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"336000621_0": "「翼さん、クリスちゃん、おはよう」",
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"336000621_1": "「立花が、――早起きッ!?」",
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"336000621_2": "「同じバカ面下げてはいるが、\\n さてはお前ッ、原産地が並行世界のバカだな?」",
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"336000621_3": "「ひどい言われようッ!\\n 一息で二回もバカって言われたら、さすがに傷つくよッ!」",
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"336000621_4": "「すまない、立花…… 全てに疑心を抱いてしまう世界ゆえ、\\n 些細なことに心がささくれていたのかもしれない……」",
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"336000621_5": "(あたしは、軽い冗談のつもりだったのに、\\n どうやら先輩は、このバカの事を本気で……)",
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"336000621_6": "「起きてるー? 学院に行くわよ」",
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"336000621_7": "「待って、今行くからッ!」",
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"336000621_8": "「うわッ!? なんであんたが起きてるのよッ!\\n さては他の世界からまろび出た――」",
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"336000621_9": "「いや、あれは本物の立花だッ! 間違いないッ!\\n 信じられぬかもしれないが、信じてやってほしいッ!」",
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"336000621_10": "「信じるとか信じないとか、\\n わたしらが来る前にいったい何があったの?」",
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"336000621_11": "「きっと複雑な人間ドラマに違いありませんわ……」",
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"336000621_12": "「さて、授業も終わり……\\n 何事もなく、平穏無事に今日が終わりそうだね……」",
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"336000621_13": "「授業科目が変わるたび、あれだけいろいろやらかしてきて、\\n 何事もないとか、平穏だとか、どの口が言っているのか……」",
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"336000621_14": "「だが、出動の要請が無いというのはいい事だ」",
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"336000621_15": "「たしかに。今のあたしたち、メックヴァラヌスを持たない\\n ただの女子高生――友達以上、ヒーロー未満だもんね……」",
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"336000621_16": "「そういえばオーバーホールって言ってたけど……」",
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"336000621_17": "「いつも以上に時間がかかっているようですね……」",
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"336000621_18": "「仕方ない。今日のわたしたちは生徒会役員。\\n できることをできるだけ頑張ろう」",
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"336000621_19": "「普段、あの3人に手伝ってもらってばかりですからね。\\n 今日はわたしたちがあの3人を手伝うのもいいかもしれません」",
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"336000621_20": "「手伝うって……\\n 生徒会のお仕事も、みんなの本業――」",
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"336000621_21": "「――出動要請ッ!?\\n ですが、わたしたちは――ッ!」",
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"336000621_22": "「メックヴァラヌスを纏わぬまま、飛び出させるものかッ!」",
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"336000621_23": "「それとも、わたしたちだけでは頼りないのだろうか」",
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"336000621_24": "「そ、そういうわけでは……」",
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"336000621_25": "「行こうッ、翼さんッ! クリスちゃんッ!」",
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"336000621_26": "「――待ってッ!」",
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"336000621_27": "「……」",
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"336000621_28": "「……わかってる……\\n だから、今日は――お願い」",
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"336000621_29": "「――だけどッ!」",
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"336000621_30": "「うん。この世界の明日を救うのは、メックヴァラヌスだよ」"
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