xdutranslations/Missions/main_xd02/402001421_translations_jpn.json
2020-05-15 23:42:43 +02:00

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{
"402001421_0": "「ここに来るまで、何度かヒントをくれて\\n ありがとうございます」",
"402001421_1": "「そんな気はなかったんだが……」",
"402001421_2": "「それに、ここに連れて来てくれたんですよね。\\n 助けてくれたんですか」",
"402001421_3": "「……ああ、そうだ」",
"402001421_4": "「あのままだと、ミレニアムパズル内でお前は命を落とす\\n 可能性があった」",
"402001421_5": "「……はい、もう少しでやられそうでした」",
"402001421_6": "「……違う。ここでの死は死にならない。\\n 殺すための仕掛けじゃないんだ、ミレニアムパズルは……」",
"402001421_7": "「……え? そうなんですか?」",
"402001421_8": "「あのまま負けたとしても、心が折れていなければ、\\n 再挑戦もできる」",
"402001421_9": "「心を試す試練。だから、心の強さが重要だった。\\n だけど、お前の心は折れかけていた……」",
"402001421_10": "「…………」",
"402001421_11": "「折れた心で試練に負けたら、もうダメだ。\\n 普通ならパズルの外に出されるだけだが――」",
"402001421_12": "「心が完全に折れていたなら、\\n そのまま心が死んでしまうこともある」",
"402001421_13": "「心の死は肉体の死に繋がってしまう。\\n お前はそうなりかけていた。だから――」",
"402001421_14": "「ここに連れて来たんだ」",
"402001421_15": "「……ありがとうございます」",
"402001421_16": "「偽物だって教えてもらったのに、\\n どうしても姉さんとは戦えなくて……」",
"402001421_17": "「…………」",
"402001421_18": "「ドヴェルグさん、力を貸してくれませんか。\\n 今、わたしたちは強大な敵と戦うために――」",
"402001421_19": "「もう、そういうことはしたくない」",
"402001421_20": "「人間とも関わりたくない。\\n オレはずっとここで、人で生きてきたんだ」",
"402001421_21": "「じゃあ、どうしてわたしを助けてくれたんですか?」",
"402001421_22": "「……それは」",
"402001421_23": "「多分、お前と話してみたかったんだ……」",
"402001421_24": "「わたしとですか?」",
"402001421_25": "「ああ。こうして目の前にいればわかる、\\n お前からは『優しい』においがする」",
"402001421_26": "「戦いに向くような性格じゃない。\\n なにより周りの者を大切にして、人のためにつくす」",
"402001421_27": "「…………」",
"402001421_28": "「偽物とわかっていても傷つけることを躊躇ような、\\n そんなお前なのに、どうして戦ってるんだ……」",
"402001421_29": "「わたしは、みんなを護りたいんです」",
"402001421_30": "「人間は護る価値なんてない」",
"402001421_31": "「戦いを好む者、人を憎む者、蔑む者、\\n 我欲にまみれた者、そんな人間で世界は溢れている……」",
"402001421_32": "「そいつらからは、たまらなく嫌なにおいがする。\\n 人間の世界はどこもかしこも嫌なにおいだらけだ……」",
"402001421_33": "「そんなやつら、みんないなくなってしまえばいい」",
"402001421_34": "「人間は、そんな人ばかりじゃ……」",
"402001421_35": "「いいや、人はほとんどそんなやつらばっかりだ」",
"402001421_36": "「……最初にお前たちがくぐってきたあの扉、\\n どうして開いたか知っているか」",
"402001421_37": "「わかりません……」",
"402001421_38": "「あれは扉の前に立つ者の心に反応するんだ」",
"402001421_39": "「ここに来たやつらは、みんな邪な心でミレニアムパズルに\\n 侵入しようとしていた」",
"402001421_40": "「戦いのため、欲のため、そうした心の持ち主の前では、\\n 扉は開かない」",
"402001421_41": "「扉は心に欲がなく、純粋に楽しむ心を持っている者の\\n 前でだけ、開くんだ」",
"402001421_42": "「今までずっと扉が開かなかったのは、そのせいですか?」",
"402001421_43": "「そうだ。全員ではないにせよ、\\n 確かにお前たちの心は違ったんだ」",
"402001421_44": "「なあ、今までどれくらいの人間がやってきて、\\n あの扉が開かずに帰ってったと思う」",
"402001421_45": "「…………」",
"402001421_46": "「最後に開いたのは数百年前。\\n その時は、数少ないオレの古い友人が訪ねて来た時だ」",
"402001421_47": "「それから、数えるのもバカらしくなるくらい、\\n 多くの人間がやってきたけど」",
"402001421_48": "「一度も扉は反応しなかった。\\n それどころか、友人以外で扉が開いたのはお前たちが初めてだ」",
"402001421_49": "「本当に心が綺麗なやつが人間にもいるなら、\\n どうして扉は開かなかったんだ」",
"402001421_50": "「これまで、どうしてたったの1人も\\n 扉を開けられるやつがいなかったんだよ……」",
"402001421_51": "「……ただ、オレに会いたいって純粋な願いなら、\\n 扉は開いたはずなのに……」",
"402001421_52": "「……それは…………」",
"402001421_53": "「別にお前を責めるつもりはないんだ」",
"402001421_54": "「お前は違う。\\n だから扉が開いたのもわかってる」",
"402001421_55": "「……なあ、お前。\\n このままここに住むつもりはないか」",
"402001421_56": "「え……?」",
"402001421_57": "「ここはミレニアムパズル。どんな空間だって作れるし、\\n 望みのままの世界にすることもできるんだ」",
"402001421_58": "「争いだってない。\\n ここなら、お前ももう、無理して戦わなくていいんだ」",
"402001421_59": "「人間のことなんてもう放っておいて、\\n ここで静かに――」",
"402001421_60": "「ドヴェルグさん……。\\n あなたは……人なんですね」",
"402001421_61": "「……ああ、そうだよ。\\n オレがドヴェルグの最後の人だ……」",
"402001421_62": "「他の方は……?」",
"402001421_63": "「みんな、いなくなった。\\n ほとんどは、人間の争いに巻き込まれて……」",
"402001421_64": "「……オレ、1人でいるのに疲れたんだ」",
"402001421_65": "「だけど、邪な者の心のにおいは、オレにとっては毒にも等しい」",
"402001421_66": "「もう、汚れた人間世界でドヴェルグは生きられない」",
"402001421_67": "「ドヴェルグさん……」",
"402001421_68": "「だから、お願いだ。\\n ここで一緒に――ッ」",
"402001421_69": "「そんな……どうしてッ!?\\n うッ、ぐううううう……ッ」",
"402001421_70": "「ドヴェルグさんッ!? \\n どうしたんですかッ」",
"402001421_71": "「なんだ……このにおい……。\\n 邪な何者かが、ミレニアムパズル内にッ」",
"402001421_72": "「入口の、あたりだ……ッ!\\n 今、映像を――」",
"402001421_73": "「――姉さんッ!」",
"402001421_74": "「お前は――ッ!」",
"402001421_75": "「ほう、これはこれは、お揃いで歓待ですか」",
"402001421_76": "「ウロボロスッ!」",
"402001421_77": "「どうして姉さんたちが……それに、入口って……。\\n 邪な心の人たちは入れないはずじゃ――」",
"402001421_78": "「オレのせいだ……」",
"402001421_79": "「え……?」",
"402001421_80": "「……お前の仲間たちに外に出てもらおうと思って、入口に飛ば\\n して扉を開けたんだ……そうしたら、偶然コイツらが――」",
"402001421_81": "「そんな――。マリア姉さんッ!」"
}