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JSON
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"402000611_0": "思わぬ足止め",
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"402000611_1": "「この部屋、前のままだ」",
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"402000611_2": "「みたいだな。\\n わざわざ残してくれたのか……」",
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"402000611_3": "「懐かしいね。\\n シャロンちゃんと一緒に勉強したテーブルもそのままだよ」",
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"402000611_4": "「……あたしと先輩には全然懐かなかったんだよな」",
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"402000611_5": "「そうだっけ?」",
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"402000611_6": "「……そういえば、お前だけはすぐ懐かれてたな」",
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"402000611_7": "「わたしたちは、しばらくここで暮らすとして、\\n シャロンちゃんもこの部屋に泊まるの?」",
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"402000611_8": "「どうだろうな。\\n あいつはあいつで今住んでるところもあるだろうし」",
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"402000611_9": "「シャロンちゃんと一緒だったらいいな……」",
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"402000611_10": "「わたしも、もっとお話ししたいな」",
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"402000611_11": "「あいつと仲良くしたい気持ちはわかるけど、\\n 目的を忘れるなよ?」",
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"402000611_12": "「もちろんわかってるよ」",
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"402000611_13": "「……わたしはこっちの部屋を使わせてもらうわ。\\n 先に少し休むから」",
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"402000611_14": "「えッ、あ、わかりましたッ!」",
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"402000611_15": "「……米国政府からの連絡が届いたら教えて」",
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"402000611_16": "「そんなにすぐ連絡来るのかな?」",
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"402000611_17": "「部屋まで用意したくらいだ。\\n 数日は覚悟したほうがいいかもな」",
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"402000611_18": "「ミーナさん、\\n やっぱり仲間のことが心配だよね」",
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"402000611_19": "「多分、そうだろうな」",
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"402000611_20": "「……早くミョルニルをゲットして、\\n 向こうの手伝いに行こうッ!」",
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"402000611_21": ".5",
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"402000611_22": "「連絡は、まだないみたいね」",
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"402000611_23": "「はい、まだ何も……」",
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"402000611_24": "(……こんなところで、こんなに時間を食うだなんて)",
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"402000611_25": "(米国にあるというのはわかっている。\\n いっそ強奪に行くという手も――)",
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"402000611_26": "(――いいえ、ダメね。物が聖遺物である以上、\\n 研究所の場所も秘匿されているはず)",
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"402000611_27": "(この世界に馴染みのないわたしが、\\n 米国中から1人でそれを見つけ出すのはほぼ不可能)",
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"402000611_28": "「……待つしかないのが、もどかしいわね」",
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"402000611_29": "「ミーナさん……」",
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"402000611_30": "「ミーナお姉ちゃんもこっちで一緒にお話ししよう?」",
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"402000611_31": "「遠慮するわ。\\n ……そんなことをする気分にはなれないの」",
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"402000611_32": "「……ちょっと出てくるから。\\n 連絡があったら端末で知らせて」",
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"402000611_33": "「……よくない状況だな。\\n あいつ、気が焦って視野が狭くなってる」",
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"402000611_34": "「わたしたちに、何かできることはないのかな?」",
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"402000611_35": "「そうだね……」"
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