37 lines
3.5 KiB
JSON
37 lines
3.5 KiB
JSON
{
|
||
"402000122_0": "「失礼する」",
|
||
"402000122_1": "「お久しぶりね」",
|
||
"402000122_2": "「ようやく実現できたね。君たちとの会合を。\\n 歓迎するよ」",
|
||
"402000122_3": "「ところで、このホテルだが盗聴の危険性は――」",
|
||
"402000122_4": "「不要だよ、その心配は。\\n しておいたからね、人払いを」",
|
||
"402000122_5": "「ここは守られている。我々の魔術的な結界で。\\n だから不可能なのさ。盗聴も、盗撮も」",
|
||
"402000122_6": "「……それを聞いて安心した。\\n では、会談といこうか」",
|
||
"402000122_7": "「もう、堅苦しいわね。\\n ただのお茶会みたいなものじゃない」",
|
||
"402000122_8": "「同意するよ。その意見に。\\n 嫌いだからね。堅苦しいのは」",
|
||
"402000122_9": "「……自分で言うのもなんだが、二課のトップと\\n 錬金術師協会のトップが会うのに、お茶会もないだろう……」",
|
||
"402000122_10": "(それに、協力関係にあるとはいえ、相手は錬金術師。\\n この場所も相手の懐の中……警戒は必要だ)",
|
||
"402000122_11": "「さて、早速だけど入ろうか。本題に。\\n あるんだよ、質問が。君たちにね……」",
|
||
"402000122_12": "「あら、何かしら?」",
|
||
"402000122_13": "「巨大な蛇についてさ。空に現れた」",
|
||
"402000122_14": "「……」",
|
||
"402000122_15": "(……やっぱり。\\n まあ、あんなに目立つ物、見逃すはずないわよね)",
|
||
"402000122_16": "「知ってるはずだよ、君たちは」",
|
||
"402000122_17": "「どうして私たちが知っていると?」",
|
||
"402000122_18": "「いなかっただろう。君たちの装者は、あの場にね。\\n どこに行っていたのかな、あれほどの緊急事態に」",
|
||
"402000122_19": "「…………」",
|
||
"402000122_20": "「簡単だよ、その答えは。\\n 行っていたんだろう? 原因である並行世界へ」",
|
||
"402000122_21": "(そこまで予想済み、ね。\\n まあ、こちらの手札は知られているものね)",
|
||
"402000122_22": "(なら、せめてこちらの情報を少しでも\\n 高く買ってもらいましょうか♪)",
|
||
"402000122_23": "「……ああ、その通りだ。\\n あれは――」",
|
||
"402000122_24": "「弦十郎くん、ストップ。こちらの機密情報を\\n タダで聞こうだなんて、虫がよすぎると思わない?」",
|
||
"402000122_25": "「足りなかったかな。先日のガングニールでは」",
|
||
"402000122_26": "「あれは私個人へのプレゼントでしょ?\\n 二課としてはなんにも貰ってないしね」",
|
||
"402000122_27": "「いや、アレは――ッ!?」",
|
||
"402000122_28": "「<size=25>もう、余計なこと言おうとしないのッ!</size>」",
|
||
"402000122_29": "「な、なんでもない……」",
|
||
"402000122_30": "「フッ、そうだったね。確かに。\\n プレゼントとして贈ったんだ。君個人へのね」",
|
||
"402000122_31": "「いいとも、約束しよう。更なる対価、更なる協力を」",
|
||
"402000122_32": "(……まだ返せていないわけだしね。彼女たちへの借りも)",
|
||
"402000122_33": "「ありがと。\\n それじゃ話していいわよ」",
|
||
"402000122_34": "「……あ、ああ。では俺から。\\n 先日発生した、あの『世界蛇』にまつわる事件だが――」"
|
||
} |