{ "386000321_0": "「ヤコさんの話を聞く限り、\\n 当の御神体は、聖遺物の可能性があります」", "386000321_1": "「……すみません。\\n 聖遺物とは?」", "386000321_2": "「聖遺物とは、\\n 超常の力を秘める古代の遺物のことです」", "386000321_3": "「装者の皆さんが纏うシンフォギアにも、\\n その力の一端が組み込まれています」", "386000321_4": "「神社の御神体が、\\n 聖遺物だとする根拠はあるのか?」", "386000321_5": "「明確な理由はありません。\\n ですが、タイミングが気になります」", "386000321_6": "「タイミング?」", "386000321_7": "「はい、神社の御神体が盗まれたタイミングと、\\n 勇者の皆さんがこの世界に来たタイミングがほぼ同じなのです」", "386000321_8": "「何よそれ。\\n 私たちがこの世界に来たのと何か関係があるってこと?」", "386000321_9": "「その可能性は十分に考えられます」", "386000321_10": "「たとえば、御神体が動かされたことで何か異常が起こり、\\n 勇者の皆さんをこちらの世界に呼び寄せた……」", "386000321_11": "「待ってください!\\n だとしたら、その御神体を元に戻せば!」", "386000321_12": "「はい。勇者の皆さんが元の世界に戻ることができるかも\\n しれません。ですが、これは飽くまで可能性の話で――」", "386000321_13": "「確証はない、ってことね。でもやってみる価値はある。\\n どうする、友奈?」", "386000321_14": "「もう夏凜ちゃん!\\n 何を言ってるの!」", "386000321_15": "「元の世界とか関係ない!\\n 目の前に困っている子がいるんだよ! 放っておけないよ!」", "386000321_16": "「そうだよッ!\\n 困っている人を、見過ごすわけにはいかないッ!」", "386000321_17": "「だからヤコちゃん、安心してッ!\\n お上さま探し、手伝うよッ!」", "386000321_18": "「本当かッ!?」", "386000321_19": "「うん!\\n 絶対に私たちが見つけてあげるから!」", "386000321_20": "「すまんッ!\\n 恩にきるッ!」", "386000321_21": "「友奈に聞いたつもりだったのに、\\n 思わぬところから食いついてきたわね……」", "386000321_22": "「まあ、どこの世界にも、\\n 似たようなやつがいるってことだな」", "386000321_23": "「ふふっ、\\n 友奈ちゃんならこう言うと、思っていました」", "386000321_24": "「では決まりだな。\\n 星屑の出現には警戒しつつ、御神体探しを行おう」" }