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JSON
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"333000331_0": "「たあ――ッ! せいッ、はッ!」",
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"333000331_1": "「ん……ッ!」",
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"333000331_2": "「もう打ち止めなのかッ!」",
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"333000331_3": "「そらよ――ッ!」",
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"333000331_4": "「仕上げ」",
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"333000331_5": "「……終わり」",
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"333000331_6": "「ふう。物足りないな」",
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"333000331_7": "「どうしていきなり訓練を?」",
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"333000331_8": "「ちょっとイライラしてさ」",
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"333000331_9": "「ノイズぐらい、オレたちが戦ってればもっと……ッ!」",
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"333000331_10": "「それは、ダメ」",
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"333000331_11": "「クリスは悔しくないのか?\\n 何も出来ずに遠くから見ているだけなんてッ!」",
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"333000331_12": "「次の作戦が近い。\\n この状況じゃ、仕方ないよ」",
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"333000331_13": "「わかってる。それはオレもわかってる。\\n けどさ……」",
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"333000331_14": "「…………」",
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"333000331_15": "「今までは目の前に現れたノイズを\\n 指を咥えて見てることなんて無かったのに」",
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"333000331_16": "「それは、これまでわたしたちが活動していたのが、\\n 潜伏しやすい辺境の地だったから」",
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"333000331_17": "「でも、監視機器が整備されている日本は違う」",
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"333000331_18": "「最近米国の聖遺物にも手を出しちゃったし、\\n 前以上に、いろんな国に警戒されてる」",
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"333000331_19": "「九皐さんは日本政府、米国政府に追われてるから\\n 気をつけろとは言ってたな……」",
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"333000331_20": "「うん。だから」",
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"333000331_21": "「……とはいえ。\\n ただ見てるだけなんて――ああ、もうッ!」",
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"333000331_22": "「……我慢」",
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"333000331_23": "「うー……」",
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"333000331_24": "「わたしたちは影の組織、表舞台に立っちゃダメ」",
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"333000331_25": "「わかってるよ」",
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"333000331_26": "「……なんか、悪かったな。\\n オレのストレス解消に付き合わせちゃって」",
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"333000331_27": "「ううん」",
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"333000331_28": "「それじゃ、訓練の続きをしよう」",
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"333000331_29": "「え? いいのか?」",
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"333000331_30": "「わたしも、悔しい気持ちは翼と変わらないから」",
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"333000331_31": "「オレを慰めてくれるのか?」",
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"333000331_32": "「……まったく、\\n どうしてクリスはこんなに良い子なんだろうなー」",
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"333000331_33": "「おまけに強くて、可愛いと来たもんだッ!」",
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"333000331_34": "「……そんなことない。\\n 翼だって……その……か、かっこいい、よ」",
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"333000331_35": "「本当かッ!\\n クリスにそう言われると、めちゃくちゃ嬉しいよッ!」",
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"333000331_36": "「う……、\\n ほ、ほら、訓練しよう」",
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"333000331_37": "「ああ、そうだなッ!\\n よし、始めようッ!」",
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"333000331_38": "「うん」",
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"333000331_39": "(……本当に、翼は、かっこいいよ)",
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"333000331_40": "(戦争でパパとママを失って……、\\n 怖い人たちに捕まって……)",
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"333000331_41": "(このまま死んじゃうんだって思ったとき――)",
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"333000331_42": "(翼がわたしを救ってくれた)",
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"333000331_43": "(翼は、わたしにとって、\\n 世界で一番かっこいい、ヒーローなんだよ)"
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