xdutranslations/Missions/main4_5/104500441_translations_jpn.json
2020-05-15 23:42:43 +02:00

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{
"104500441_0": "「なんだか、背中がかゆくなってくるような、\\n 甘酸っぱい記録だゼ……」",
"104500441_1": "「……でも、ほんの少し憧れるであります」",
"104500441_2": "「こう見ると、フィーネも普通の女の子だったのかしらね。\\n お相手がまさか神様だなんて、スケールが違うけど」",
"104500441_3": "「それより、『人を創った』ってあったよな?」",
"104500441_4": "「はい、もしかしたら、どこかに人間を創る方法も\\n 書かれているかもしれないであります」",
"104500441_5": "「ええ、これは思わぬ拾い物になるかもしれないわね。\\n ……続きを見てみましょうか」",
"104500441_6": "「…………」",
"104500441_7": "「考え事か?」",
"104500441_8": "「ええ。……巫女の役割を降りようと思うの。\\n もう、私たち人間には必要ないと思うから」",
"104500441_9": "「そんなことはないだろう。\\n みんな君を信頼しているのに……」",
"104500441_10": "「私じゃないわ。私の言葉――つまり神の、あなたの言葉を\\n みんなは待っているの」",
"104500441_11": "「……だけど、誰かに依存している限り、\\n 私たちはあなたが真に望む『ヒト』にはなれない」",
"104500441_12": "「……」",
"104500441_13": "「私たちは不完全で弱い。だから、頼れるものがほしい、\\n 安心がほしいと願ってしまう」",
"104500441_14": "「神の声を聞き、神の声を伝える巫女――。\\n ――つまり私がいる限り、私に答えを求めてしまう」",
"104500441_15": "「だから、あなたがヒトとの関わりを最小限にしたように、\\n 私も少しずつ巫女の権限を小さくしていきたい」",
"104500441_16": "「神にも、巫女にも頼らなくても、\\n 私たち人間は大丈夫ってところをあなたに見せたいから」",
"104500441_17": "「フィーネ……」",
"104500441_18": "「今すぐってわけじゃないの。まだまだ先の話」",
"104500441_19": "「だけどその時がきたら、私は私の望むもののために――」",
"104500441_20": "(私の望むもの――私は、この胸の想いを伝えたい。\\n 貴方へと、この手と心を繋げるために――",
"104500441_21": "「……君の望みは? 話してくれないか?」",
"104500441_22": "「……それは、私の巫女としての役割が終わったら話すわ」",
"104500441_23": "「そうか……それなら俺は、その時を楽しみにしているよ。\\n 君が、君の望みを口にしてくれる日を――」",
"104500441_24": "「統一言語が……失われた?\\n どうしてこんな……急に……」",
"104500441_25": "(まさか、バラル……。\\n 相互理解を妨げる、呪いの装置",
"104500441_26": "(でも、どうして……)",
"104500441_27": "「どうして、エンキはきてくれないの?\\n 私たち人間は、あなたを失望させてしまったの……」",
"104500441_28": "「…………」",
"104500441_29": "「人は相互理解を失った。\\n そして、あの御方はあれから姿を現さない……」",
"104500441_30": "「きっと、私たちは見捨てられたのだろう……。\\n 相互理解を失った人間は、それほどに醜悪だ……」",
"104500441_31": "「他人を羨み、妬み、蔑み、疑う……。\\n 自分以外を信じようとせず、他者を排斥する……」",
"104500441_32": "「バラルの呪詛によって暴かれた、人間の本質はそんなものだ。\\n だから、失望されても仕方がない……」",
"104500441_33": "(だけどエンキは――あの御方は、私たちが望む未来へと\\n 手を伸ばし続ける姿をずっと望んでくれていた",
"104500441_34": "(そうして私が伸ばした手を、しっかりと握り返し、\\n 繋いでくれた",
"104500441_35": "(ずっと離れることはないと思っていたこの手――)",
"104500441_36": "「……繋がれていた手は、もう離れてしまった。\\n 今はただ、この胸の内と手の先に空虚が広がるのみ……」",
"104500441_37": "「……それでも、もう一度この手を繋ぐために、\\n 伸ばすことだってできる」",
"104500441_38": "(諦めず、未来を望み続ける。\\n それが、あの御方が望んでくれた<ruby=わたし>人間</ruby>だから――)",
"104500441_39": "「――例えこの身が朽ち果てようとも、何度でも蘇り、\\n いつの日か必ず、バラルの呪詛を解除しよう」",
"104500441_40": "「裏切られようと、蔑まれようとかまわない。\\n あの御方に私の望みを、気持ちを届けるために……」"
}