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JSON
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{
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"333000932_0": "「おおおお――ッ!」",
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"333000932_1": "「く――ッ!」",
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"333000932_2": "「先生の描いた正義のためにッ! みんなを救うためにッ!\\n オレが今までどんな想いでッ!」",
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"333000932_3": "「影護を捨てて、わたしを捨てて、得る正義なんて、\\n わたしがぶっ壊してやるッ!」",
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"333000932_4": "「オレは、先生の遺志を、そのために――」",
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"333000932_5": "「ふざけんじゃねーッ!\\n それは、先生の遺志でも、影護の意志でもないッ!」",
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"333000932_6": "「ただのお前の自分勝手だッ!」",
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"333000932_7": "「いい加減気づけよッ!」",
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"333000932_8": "「うあ――ッ!」",
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"333000932_9": "「自分勝手だって……、違う、オレは……」",
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"333000932_10": "「オレは先生のように……、\\n 困っている人や、弱い人を護るために……」",
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"333000932_11": "「そして、クリスを護るために、\\n 今まで必死で――」",
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"333000932_12": "「わたしは、\\n 翼に護られるだけの自分が大嫌いだったんだよッ!」",
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"333000932_13": "「翼は、いつもわたしのことを気にかけて、\\n 泣いているときは傍にいてくれて……」",
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"333000932_14": "「だけどわたしは、翼が泣いているとき、\\n 何もしてやれなかったッ!」",
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"333000932_15": "「そんな、わたしが大嫌いだったんだッ!」",
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"333000932_16": "「――ッ!?」",
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"333000932_17": "「クリス、お前……泣いて……」",
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"333000932_18": "「ぼーっとしてんじゃねーッ!」",
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"333000932_19": "「――ッ!?\\n しまったッ!」",
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"333000932_20": "「これで、終わりだッ!!」",
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"333000932_21": "(く――ッ!)",
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"333000932_22": "「……あ、あれ……」",
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"333000932_23": "「クリス……?」",
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"333000932_24": "「わたしには、組織の目的も仇討ちもどうだっていい」",
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"333000932_25": "「ただ翼と一緒にいられれば、それだけで……」",
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"333000932_26": "「ク、クリス……ッ!」",
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"333000932_27": "「翼と一緒にいられるだけで、よかったんだッ!」",
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"333000932_28": "「翼の後ろからじゃない。\\n 翼の隣で、一緒に――」",
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"333000932_29": "「お願いだよ……翼……」",
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"333000932_30": "「わたしを、1人にしないでよ。\\n わたしにはもう、翼しかいないんだから……」",
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"333000932_31": "「……ッ!」",
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"333000932_32": "「翼……クリスのことを頼んだぞ」",
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"333000932_33": "「え……ッ!?」",
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"333000932_34": "「何があっても、クリスを――、\\n クリスの笑顔を護るんだッ!」",
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"333000932_35": "(そうだ。\\n オレは……どうして忘れていたんだ……)",
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"333000932_36": "(こんなにクリスを悲しませて……、\\n オレは、一体何をやっていたんだッ!)",
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"333000932_37": "(先生は、仇討ちをしろなんて言ってないのに……、\\n 先生を殺された怒りで、何も見えなくなっていた)",
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"333000932_38": "(先生みたいになりたくて、\\n 1人で誰でも助けられると思って……)",
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"333000932_39": "(自分のことで精一杯で、ぜんぜんクリスの本当の想いに\\n 耳を傾けてなかった……ッ!)",
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"333000932_40": "(先生は、オレたちに未来を託したのに、\\n それをオレは、自分から潰そうと……)",
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"333000932_41": "「ごめん……クリス……」",
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"333000932_42": "「オレは、本当にわからず屋だった」",
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"333000932_43": "「……もう、1人でなんでも解決しようとするのはやめるよ」",
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"333000932_44": "「翼……」",
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"333000932_45": "「うん……ッ!」",
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"333000932_46": "「一緒にあの子を助けて、ドゥームズデイを倒して、\\n その後は……影護に帰ろう……」",
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"333000932_47": "「でも、オレは、影護を……」",
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"333000932_48": "「大丈夫だよッ!\\n わたしも一緒に九皐さんに謝るから」",
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"333000932_49": "「もし、それでもダメだったら、わたしも一緒に影護を抜ける。\\n もう絶対に翼を1人にはさせない」",
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"333000932_50": "「わかった……」"
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