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"339000111_0": "その名は、ウルトラマン",
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"339000111_1": "「静まり返っているわ……」",
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"339000111_2": "「いつの間にか、日も暮れてるね」",
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"339000111_3": "「初めて来た並行世界だからなのかしら?\\n なんとなく不思議な空気を感じる……」",
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"339000111_4": "「だけど、おかしなものは見当たらないよ」",
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"339000111_5": "「正直、どんなシッチャカメッチャカが待ち受けてるかって\\n 覚悟してたんデスがね……」",
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"339000111_6": "「あんな様子のギャラルホルン、初めてだったもんね」",
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"339000111_7": "「――そうね……」",
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"339000111_8": "「緊急招集なのは日常茶飯としても、\\n 発令所ではなく、こんな場所に呼び出しだなんて――」",
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"339000111_9": "「ああ、百聞は一見に如かず。\\n まずはお前たちにギャラルホルンを見てほしくてな」",
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"339000111_10": "「ギャラルホルンの色が……」",
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"339000111_11": "「こんなの見たことないデスッ!」",
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"339000111_12": "「それだけではない。\\n アラートの音も、普段通りではないんだ」",
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"339000111_13": "「これが……、\\n ギャラルホルンのアラート音なんですか……?」",
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"339000111_14": "「今まで聞いてきたのとは全然違う。\\n 音に動きがある感じ……」",
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"339000111_15": "「そうデスね。ちょっとメロディっぽいというか……」",
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"339000111_16": "「ギャラルホルン自体の機能は安定している。\\n ならば、ゲートが開かれた世界の先で何かが――」",
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"339000111_17": "「わかりました。わたしたちが調査に向かいます」",
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"339000111_18": "「話が早くて助かる。\\n 他の装者は皆、出払っているところなのでな……」",
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"339000111_19": "「アタシたちに任せるデスッ!」",
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"339000111_20": "「うんッ!」",
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"339000111_21": "「3人とも、充分に気を付けてくれ」",
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"339000111_22": "「だけど、フツーに人がいて、フツーに街がある。\\n 異次元大魔境ってワケでもなさそうデス」",
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"339000111_23": "「さっき、人とすれ違ったけど、\\n わたしたちの世界とあまり変わらなさそう」",
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"339000111_24": "「ええ。ただ、建物なんかを見る限り、\\n これまでの並行世界とも違う気がするわ」",
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"339000111_25": "「いずれにせよ、ギャラルホルンは何かを警告してきた。\\n 気は抜かないようにしましょう」",
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"339000111_26": "「了解デスッ!」",
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"339000111_27": "「で、どうやって調査を進める?」",
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"339000111_28": "「誰かに話を聞いてみるとかデスかね?」",
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"339000111_29": "「まずは、移動しましょうか。\\n この辺りは人も少なそうだし」",
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"339000111_30": "「あの建物はどうデスか? すごく大きいデスよッ!」",
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"339000111_31": "「あれは……スタジアムかしら?」",
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"339000111_32": "「昼ならともかく、この時間だと人はいなさそう……」",
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"339000111_33": "「じゃあ、他を当たるデス」",
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"339000111_34": "「――ッ!?」",
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"339000111_35": "「どうしたの?」",
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"339000111_36": "「いま何か聞こえなかった?」",
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"339000111_37": "「うーん……何も聞こえないデス」",
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"339000111_38": "「わたしもわからなかったけど……」",
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"339000111_39": "「わたしの気のせ――」",
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"339000111_40": "「あ、また……ッ!\\n 今度こそはっきり聞こえたわ」",
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"339000111_41": "「うんッ! スタジアムの方からだと思うッ!」",
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"339000111_42": "「行ってみるデスッ!」",
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"339000111_43": "「――えっ? 今の……」",
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"339000111_44": "「どうしたんデス?」",
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"339000111_45": "「人影がスタジアムの中に入って行くのが見えたわ」",
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"339000111_46": "「わたしも見た、小さな子供だったと思う」",
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"339000111_47": "「こんな時間にデスか?」",
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"339000111_48": "「はっきりとは判別できなかったけれど、\\n 誰かが入って行ったのは確かよ」",
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"339000111_49": "「他に人の気配はないデスし……、\\n 本当に子供1人だとしたら、ちょっと心配デスね」",
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"339000111_50": "「ええ。こちらの世界のことはわからないけれど、\\n メロディのような音といい、気になるわ……」",
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"339000111_51": "「そういえば、ギャラルホルンのアラート音も、\\n メロディのように聞こえてたよね」",
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"339000111_52": "「もしかしたら、異変と関係があるのかもしれないわ」",
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"339000111_53": "「スタジアム内を一通り調べてみたけど……」",
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"339000111_54": "「何も見つからなかったデス……」",
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"339000111_55": "「でも出入口は開きっぱなしだったし、\\n 誰かが出入りしている痕跡はあったのよね」",
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"339000111_56": "「さっき聞こえたっていうメロディはどうデスか?」",
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"339000111_57": "「今は聞こえないわ。\\n さっきは確かに聞こえたはずなんだけれど……」",
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"339000111_58": "「確かに物音1つしないデスね。\\n でも、静かすぎて逆に不気味な雰囲気デス……」",
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"339000111_59": "「外に戻る?」",
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"339000111_60": "「いえ、待って……何か気配が……」",
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"339000111_61": "「後ろよッ!」",
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"339000111_62": "「え――ッ!?」",
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"339000111_63": "「グウゥ……」",
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"339000111_64": "「何者? 人……ではないわよね?」",
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"339000111_65": "「もしかしてノイズ、デスか?」",
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"339000111_66": "「わからないよ。\\n ここは今までの並行世界とは違うみたいだし……」",
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"339000111_67": "「いずれにしろ備えましょうッ!」",
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"339000111_68": "「Seilien coffin airget-lamh tron――」",
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"339000111_69": "「フィギィィィ――」",
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"339000111_70": "「うッ……なにこの声……?\\n すごく甲高い……」",
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"339000111_71": "「耳が痛くなるデス……」",
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"339000111_72": "「あッ、2人ともッ! よけてッ――」",
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"339000111_73": "「フィギャアアァァ――ッ!」",
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"339000111_74": "「うッ……うぅ……、\\n マリア、ありがとうデス……」",
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"339000111_75": "「切ちゃん、マリア、大丈夫ッ!?」",
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"339000111_76": "「ええ、どうにかよけられたわ……。\\n でも油断しないで。とてつもない破壊力よッ!」",
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"339000111_77": "「この世界のノイズは、\\n 随分と派手な攻撃をするんデスね……」",
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"339000111_78": "「ノイズかどうかはまだわからないけど……、\\n 危険な相手なのは確かねッ!」",
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"339000111_79": "「フィギィ――」",
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"339000111_80": "「アアアアァァァ――ッ!」",
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"339000111_81": "「2人とも、平気ッ!?」",
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"339000111_82": "「うん、わたしは大丈夫ッ!」",
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"339000111_83": "「こっちも問題ないデスッ!」",
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"339000111_84": "「また来るわッ!」",
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"339000111_85": "「あれ?\\n わたしたちを狙っているんじゃなかったの?」",
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"339000111_86": "「なんだか、デタラメに攻撃してるみたいデス?」",
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"339000111_87": "「一体どういうつもり……?」",
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"339000111_88": "「だけど、このままじゃ\\n スタジアムが壊されちゃうデスよッ!」",
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"339000111_89": "「――ッ、やめなさいッ!」",
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"339000111_90": "「止まった……?」",
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"339000111_91": "「…………クゥ」",
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"339000111_92": "「もしかして言葉が通じたの……?\\n それなら……」",
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"339000111_93": "「あなたは何者ッ!?\\n こんなことをしてなんの意味があるのッ!」",
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"339000111_94": "「フィギャァ…………」",
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"339000111_95": "「本当に通じてるデスかッ!?」",
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"339000111_96": "「フィギャアアァァァ――ッ!」",
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"339000111_97": "「やっぱり通じてない気がするデスッ!」",
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"339000111_98": "「――危ないッ!」",
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"339000111_99": "「くッ……話は通じないみたいね」",
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"339000111_100": "「それか、話を聞く気がないデスッ!」",
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"339000111_101": "「どっちにしても、このままじゃ――」",
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"339000111_102": "「なら、大人しくさせるまで……ッ!」"
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