64 lines
5.5 KiB
JSON
64 lines
5.5 KiB
JSON
{
|
||
"105000441_0": "「昨日の入電から丸1日……目立った動きは無さそうだが、\\n 兄貴はどう見ている?」",
|
||
"105000441_1": "「ロスアラモス研究所は、米国の先端技術の発信地点。\\n 同時に、異端技術の研究拠点でもある」",
|
||
"105000441_2": "「米国を一連の事件の黒幕と想像するには\\n いささか無理がありそうだ」",
|
||
"105000441_3": "「米国の、異端技術って――」",
|
||
"105000441_4": "「ああ」",
|
||
"105000441_5": "「はッ!?」",
|
||
"105000441_6": "「断言はできないが、ロスアラモス研究所は、\\n かつてF.I.S.が所在したと目されているところだ」",
|
||
"105000441_7": "「……」",
|
||
"105000441_8": "「かつての新エネルギー、原子力の他、エシュロンといった\\n 先端技術も、ロスアラモスでの研究で実現したと聞いている」",
|
||
"105000441_9": "「そんなところを襲ったってことは、\\n やっぱり何か大事なモノを狙ってデスか?」",
|
||
"105000441_10": "「伝えられている情報では、さしたる力も無いと思われる、\\n 幾つかの聖遺物……そして――」",
|
||
"105000441_11": "「これってッ! やっぱそう来るのかッ!」",
|
||
"105000441_12": "「極冠にて回収された先史文明期の遺産……」",
|
||
"105000441_13": "「腕輪に刻まれた紋様を、楔形文字に照らし合わせると\\n 『シェム・ハ』と解読できる箇所があるそうだ」",
|
||
"105000441_14": "「シェム・ハ……シェム・ハの腕輪……」",
|
||
"105000441_15": "「事件解決に向け、引き続き、米国政府には協力を要請していく」",
|
||
"105000441_16": "「これが私の戦いだ」",
|
||
"105000441_17": "「恩に着る、八紘兄貴……」",
|
||
"105000441_18": "「――ッ!?」",
|
||
"105000441_19": "「ああ……ッ!」",
|
||
"105000441_20": "「ああ……ッ!」",
|
||
"105000441_21": "「もう大丈夫なんですね、翼さんッ!」",
|
||
"105000441_22": "「心配をかけてすまない。だが、もう大丈夫だ」",
|
||
"105000441_23": "「――ッ!」",
|
||
"105000441_24": "「大丈夫とは、何を指してのことであるか」",
|
||
"105000441_25": "「――ッ!」",
|
||
"105000441_26": "「……おじい様……」",
|
||
"105000441_27": "「夷狄による国土蹂躙を許してしまった先の一件、\\n 忘れたとは言わせぬぞ、翼ッ!」",
|
||
"105000441_28": "「無論、忘れてはいません。あの惨劇は、\\n 忘れてはならぬ光景であり、わたしが背負うべき宿業そのもの……」",
|
||
"105000441_29": "「真の防人足り得ぬお前に、全ての命を護ることなど、\\n 夢のまた夢と覚えるがいいッ!」",
|
||
"105000441_30": "「――ッ、今のわたしでは……護れない……?」",
|
||
"105000441_31": "「歌で世界は護れないということだッ!」",
|
||
"105000441_32": "「――ッ!?\\n 歌で……世界を……?」",
|
||
"105000441_33": "「お前にまだ――防人の血が流れていることを\\n 期待しておるぞ……」",
|
||
"105000441_34": "「く……ッ!」",
|
||
"105000441_35": "「……翼さん……」",
|
||
"105000441_36": "「案ずるな立花。可愛げのない剣が、\\n 簡単に折れたりするものか……」",
|
||
"105000441_37": "「翼さん――とても大丈夫には見えなかったね」",
|
||
"105000441_38": "「復活の直後に……あのどんでん返しはないデスよ……」",
|
||
"105000441_39": "「……うん……」",
|
||
"105000441_40": "「――あらよっとッ!」",
|
||
"105000441_41": "「暁選手、見事な着地で金メダルデスッ!」",
|
||
"105000441_42": "「……いまだ見えない、敵の正体……」",
|
||
"105000441_43": "「…………」",
|
||
"105000441_44": "「それにしても、血をほしがるなんて今度の相手は本当に\\n 吸血鬼みたいデス――って、およよ――ッ!?」",
|
||
"105000441_45": "「どうしたの? 切ちゃんッ!」",
|
||
"105000441_46": "「わかってしまったデスよッ! 常識的に考えてッ!」",
|
||
"105000441_47": "「次に狙われるのは、血がいっぱいあるところッ!\\n 例えば献血センターとか……」",
|
||
"105000441_48": "「ああいう、おっきな病院に違いないデスッ!」",
|
||
"105000441_49": "「そんな単純なものじゃ……」",
|
||
"105000441_50": "「あああ――ッ!」",
|
||
"105000441_51": "「それでねぇ……ん?」",
|
||
"105000441_52": "「はあ……はあ……はあ……はあ……」",
|
||
"105000441_53": "「ちょっとッ! 面会時間はもう終わってますよ……ッ!」",
|
||
"105000441_54": "「こちらでも確認できたわッ! でも危険よッ!\\n 2人とも先走らないでッ!」",
|
||
"105000441_55": "「そうも言ってられない状況なのデスッ!」",
|
||
"105000441_56": "「現場に1番近いわたしたちに任せてください。通信終わり。\\n 突撃開始」",
|
||
"105000441_57": "「がはッ! こっちもそろそろ限界かもだゼ」",
|
||
"105000441_58": "「待つのデスッ!\\n ことと次第によっては、荒事上等のアタシたちデスがッ!」",
|
||
"105000441_59": "「その前に、あなたの所属と目的を聞かせてくださいッ!」",
|
||
"105000441_60": "「そんな悠長ッ! これっぽっちも無いんだゼッ!」",
|
||
"105000441_61": "「Various shul shagana tron――」"
|
||
} |