{ "390000631_0": "番組当日まで、あと1日――", "390000631_1": "「ね……眠さがレベチ、なんですけど……\\n 徹夜は……お肌に悪いって……」", "390000631_2": "「あたしたちの衣装、できたのカッ!?」", "390000631_3": "「め、メンゴ〜……まだだけど……絶対に間に合わせる……ッ!\\n 遅くなった代わり、最ッ高のもの、作ってっか、ら……」", "390000631_4": "「あーらら。\\n 完全にオチてますね、これは」", "390000631_5": "「……ぐぅ」", "390000631_6": "「――警報ッ!?」", "390000631_7": "「何かあったんだッ、司令室へ――って、", "390000631_8": " 端末がッ!」", "390000631_9": "「こちら奏ッ!\\n ダンナだなッ!? 何があっ――」", "390000631_10": "「――んがッ!?」", "390000631_11": "「うおッ!?」", "390000631_12": "「ヤバみ、秒で意識オチてた。", "390000631_13": " でも数十秒完璧にトんだし、超元気出てきたァ……ッ!」", "390000631_14": "「……あれ、\\n これ……警報ッ!?」", "390000631_15": "「奏、聞こえているなッ!?\\n 錬金術師協会の皆も、そこにいればそのまま聞いてくれッ!」", "390000631_16": "「ゾンビ化した民間人を収容した病院を謎の勢力が強襲ッ!\\n 直ちに現場に向かってくれッ!! 場所は――」", "390000631_17": "「……」", "390000631_18": "「そんな、\\n ……ゾンビ化した人たちがッ!?」", "390000631_19": "「オレたちはこのままこちらの対処に行く。\\n お前はそのまま――」", "390000631_20": "「わかってる……ッ!\\n アタシが行ったって、何もできない……ッ!」", "390000631_21": "「……でも、だからこそッ! まーっかせてッ!\\n アタシは、アタシにできる戦いをするからッ!」", "390000631_22": "「だから……病院はキャロぴたちに任せたッ!", "390000631_23": " おねがい、ゾンビ化してる人たちを、どうか、無事に……ッ!」", "390000631_24": "「……フッ」", "390000631_25": "「ああ――任されたッ!」", "390000631_26": "「…………」", "390000631_27": "「……来たね」", "390000631_28": "「――アダムッ!!」", "390000631_29": "「……」", "390000631_30": "「……思っていたよりも早かったね。\\n それにしても、ふむ、キミたちだったか」", "390000631_31": "「……素晴らしいね。やはり、至らせる。\\n 強い想いは、その境地へと、遍く者を……ッ!」", "390000631_32": "「何をわけのわからないことを……ッ!」", "390000631_33": "「私たちでは踊りの相手は務まらない――とは」", "390000631_34": "「言わせないッ!!」", "390000631_35": "「おっと。踊っている暇はないんだよ。", "390000631_36": " 回収させてもらうよ、彼らは」", "390000631_37": "「わッ、ゾンビなヒトたちが浮いてるゾッ!?\\n まさか、そのまま連れて行く気カッ!?」", "390000631_38": "「その、通り――ッ!」", "390000631_39": "「逃がすわけにはいきませんわッ!」", "390000631_40": "「元より逃がす気など――\\n 派手にないッ!!」", "390000631_41": "「随分と遠くまで逃げてくれましたねぇ。\\n こんなところまで来て、どういうつもりかしら?」", "390000631_42": "「キミたちの主人がいないようだね」", "390000631_43": "「マスターがここにいなくたって、あたしたちは\\n マスターのためになることをするんだゾッ!」", "390000631_44": "「創造主が居らずとも……か。", "390000631_45": " フ……」", "390000631_46": "「その余裕が――\\n 気に入らないんだよォッ!!」", "390000631_47": "「余裕?」", "390000631_48": "「心外だね、それは。\\n 聖杯の1、ガリィ・トゥーマーン」", "390000631_49": "「なるほど確かに、キミはそう作られたのだろう。\\n キミたちの主人に――キャロル・マールス・ディーンハイムに」", "390000631_50": "「主人のために戦い、彼女のための一番で在ることにこだわり――\\n 全てを遂行しようとする、自動人形」", "390000631_51": "「……あ?\\n あんですか、なぁにが言いたいんです?」", "390000631_52": "「問いさ、これはね」", "390000631_53": "「……そう在れと作られたがために追い詰めたのかい。\\n 僕を。ここまでも?」", "390000631_54": "「だぁぁぁあーッ!?\\n こンの野郎ッ! まだクソアルカ・ノイズをッ!?」", "390000631_55": "「安心したまえ。\\n これが最後さ、正真正銘のね」", "390000631_56": "「最後と、言う割には……ッ!」", "390000631_57": "「派手な量……ッ」", "390000631_58": "「ガリィッ!\\n おしゃべりしてないで、暴れなきゃだゾッ!」", "390000631_59": "「あたしに指図すんな、\\n 火力バカのあんぽんたんがッ!」", "390000631_60": "「……ちょーッと頭にきたから、クソ局長様に教えてアゲル。\\n あたしがマスターの一番で在りたい理由ぅ……?」", "390000631_61": "「そう作られたから?\\n そうあれかしと望まれたから――?」", "390000631_62": "「ほざけやぁッ!!」", "390000631_63": "「ここにいる四騎士全機、そっくり同じ解答を返してあげるッ!\\n あたしたちがマスターのお側にいるのは――」", "390000631_64": "「あたし(私)たちが、自分自身で――\\n そう望み続けているからだ(ゾ)ッ!!」" }