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{
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"356000522_0": "「はあ……はあ……」",
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"356000522_1": "「く……、さすが。\\n ヒビキ強い」",
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"356000522_2": "「教えてよ……。\\n ララが、テスラに従う理由」",
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"356000522_3": "「…………」",
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"356000522_4": "「ララ、失敗作」",
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"356000522_5": "「そういえば、前にもそう言って……」",
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"356000522_6": "「ララ、ララとして作られたんじゃない」",
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"356000522_7": "「テスラ様の大切な人、\\n アンドロイドとして蘇るはずだった。そういう計画……」",
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"356000522_8": "「だけど、失敗。\\n テスラ様の大切な人、その心は作れなかった」",
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"356000522_9": "「代わりに生まれたのが、ララ」",
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"356000522_10": "「記憶ない。知能も、いろいろ抜け落ちてる。\\n テスラ様の大切な人、程遠い……」",
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"356000522_11": "「だから、ララ失敗作……」",
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"356000522_12": "「だからって、ララはララじゃ……」",
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"356000522_13": "「失敗じゃなかったら、\\n テスラ様、ワールドシステムを完成させる必要なかった」",
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"356000522_14": "「――ッ!」",
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"356000522_15": "「ララがララだから……。\\n ララが、あの人じゃなかったからッ!」",
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"356000522_16": "「それでもララ、頑張る。あの人に近づけるように。\\n テスラ様の役に立つように……ッ!」",
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"356000522_17": "「失敗作として生まれたララ。\\n そうならないと、意味なんてない」",
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"356000522_18": "「生きてていいって、\\n 認めてもらえない……ッ!」",
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"356000522_19": "「ぐ……ッ!」",
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"356000522_20": "「これが、ララの理由。わかった?」",
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"356000522_21": "「うん、よくわかった。\\n ララがいつも一生懸命だった理由も」",
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"356000522_22": "「だけど……」",
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"356000522_23": "「本当に、それでいいの……?」",
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"356000522_24": "「どういう、こと?」",
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"356000522_25": "「うまく言えないけど……。\\n テスラに従うことが、本当にララにとって大切なことなのかな」",
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"356000522_26": "「ララにはララの心があるんでしょ?\\n ララが本当に望んでいることは――」",
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"356000522_27": "「黙ってッ!」",
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"356000522_28": "「ララの気持ち、嘘なんてない。\\n テスラ様の役に立てれば――」",
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"356000522_29": "「――ッ!?」",
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"356000522_30": "「ララッ!? どうしたの?」",
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"356000522_31": "「聞こえる……声……」",
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"356000522_32": "「声? そんなの、全然……」",
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"356000522_33": "「うるさい、誰……ッ!?」",
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"356000522_34": "「しっかりして……ッ!」",
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"356000522_35": "「想定外のバグ……撤退、ララ帰る」",
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"356000522_36": "「待ってッ!」",
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"356000522_37": "「ヒビキ、諦めないから……ッ!」",
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"356000522_38": "「ララ……」",
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"356000522_39": "「ヒビキさん、大丈夫デスか……?」",
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"356000522_40": "「……ッ!」",
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"356000522_41": "「あなたを追いかけてきたのですが、\\n まさか交戦していたとは……」",
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"356000522_42": "「追いかけてって、どうして」",
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"356000522_43": "「それはつまり……、\\n 謝りに来たんデスよね、調?」",
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"356000522_44": "「――ッ!",
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"356000522_45": " ま、まあ……」",
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"356000522_46": "「さっきはあんな言い方して悪かったと思ってる」",
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"356000522_47": "「わたしも、大切な人がいない苦しみはわかっているつもり」",
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"356000522_48": "「なのに、それを生き返らせる方法を拒絶する\\n あなたの覚悟が、わかっていなかった」",
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"356000522_49": "「別に、もう気にしてないよ」",
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"356000522_50": "「わかった……」",
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"356000522_51": "「ありがとうデス。それからもう1つ、\\n アタシたちから提案があるデスよ」",
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"356000522_52": "「提案?」",
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"356000522_53": "「うん。わたしたちとあなた……、\\n 一緒にニコラ・テスラと戦わない?」",
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"356000522_54": "「――ッ!」",
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"356000522_55": "「ニコラ・テスラの計画は、\\n もちろんわたしたちも止めたい」",
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"356000522_56": "「それに……」",
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"356000522_57": "「それに、ヒビキさんのことを手伝いたいんデス」",
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"356000522_58": "「1人で戦うには、大きすぎる相手デスよ。\\n 頼りないかもしれないデスけど、アタシたちも一緒に戦うデス」",
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"356000522_59": "「もう、一度は一緒に戦った仲でしょう?」",
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"356000522_60": "「…………」",
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"356000522_61": "「ありがとう。\\n でも、わたしは1人で行く」",
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"356000522_62": "「どうして……ッ!」",
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"356000522_63": "「これは、わたしの戦いなんだ」",
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"356000522_64": "「わたしは一度T.E.C.の仲間になって、\\n あいつらの計画を手伝ってしまった」",
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"356000522_65": "「そのせいで、たくさんの人が死んだ。\\n だから、償わなくちゃいけない」",
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"356000522_66": "「テスラの計画を止めて、\\n 1人でも多くの人を救うんだ」",
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"356000522_67": "「計画のことは知らなかったんでしょう?\\n どうしてそんなにも――」",
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"356000522_68": "「わたしが滅ぼしたのがこの世界だったら?\\n それでも、あなたはわたしに手を貸してくれる……?」",
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"356000522_69": "「それは……」",
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"356000522_70": "「それに、仲間は温かいから……」",
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"356000522_71": "「鈍っちゃうんだ、怒りも、覚悟も。その温かさに甘えて、\\n わたしはテスラたちのことを見誤ってしまった」",
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"356000522_72": "「でも、そんな戦いは……ッ!」",
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"356000522_73": "「1人で行かせてよッ!」",
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"356000522_74": "「正直、自分でもわからないんだ」",
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"356000522_75": "「償いなんて、\\n もっともらしく聞こえることを言ってみたけれど――」",
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"356000522_76": "「一番の理由はきっと、\\n 未来を奪ったテスラが許せないからだッ!」",
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"356000522_77": "「でも、それなのに……未来に会えるって聞いて、\\n テスラの手を取りたいって思っちゃう自分がいる」",
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"356000522_78": "「フォルテやララと仲直りしたいって思っちゃう自分も……」",
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"356000522_79": "「そんなわたしの、ぐちゃぐちゃな戦いに、\\n あなたたちを巻き込めない……」",
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"356000522_80": "「ごめん……」",
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"356000522_81": "「行ってしまったデスね……」",
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"356000522_82": "「わたしの申し出を断るなんて」",
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"356000522_83": "「もったいないですね。\\n 珍しいことなのに」",
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"356000522_84": "「うるさい」",
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"356000522_85": "「アイタッ!」",
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"356000522_86": "「そ、それで……これからどうします?」",
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"356000522_87": "「それは……」",
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"356000522_88": "「こ、これは……ッ!?」",
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"356000522_89": "「ノイズの討伐完了ッ!\\n あそこから撃ち抜くなんて、さすがオレのクリスだッ!」",
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"356000522_90": "「偉いからナデナデさせてくれッ!」",
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"356000522_91": "「ナデナデって……。\\n そ、それより、帰投して報告をしないと」",
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"356000522_92": "「ちぇー、つれないなぁ」",
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"356000522_93": "「――ッ!\\n 翼、見て」",
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"356000522_94": "「これは……石?」",
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"356000522_95": "「光ってる……」",
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"356000522_96": "「さっきまでは無かったよな……?」",
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"356000522_97": "「何かわかったッ!?」",
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"356000522_98": "「いろいろな並行世界で出くわす、\\n 機械仕掛けの怪物についてッ!」",
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"356000522_99": "「それが、ナツミさんでもさっぱりわからないみたいなの」",
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"356000522_100": "「なんでよッ! いつもだったら\\n 『科学的に解明したっス』とか言ってドヤるのにッ!」",
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"356000522_101": "「ナツミさんでもわからないことなんて……」",
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"356000522_102": "「度々観測される並行世界の消滅と無関係とも思えない……。\\n そろそろ、本腰を入れて向き合う必要があるわね……」",
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"356000522_103": "「大変っスッ! 大変っスよーッ!」",
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"356000522_104": "「怪物について何かわかったのッ!?」",
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"356000522_105": "「いや、さっぱりっスけど?」",
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"356000522_106": "「じゃあ何よッ!」",
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"356000522_107": "「見てください、艦内にこんなものが落ちてたんス」",
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"356000522_108": "「光る石……これはなんですか?」",
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"356000522_109": "「いやぁ、それが、さっぱりっスッ!」",
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"356000522_110": "「……この世界にも、\\n もう1人のわたしはいないみたい……」",
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"356000522_111": "(だけど、感じる。悲しみ、怒り、戸惑い……。\\n だんだん強くなっているような……)",
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"356000522_112": "(この感覚の先にもう1人のわたしがいる。\\n だから、早く会いに行かなくちゃ……ッ!)",
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"356000522_113": "「未来たちも心配してる……。\\n もしかしたら、もう戦いが始まっているかも……」",
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"356000522_114": "「だから、急がなきゃ」",
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"356000522_115": "「絶対に、追いつくんだ……ッ!」"
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