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2020-05-15 23:42:43 +02:00

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{
"333000611_0": "影護の宿敵",
"333000611_1": "「今のところ、米国艦艇の追跡ありません」",
"333000611_2": "「振り切ったようですね」",
"333000611_3": "「しばらくは警戒態勢を維持してください」",
"333000611_4": "「了解です」",
"333000611_5": "「…………」",
"333000611_6": "「……翼? どうしたの?」",
"333000611_7": "「無事に逃げられたのはよかったけど……」",
"333000611_8": "「なんだか……人質を利用したみたいでさ……。\\n あいつら、オレたちを卑怯者だと思っただろうな……」",
"333000611_9": "「世界を護るという目的のためなら、\\n 卑怯と言われようが構いません」",
"333000611_10": "「今更、気にするものでもないでしょう?」",
"333000611_11": "「それは……いや、そうだな。\\n 九皐さんの言う通りだ」",
"333000611_12": "「さあ、シャロンさん。部屋に戻りましょう」",
"333000611_13": "「それから、もうこんな無茶はしないでくださいね」",
"333000611_14": "「何しろ潜水艦は繊細な環境ですから、\\n うっかりするとみんな溺れてしまいます」",
"333000611_15": "「そしてなにより、あの力はあなたの身体を蝕む。\\n もう力は使用しないでくださいね」",
"333000611_16": "「…………」",
"333000611_17": "「……なあ」",
"333000611_18": "「ん」",
"333000611_19": "「さっきの上でのあの子の様子。\\n それにあいつら……攻撃を躊躇ってたよな」",
"333000611_20": "「それほどあの子を大切にしているやつらが、\\n あの子を傷つけるような実験を許すのか……」",
"333000611_21": "「それじゃ、あの子の言う通り、\\n 実験はされてないって、こと」",
"333000611_22": "「…………」",
"333000611_23": "「……いや、そんなはずはないッ!」",
"333000611_24": "「先生の言葉に全く耳を貸さず、オレたちを見捨てたやつだぞッ!\\n きっと裏があるんだ」",
"333000611_25": "「あの子のことだって、\\n 利用価値があるから躍起になって取り戻そうとしてるんだ」",
"333000611_26": "「それに従う、あの装者たちも同じ――」",
"333000611_27": "「風鳴家の者は、みんなそんなやつらだ。\\n だから、オレと先生は、あの家を抜け出したんだ」",
"333000611_28": "「……翼」",
"333000611_29": "「オレたちは間違ってないッ!\\n オレたちは……」",
"333000611_30": "「ねえ、翼、もう一度あの子の話を聞いてみない?」",
"333000611_31": "「……そうだな。行ってみよう」",
"333000611_32": "「えっと……なあに?」",
"333000611_33": "「身体は、大丈夫か?\\n その……力を使っただろう だから、ちょっと心配で」",
"333000611_34": "「大丈夫……」",
"333000611_35": "「そっか」",
"333000611_36": "「あなたに、聞きたいことがあるの」",
"333000611_37": "「ん?」",
"333000611_38": "「聞かせてほしいんだッ!\\n 二課のこと、君が帰りたいという、場所のことをッ」",
"333000611_39": "「え」",
"333000611_40": "「教えて、くれないかな?」",
"333000611_41": "「…………」",
"333000611_42": "「二課は、わたしが初めて、ここにいたいって思った場所なんだ」",
"333000611_43": "「前はね、わたし、ずっと研究所で、実験をされていたの。\\n それがすごく痛くて、嫌で、怖くて……」",
"333000611_44": "「でも、それが当たり前なんだって思っていた」",
"333000611_45": "「だけどね。その研究所で事故が起きて、\\n それに紛れて、わたしは、わたしのお姉ちゃんと逃げ出したの」",
"333000611_46": "「でも途中で、お姉ちゃんは捕らえられて、\\n わたしは人ぼっちになっちゃって……」",
"333000611_47": "「そして、ノイズに襲われそうになった時――。\\n 響お姉ちゃんが助けてくれたんだ」",
"333000611_48": "「立花響……、\\n あの、黄色いやつか……」",
"333000611_49": "「うん、響お姉ちゃんはね、\\n とっても強くて、優しくて、あったかい人なんだよ」",
"333000611_50": "「響お姉ちゃんだけじゃない。\\n 翼お姉ちゃんも、クリスお姉ちゃんもみんな優しいんだ」",
"333000611_51": "「そしてもちろん、八紘おじちゃんに、二課の人たちも」",
"333000611_52": "「…………」",
"333000611_53": "「八紘おじちゃんはね、\\n わたしとわたしのお姉ちゃんたちに住む場所をくれたんだよ」",
"333000611_54": "「そして、身体の悪いところを治療してくれてるの」",
"333000611_55": "「悪いところ?」",
"333000611_56": "「うん、融合症例、っていうの」",
"333000611_57": "(……父上は、この子に実験じゃなく、治療を……)",
"333000611_58": "「でも、ちょっと困ったところもあるんだー」",
"333000611_59": "「なんだッ!? 何かされたのかッ!?」",
"333000611_60": "「あのね、八紘おじちゃん、すごく心配性なの」",
"333000611_61": "「治療の日とかは、何度も『大丈夫か』\\n 『痛いところは無いか』って聞いてくるんだよ」",
"333000611_62": "「どこも痛いところなんて、無いのに」",
"333000611_63": "「…………」",
"333000611_64": "「ん? お姉ちゃん、どうかした?」",
"333000611_65": "「あ、いや、続けてくれ」",
"333000611_66": "「うん」",
"333000611_67": "「それでね、響お姉ちゃんが――」",
"333000611_68": "「わ、わかったッ!\\n もう大丈夫だから、ありがとう」",
"333000611_69": "「えー、もっとお話ししたいのに」",
"333000611_70": "「また後で、続きを聞かせて」",
"333000611_71": "「うん」",
"333000611_72": "「なるほど、実験も監禁も無いと……。\\n それどころか、融合症例の治療まで……」",
"333000611_73": "「力の使用も禁止されてるそうだ」",
"333000611_74": "「それどころか……」",
"333000611_75": "「どうしました?」",
"333000611_76": "「本当に、大切にされているみたいでした」",
"333000611_77": "「あの子、こんな状況なのに、\\n 二課や向こうの装者のことを、楽しそうに話すんだ」",
"333000611_78": "「…………」",
"333000611_79": "「どう思う? 九皐さん」",
"333000611_80": "「今のところなんとも言えませんが……」",
"333000611_81": "「こちらでも詳しく調べてみましょう。\\n 二課ではなく、今の風鳴家を、そして風鳴八紘という人物を」",
"333000611_82": "「…………」"
}