27 lines
2.5 KiB
JSON
27 lines
2.5 KiB
JSON
{
|
||
"337000711_0": "バリガー・ダハーカ",
|
||
"337000711_1": "「……バリガー、ダハーカ……」",
|
||
"337000711_2": "「そう。それが人に非ざるわたしの躯体名。\\n 鋳造しうる麗しさの極北――兵器であると、人の言う」",
|
||
"337000711_3": "「……人に、非ざる……」",
|
||
"337000711_4": "「兵器と言ったのかよッ!?」",
|
||
"337000711_5": "「…………」",
|
||
"337000711_6": "「この仔たち、アングィスマリシアスも……\\n メックヴァラヌスも、そして、わたし自身――」",
|
||
"337000711_7": "「いずれもアジ・ダハーカ……\\n ダハーカ蛇の鱗の一片、その化石から造られたの」",
|
||
"337000711_8": "「――ッ……」",
|
||
"337000711_9": "「この世界には、敵が満ちている……\\n 危険なまでに満ち満ちているわ……」",
|
||
"337000711_10": "「認定特異災害ノイズと、\\n 如何なる時にも侵略を目論んでいる外国勢力に加え――」",
|
||
"337000711_11": "「さらには並行世界からの蹂躙をも\\n 憂慮しなければならぬという、逃げ場のないこの状況――」",
|
||
"337000711_12": "「この儂が立つ地を、臨む海を、仰ぐ空を……\\n ――歴史を護るためには七難即滅の剣が不可欠なのであるッ!」",
|
||
"337000711_13": "「すべては、大切なモノを護るために必要な力……\\n わたしとあなたたちに、何の相違もありはしないわ」",
|
||
"337000711_14": "「――ちッ、違うよッ!」",
|
||
"337000711_15": "「違いなど、ありはしないッ!」",
|
||
"337000711_16": "「――ッ、……ッ!」",
|
||
"337000711_17": "「その身を鎧う輝きに、曇りがないとどうして言い切れる?\\n 誰の犠牲もないままに、この道を駆けてきたと<ruby=さえず>囀</ruby>るのッ!?」",
|
||
"337000711_18": "「…………」",
|
||
"337000711_19": "「…………」",
|
||
"337000711_20": "「……だとしても……」",
|
||
"337000711_21": "「そうね。わたしも兵器なら、あなたたちも兵器。\\n 突きつけ合えば、言葉は無用――ただ放たれるのみ」",
|
||
"337000711_22": "「――ッ!?」",
|
||
"337000711_23": "「わたしに与えられた使命は、\\n 竜姫の始末ともうひとつ――」",
|
||
"337000711_24": "「でもその前に、少しだけあなたたちと戯れてあげる。\\n さあ、兵器と兵器。務めを果たしましょうッ!」"
|
||
} |