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"333000711_0": "過去の悪夢",
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"333000711_1": "「――これはッ!?」",
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"333000711_2": "「先輩も感じたか……?」",
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"333000711_3": "「2人共、どうしたの?」",
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"333000711_4": "「胸がざわついて、妙な気分だ……。\\n それに、身体がふらつく……」",
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"333000711_5": "「同じく……」",
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"333000711_6": "「それってもしかして、この世界の\\n 翼さんとクリスちゃんに何かあったってことッ!?」",
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"333000711_7": "「ああ、先輩もこの様子だし、\\n 確実に精神的リンクの影響だろうな……」",
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"333000711_8": "「あの2人に、感情を大きく揺さぶる何かが\\n 起きたとみて間違いないだろう」",
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"333000711_9": "(この世界のわたしと雪音に、一体何が……)",
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"333000711_10": "「遂に、アレと決着を付ける時がきたッ!!」",
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"333000711_11": "「ドゥームズデイ……」",
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"333000711_12": "「詳細な位置も特定済みです。\\n 場所は、アナハイムにあるANR聖遺物研究所」",
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"333000711_13": "「ドゥームズデイの修復もその研究所で進めているようです」",
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"333000711_14": "「アレを修復しようなんて、何考えてやがるんだッ!」",
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"333000711_15": "「先史文明期に作られた戦争兵器、\\n 様々な聖遺物を異端技術によって組み上げた危険な代物――」",
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"333000711_16": "「そして影護の前司令、\\n 風鳴弦十郎が最期に戦った、影護にとっての宿敵……」",
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"333000711_17": "「ああ、今度こそオレたちで、完全に破壊してやるッ!」",
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"333000711_18": "「…………」",
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"333000711_19": "「クリスさんは、不安なんですね?」",
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"333000711_20": "「はい……」",
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"333000711_21": "「無理もありません。\\n 一度、影護を壊滅に追いやった敵なのですから」",
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"333000711_22": "「そして、あなたたちは実際にその現場を体験している。\\n さぞ、恐ろしい思いをしたことでしょう」",
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"333000711_23": "「……あのドゥームズデイは、\\n 先生や影護のみんなを殺したんです」",
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"333000711_24": "「わたしの大好きな、先生や、みんなを……」",
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"333000711_25": "「……わたしは、翼や先生に出会って、\\n 沢山楽しいことを教わりました」",
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"333000711_26": "「クリス……」",
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"333000711_27": "「影護の仕事は、大変でしたけど、それでも、\\n 2人や影護のみんなと一緒にいられる嬉しさがあったから――」",
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"333000711_28": "「わたしは生きてこれたんです」",
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"333000711_29": "「それをあの日、あのドゥームズデイは、一瞬で破壊した」",
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"333000711_30": "「……わかっています。私もあの時の記録を\\n 諳んじることができるくらい読み返していますから」",
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"333000711_31": "「とある後進国にて、\\n 米国の研究機関がドゥームズデイを発掘――」",
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"333000711_32": "「影護はすぐに回収に動いたものの、\\n 護衛する米国部隊との交戦となり、状況は混迷した」",
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"333000711_33": "「そして戦いの中、翼さんとクリスさんのフォニックゲインに\\n 反応し、恐るべき兵器は起動してしまった」",
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"333000711_34": "「起動したドゥームズデイは、\\n 影護も含め、その場にいた者たちを殺戮し――」",
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"333000711_35": "「最後には、超規模爆発が起き、ほとんどの人間が『消滅』」",
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"333000711_36": "「多くの者の命が奪われた……」",
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"333000711_37": "「それにしても、私はまだ信じられないのですよ。\\n あなたと翼さん、そしてあの弦十郎の3人がやられるとは」",
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"333000711_38": "「オレたちの攻撃が、まるで通じなかったんだ……、\\n だけど、それでも先生は、諦めなかった」",
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"333000711_39": "「先生は、1人、アイツに向かい合い、\\n そして、決死の拳で、アイツの身体を打ち抜いたッ!」",
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"333000711_40": "「だけど、そのあとの爆発で……先生は……」",
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"333000711_41": "「わたしは……、気絶してて、\\n 先生の最期を見ることができなかった」",
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"333000711_42": "「…………」",
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"333000711_43": "「まさか、その敵がまた現れるなんて」",
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"333000711_44": "「翼、九皐さん、わたしは、\\n 正直もうあの敵とは会いたくないんです」",
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"333000711_45": "「もしまた戦いにでもなったら、先生だけじゃなく、翼まで……」",
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"333000711_46": "「クリス……」",
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"333000711_47": "「あなたの気持ちはわかります。\\n ですが――」",
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"333000711_48": "「我々が影護である以上、\\n ドゥームズデイを見過ごすわけにはいきません」",
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"333000711_49": "「あれこそ、まさに現在の世界に蘇らせては\\n いけないモノなんですから」",
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"333000711_50": "「それは、わかっています……」",
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"333000711_51": "「心配するな、クリス。\\n オレは、やられたりしないッ!」",
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"333000711_52": "「翼……」",
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"333000711_53": "「ドゥームズデイの対処に関してですが、\\n 回収、封印するだけでなく、完全に破壊するのが妥当でしょう」",
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"333000711_54": "「危険を冒さないに越したことはありません。\\n ですから今度こそ、再稼働前に抑え、破壊するんです」",
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"333000711_55": "「我々、影護でッ!」",
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"333000711_56": "「ああ、もちろんだッ!」",
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"333000711_57": "「……わかりました」",
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"333000711_58": "「失礼するよ」",
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"333000711_59": "「……どうしたの?」",
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"333000711_60": "「実は、ちょっと方針が変わってね。\\n 君を二課に帰すことになったんだ」",
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"333000711_61": "「本当にッ!?」",
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"333000711_62": "「ああ、\\n すぐに出るから、準備してくれるかな?」",
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"333000711_63": "「うん」"
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