27 lines
2.5 KiB
JSON
27 lines
2.5 KiB
JSON
{
|
||
"337000631_0": "「…………」",
|
||
"337000631_1": "「……どうして……」",
|
||
"337000631_2": "「S.O.N.G.本部を襲撃して……\\n 二課の人たちも……、街や仰陽館の――」",
|
||
"337000631_3": "「…………」",
|
||
"337000631_4": "「『どうして?』\\n そんなのは当然。だからこの結末は必然」",
|
||
"337000631_5": "「機密を取り返しに来たあなたたちならわかるはず。\\n ――そう、機密は守られてこそ機密だもの……」",
|
||
"337000631_6": "「……口封じとは、\\n 悪党のやらかしそうな事をおくびもなく……」",
|
||
"337000631_7": "「つまり、板場たち三人は、\\n お前にとって都合の悪い真実に至ったというわけか」",
|
||
"337000631_8": "「『至った』というのは、買い被りすぎね。\\n 仰陽館女学院の竜姫たちは、実験動物にすぎないのだから」",
|
||
"337000631_9": "「実験動物……?」",
|
||
"337000631_10": "「そう――、あくまでも竜姫は実験動物で、\\n メックヴァラヌスも、ただの計測機械に過ぎなかった」",
|
||
"337000631_11": "「でも、男の人って、おもちゃが大好きだから、\\n すぐに使ってみたくなるの……」",
|
||
"337000631_12": "「…………」",
|
||
"337000631_13": "「おもちゃの刀を振り回しているうちに、\\n おもちゃでは飽き足らなくて、本物に近づけてみたくなる……」",
|
||
"337000631_14": "「本物と完成されるべきは、わたしのはずなのに……\\n あの人はとても可愛いけれど、どこまでも困った人よね」",
|
||
"337000631_15": "「…………」",
|
||
"337000631_16": "「機密の保持、任務を謳っているものの、\\n 抑えきれずにだだ漏れていやがる……」",
|
||
"337000631_17": "「――何?」",
|
||
"337000631_18": "「言葉の端々に、\\n 嫉妬の炎が隠せていないと言っているのだ」",
|
||
"337000631_19": "「おそらくお前が完成を期待されなかったのは、\\n そういう未熟や不出来にあるのだろうな」",
|
||
"337000631_20": "「…………」",
|
||
"337000631_21": "「わたしが、あの人に完成を期待されていないだと?\\n 言うに事欠いてそのような繰り言を……」",
|
||
"337000631_22": "「……怪物の召喚は、灰島さんによるもの……」",
|
||
"337000631_23": "「こんなのを目の前で見せつけられたら、\\n もう、疑うわけには――」",
|
||
"337000631_24": "「長虫にて縊ってあげる」"
|
||
} |