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"402000731_0": "「くそッ! ダメか、\\n 成果報告の延期を打診したが、聞く耳持たずだ」",
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"402000731_1": "「この催促、上層部がしびれを切らしたにしても不自然です。\\n 一体なぜ急に?」",
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"402000731_2": "「タイミング的に、恐らく風鳴八紘……あいつの仕業だろう。\\n 上層部へ抗議でも入れたか……」",
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"402000731_3": "「ですが、上層部へはこちらからも根回しをしていたはずです」",
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"402000731_4": "「その上を取られたようだ。\\n どうやら、米国でもかなり顔がきく男らしいな……」",
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"402000731_5": "「奴から渡されたデータも、\\n 結局、今の我々に有益な情報は無かった……」",
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"402000731_6": "「この催促内容だと、\\n 次の報告で確かな成果が提示できなければ……」",
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"402000731_7": "「わかっているッ!\\n 下手をすれば、研究権限ごとやつらに移りかねない」",
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"402000731_8": "(この短期間でこれほどのことを……、\\n 風鳴八紘……全く、恐ろしい男だ)",
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"402000731_9": "「それで……現状の成果はどうだ?」",
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"402000731_10": "「予定していた制御方法の内、既に8割ほどが失敗。\\n 残り2割も、このままでは失敗の可能性が高いかと……」",
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"402000731_11": "「まさか、ミョルニルの制御がここまで難しいとはな……。\\n ここまでは何1つ、いい結果が出ていない……」",
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"402000731_12": "「せめて何某かの可能性が見えれば、違う手法を試すことも\\n できるのですが……」",
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"402000731_13": "「現状では雲をつかむような話ではないでしょうか」",
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"402000731_14": "「……私たちならば、と思っていたが、\\n 前所長のオズワルドが諦めたのも頷けるということか……」",
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"402000731_15": "「彼は米国でこの分野においては、優秀な人材でしたから。\\n 実際、起動まではこぎつけていたわけですし」",
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"402000731_16": "「そうだな。しかし、それは失敗の理由にはならない。\\n 我々は失敗するわけにはいかないのだ」",
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"402000731_17": "「……どうしますか?\\n もう時間も無く、誤魔化しも不可能となりました」",
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"402000731_18": "「仕方ない、あの手を使う他ないだろう」",
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"402000731_19": "「……奴らを利用するのですね?」",
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"402000731_20": "「そうだ。幸いなことに、人質を取るまでもなく、\\n ターゲットも同行している。ならばこの機を活かすべきだろう」",
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"402000731_21": "「了解しました」",
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"402000731_22": "「全ては我らが祖国のために、だ」",
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"402000731_23": "「我らが祖国のために」"
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