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"331000631_0": "「……ここなら誰も来ないかな」",
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"331000631_1": "(博士に確認したら、ゴジラに撃ち込んだ\\n サイコトロニックジェネレーターはまだ生きているらしい)",
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"331000631_2": "「起動ッ!」",
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"331000631_3": "「ぐ、あああああ――ッ!?」",
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"331000631_4": "「はあ、はあ……」",
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"331000631_5": "(あれから一度も心象変化に成功していない……)",
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"331000631_6": "(暴走するゴジラの思念が乱れすぎていて、\\n 抑え込むことができないんだ)",
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"331000631_7": "(ゴジラを止めなきゃいけないってのに、\\n これじゃ足手まといになっちまう……)",
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"331000631_8": "「ん? 誰か来た?」",
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"331000631_9": "(近藤のおっさんか。なんだ、サボりか?\\n ……ん、何か見てる?)",
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"331000631_10": "「……」",
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"331000631_11": "「なあ」",
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"331000631_12": "「どわあッ!?」",
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"331000631_13": "「ってお前かッ! ビックリさせるんじゃねえよッ!」",
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"331000631_14": "「なんか今隠さなかったか?\\n 何見てたんだよ」",
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"331000631_15": "「うるせえな……。なんでもねえよ」",
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"331000631_16": "「ははーん。なるほどなるほど」",
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"331000631_17": "「お前が今考えてるようなものでは絶対無いからな?」",
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"331000631_18": "「そういえば、気絶したあたしを助けてくれたんだってな。\\n 礼を言うよ。ありがとう」",
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"331000631_19": "「んなもん、当然だろ。\\n 別に俺は冷血漢ってわけじゃねえんだ」",
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"331000631_20": "「それなら、あたしたちが戦うことをもうちょっと\\n 認めてくれてもいいと思うんだけどな」",
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"331000631_21": "「……そのことで話があるんだが」",
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"331000631_22": "「な、なんだよ、改まって」",
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"331000631_23": "「お前ら、次のゴジラ戦には参加すんな」",
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"331000631_24": "「なッ!?」",
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"331000631_25": "「お前たちと同年代のやつらは、みんな戦うことなんか\\n 考えもせずに暮らしてる」",
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"331000631_26": "「これは大人の仕事だ。お前たちは命をかけて\\n 戦う必要なんてない。逃げたっていいんだ」",
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"331000631_27": "「お前も、帰りを待ってるやつの1人や2人いるだろ?」",
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"331000631_28": "「そりゃ……」",
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"331000631_29": "「……まあ。でもそれはあんただって一緒じゃないのかよ」",
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"331000631_30": "「残念だったな。俺は天涯孤独のおっさんだ。それに、\\n 俺はゴジラを倒すことに命をかけるって決めてるんだよ」",
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"331000631_31": "「そりゃずるいだろッ!」",
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"331000631_32": "「うるせえ。それで? 少しは生きてみたくなったか?」",
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"331000631_33": "「……あたしの命は、2年前に大切な人が命がけで\\n 護ってくれたもんだ。もちろん、死に急ぐつもりなんて無いよ」",
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"331000631_34": "「だけど、あたしはそいつに胸を張って見せられるような\\n 生き方をしていきたいんだ」",
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"331000631_35": "「だから、戦うことをやめたりしないッ!」",
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"331000631_36": "「……チッ」",
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"331000631_37": "「やっぱガキは聞き分けが悪いな」",
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"331000631_38": "「なんだとッ!?」",
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"331000631_39": "「もう勝手にしろ」",
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"331000631_40": "「じゃあな」",
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"331000631_41": "「なんだよ……」"
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