもメイドは、お嬢様あればこそでございますので」",
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"206040311_73": "「ご苦労だった。結果は上々だったようだなッ!\\n 今、エルフナインくんがデータを精査している」",
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"206040311_74": "「はい」",
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"206040311_75": "「さっきのはうまく動けたけど」",
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"206040311_76": "「メイド型のポテンシャルは発揮できたのかな?」",
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"206040311_77": "「本当に見事な奉仕だった」",
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"206040311_78": "「翼さん」",
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"206040311_79": "「データを見なくてもわかります。\\n その言葉で……わたしたちはメイドになれたんだって」",
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"206040311_80": "「データの方も数値が大幅に上昇し、かつ安定しています。\\n これで、心象実験は成功ですね」",
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"206040311_81": "「ああッ!」",
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"206040311_82": "「やったね、未来、調ちゃんッ!」",
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"206040311_83": "「ありがとうございます、翼さんッ!」",
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"206040311_84": "「何を言う。努力をしたのはおまえたち自身だ」",
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"206040311_85": "「メイド型というあらたな心象変化を実験室内で実現し、\\n 実戦投与可能な域にまで機能を高めることができました」",
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"206040311_86": "「新型ギアの開発および運用に大きく前進できたかと思います。\\n おつかれさまでした」",
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"206040311_87": "「ではこれで、今回の実験プログラムは――」",
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"206040311_88": "「待って下さい。前に司令の言った、\\n 『我々は人類のメイドのようなもの』ってどういう意味ですか?」",
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"206040311_89": "「そのことか」",
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"206040311_90": "「我々S.O.N.G.は市民を愛し、脅威から護り、\\n その恐怖を取り除く心の支えとなるべく奉仕する存在だ」",
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"206040311_91": "「すべての人々を主人と思って奉仕すれば、\\n メイドの精神はこれからの活動に必ずや役立つだろう」",
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"206040311_92": "「つまりッ、我々は皆、メイドなんだッ!」",
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"206040311_93": "「なるほど……ッ!」",
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"206040311_94": "「師匠の言ってること、全然分かりませんッ!」",
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"206040311_95": "「響、こういうのはフィーリングだよ」",
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"206040311_96": "「はは、響くんはそのままでも大丈夫さ」",
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"206040311_97": "「メイド型を体得したデスかッ!\\n 調はもう、おさんどんのエキスパートデスねッ!」",
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"206040311_98": "「うん。これでカップめんの再現もできるはず」",
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"206040311_99": "「わたしも女子力があがったよッ!」",
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"206040311_100": "「うーん、それはどうかな」",
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"206040311_101": "「メイドを極めたなんて凄いねッ!\\n これはもうアニメならバトル展開突入フラグだよ」",
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"206040311_102": "「いやいや、ビッキーたちはとっくにバトル展開でしょ」",
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"206040311_103": "「おめでとうございます。\\n わたしもみなさんのご奉仕を受けてみたいものです」",
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"206040311_104": "「今度バリバリ奉仕するねッ!」",
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"206040311_105": "「あー、でも。メイドって実はロボだったりすることもあるから\\n 苦労したでしょ?」",
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"206040311_106": "「メイドさんってロボでもあるデスかッ!?\\n メイドロボ、最強デースッ!」",
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"206040311_107": "「え……ッ!?\\n ロボ、ロボにならないと……ッ!」",
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"206040311_108": "「ちょ、ちょっと待って調ちゃんッ!」",
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"206040311_109": "「フィクション、それフィクションだからッ!」"
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